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公開番号2025081614
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2025027687,2020034970
出願日2025-02-25,2020-03-02
発明の名称混練装置
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類B29C 48/285 20190101AFI20250520BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】不純物の添加を抑制しつつ、回収樹脂から所定の粘度を有する再生樹脂を得られる、混練装置を提供すること。
【解決手段】本発明の混練装置は、第1の混練機が混練した第1の樹脂に、第2の樹脂および第3の樹脂を投入して混練する第2の混練機を有し、前記第2の混練機は、前記第1の混練機が混練した前記第1の樹脂の粘度に応じて、前記第2の樹脂の投入量および前記第3の樹脂の投入量を変化させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の混練機が混練した第1の樹脂に、第2の樹脂および第3の樹脂を投入して混練する第2の混練機を有し、
前記第2の混練機は、前記第1の混練機が混練した前記第1の樹脂の粘度に応じて、前記第2の樹脂の投入量および前記第3の樹脂の投入量を変化させる、
混練装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第2の混練機は、前記第2の樹脂として、前記第2の混練機の混練により得られる樹脂の粘度より高い粘度を有する樹脂を投入し、
前記第3の樹脂として、前記第2の混練機の混練により得られる樹脂の粘度より低い粘度を有する樹脂を投入する、
請求項1に記載の混練装置。
【請求項3】
前記第1の樹脂は、ポリエチレンとポリプロピレンとを含む混合物である、
請求項1または2に記載の混練装置。
【請求項4】
前記第1の樹脂を混練する前記第1の混練機を有し、前記第2の混練機は、前記第1の混練機の下流側に接続されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の混練装置。
【請求項5】
第1の混練機が混練した第1の樹脂に、第2の樹脂および第3の樹脂を投入して混練する第2の混練機を有し、
前記第2の混練機は、前記第1の混練機から得られる混練物の粘度に応じて、前記第2の樹脂の投入量と前記第3の樹脂の投入量との比率を変化させる、
混練装置。
【請求項6】
前記第2の混練機は、前記第2の樹脂として、前記第2の混練機の混練により得られる樹脂の粘度より高い粘度を有する樹脂を投入し、
前記第3の樹脂として、前記第2の混練機の混練により得られる樹脂の粘度より低い粘度を有する樹脂を投入する、
請求項5に記載の混練装置。
【請求項7】
前記第1の樹脂を混練する前記第1の混練機を有し、前記第2の混練機は前記第1の混練機の下流側に接続されている、請求項5または6に記載の混練装置。
【請求項8】
前記第1の混練機が混練した前記第1の樹脂の赤外分光スペクトルを測定する分光装置を有し、
前記第2の混練機は、前記分光装置が測定した前記第1の樹脂の赤外分光スペクトルに応じて、添加剤の投入量を変化させる、
請求項1~7のいずれか1項に記載の混練装置。
【請求項9】
第1の混練機が混練した第1の樹脂に、第2の樹脂および添加剤を投入して混練する、第2の混練機と、
前記第1の混練機が混練した前記第1の樹脂の赤外分光スペクトルを測定する分光装置と、
を有し、
前記第2の混練機は、前記分光装置が測定した前記第1の樹脂の赤外分光スペクトルに応じて、添加剤の投入量を変化させる、
混練装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、混練装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
廃棄品から回収された樹脂成分(コンシューマー材)や、製造工程で不可避的に産出される販売品の規格を満たさない樹脂成分(オフグレード材)などの、実使用に供されない樹脂成分を回収して、再利用できるように処理する方法が種々検討されている(以下、上記回収された樹脂成分を単に「回収樹脂」ともいい、回収樹脂を再利用に供される形態に処理して得られた樹脂成分を単に「再生樹脂」ともいう。)。
【0003】
たとえば、特許文献1には、廃プラスチック材を溶融混練して押出す押出機と、上記押出機が押出した溶融プラスチックをペレット状に造粒する成形装置と、を有する造粒機が記載されている。
【0004】
特許文献1によると、再利用しようとする廃プラスチックは、その形態および物性などにより、それぞれメルトフローレート(MFR)が異なっており、これらを所定のMFRを有するペレットに造粒することは困難であった。上記問題を解決するため、特許文献1では、パーオキサイドを添加してポリオレフィンなどの高分子樹脂を低分子化している。具体的には、特許文献1に記載されている造粒機は、廃プラスチックが投入されて混練される第1の押出機と、第1の押出機の後段に設置されて、第1の押出機から押出された溶融プラスチックにパーオキサイドを投入する第2の押出機と、を有する。そして、上記造粒機は、第1の押出機から押出された溶融プラスチックのMFRをインラインで測定し、上記測定された溶融プラスチックのMFRを基に、第2の押出機で投入するパーオキサイドの投入量を調整することで、所定のMFRを有するペレットを造粒できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-65092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の造粒機によれば、廃プラスチックから所定のMFRや粘度を有するペレットを得ることができると期待される。しかし、特許文献1に記載の造粒機が第2の押出機で投入するパーオキサイドは、造粒されたペレットにも残留し得る。これらのパーオキサイドは、ペレット化された樹脂においては不純物となり、当該樹脂の物性を変化させてしまうことがある。
【0007】
上記問題に鑑み、本発明は、不純物の添加を抑制しつつ、回収樹脂から所定の粘度を有する再生樹脂を得られる、混練装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための本発明の一態様に関する混練装置は、第1の混練機が混練した第1の樹脂に、第2の樹脂を投入して混練する第2の混練機を有する。前記第2の混練機は、前記第1の混練機が混練した前記第1の樹脂の粘度に応じて、前記第2の樹脂の投入量を変化させる。
【0009】
また、上記の課題を解決するための本発明の別の態様に関する混練装置は、第1の混練機が混練した第1の樹脂に、第2の樹脂および第3の樹脂を投入して混練する第2の混練機を有する。前記第2の混練機は、前記第2の混練機から押し出される混練物の粘度に応じて、前記第2の樹脂の投入量と前記第3の樹脂の投入量との比率を変化させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、不純物の添加を抑制しつつ、回収樹脂から所定の粘度を有する再生樹脂を得られる、混練装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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