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公開番号2025082188
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195489
出願日2023-11-16
発明の名称湿気硬化型樹脂組成物、舗装組成物、硬化物および舗装材
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人いくみ特許事務所
主分類C08G 18/30 20060101AFI20250521BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた曲げ強度を有する硬化物を得ることができる湿気硬化型樹脂組成物、舗装組成物、湿気硬化型樹脂組成物の硬化物、および、舗装材を提供する。
【解決手段】湿気硬化型樹脂組成物は、ポリイソシアネート成分を含有する。ポリイソシアネート成分は、イソシアネート基末端プレポリマー(A)と、ポリイソシアネート誘導体(B)とを含有する。イソシアネート基末端プレポリマー(A)は、イソホロンジイソシアネートとポリオキシアルキレン(炭素数2～3)ポリオールとの反応生成物を含有する。ポリイソシアネート誘導体(B)は、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート誘導体と、ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート誘導体とを併有する。ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート誘導体100質量部に対して、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート誘導体の含有割合が、100質量部以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
ポリイソシアネート成分を含有する湿気硬化型樹脂組成物であり、
前記ポリイソシアネート成分は、イソシアネート基末端プレポリマー（Ａ）と、ポリイソシアネート誘導体（Ｂ）とを含有し、
前記イソシアネート基末端プレポリマー（Ａ）は、イソホロンジイソシアネートとポリオキシアルキレン（炭素数２～３）ポリオールとの反応生成物を含有し、
前記ポリイソシアネート誘導体（Ｂ）は、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート誘導体と、ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート誘導体とを併有し、
前記ヘキサメチレンジイソシアネートの前記アロファネート誘導体１００質量部に対して、前記ヘキサメチレンジイソシアネートの前記イソシアヌレート誘導体の含有割合が、１００質量部以上である、湿気硬化型樹脂組成物。
続きを表示（約 410 文字）【請求項２】
前記ポリオキシアルキレン（炭素数２～３）ポリオールの数平均分子量が１５００未満であり、
前記ポリオキシアルキレン（炭素数２～３）ポリオールの平均水酸基数が２．１以上である、請求項１に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項３】
前記ヘキサメチレンジイソシアネートの前記アロファネート誘導体１００質量部に対して、前記ヘキサメチレンジイソシアネートの前記イソシアヌレート誘導体の含有割合が、２００～３００質量部である、請求項１に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項４】
請求項１～３のいずれか一項に記載の湿気硬化型樹脂組成物と、
骨材と
を含有する、舗装組成物。
【請求項５】
請求項１～３のいずれか一項に記載の湿気硬化型樹脂組成物の硬化物。
【請求項６】
請求項５に記載の硬化物と、骨材とを含有する、舗装材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、湿気硬化型樹脂組成物、舗装組成物、硬化物および舗装材に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
湿気硬化性樹脂組成物として、ポリイソシアネート組成物が知られている。すなわち、ポリイソシアネート組成物は、遊離のイソシアネート基を含有する。そのため、ポリイソシアネート組成物は、大気中の湿気とウレタン化反応し、硬化（一液硬化）する。
【０００３】
湿気硬化性樹脂組成物としては、例えば、イソホロンジイソシアネート系プレポリマー（ＩＰＤＩプレポリマー）が、知られており、より具体的には、以下の一液湿気硬化型ポリイソシアネートが提案されている。
【０００４】
すなわち、一液湿気硬化型ポリイソシアネートは、イソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート誘導体（商品名ＶＥＳＴＡＮＡＴＴ１８９０）、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート誘導体、および、ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート誘導体と、数平均分子量６５００のポリエーテルポリオール（商品名エクセノール８４０）との反応生成物を、含有する（例えば、特許文献１（実施例４）参照。）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１１－１４８８５０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
一方、上記の一液湿気硬化型ポリイソシアネートにおいて、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート誘導体、および、ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート誘導体は、いずれも、プレポリマーの分子構造に組み込まれている。
【０００７】
そのため、誘導体自体は大気中の湿気とウレタン化反応せず、誘導体を使用して得られるイソシアネート基末端プレポリマーが、大気中の湿気とウレタン化反応する。このような場合、一液湿気硬化型ポリイソシアネートの硬化物は、十分な曲げ強度を有していない場合がある。
【０００８】
本発明は、優れた曲げ強度を有する硬化物を得ることができる湿気硬化型樹脂組成物、舗装組成物、湿気硬化型樹脂組成物の硬化物、および、舗装材である。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明［１］は、ポリイソシアネート成分を含有する湿気硬化型樹脂組成物であり、前記ポリイソシアネート成分は、イソシアネート基末端プレポリマー（Ａ）と、ポリイソシアネート誘導体（Ｂ）とを含有し、前記イソシアネート基末端プレポリマー（Ａ）は、イソホロンジイソシアネートとポリオキシアルキレン（炭素数２～３）ポリオールとの反応生成物を含有し、前記ポリイソシアネート誘導体（Ｂ）は、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート誘導体と、ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート誘導体とを併有し、前記ヘキサメチレンジイソシアネートの前記アロファネート誘導体１００質量部に対して、前記ヘキサメチレンジイソシアネートの前記イソシアヌレート誘導体の含有割合が、１００質量部以上である、湿気硬化型樹脂組成物を、含んでいる。
【００１０】
本発明［２］は、前記ポリオキシアルキレン（炭素数２～３）ポリオールの数平均分子量が１５００未満であり、前記ポリオキシアルキレン（炭素数２～３）ポリオールの平均水酸基数が２．１以上である、上記［１］に記載の湿気硬化型樹脂組成物を、含んでいる。
（【００１１】以降は省略されています）

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