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公開番号
2025064900
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2024090853
出願日
2024-06-04
発明の名称
遷移金属化合物、オレフィン重合用触媒およびオレフィン系重合体の製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C07F
7/00 20060101AFI20250410BHJP(有機化学)
要約
【課題】本発明は、従来のポストメタロセン化合物に比べ、低分子量のオレフィン系重合体が得られる重合触媒の成分として好適な遷移金属化合物、該遷移金属化合物を含み、低分子量のオレフィン系重合体の製造に好適なオレフィン重合用触媒、ならびに該オレフィン重合用触媒を用いたオレフィン系重合体の製造方法を提供することを課題としている。
【解決手段】下記一般式[1]で表される遷移金属化合物(A)。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025064900000043.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">42</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">141</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式[1]で表される遷移金属化合物(A)。
JPEG
2025064900000041.jpg
42
141
[式[1]中、Mは、周期表第4族遷移金属原子であり、
n’は、1~4の整数であり、
Lは、それぞれ独立に、ヒドリド、ハロゲン原子、ハロゲン含有基、置換基を有してもよいヒドロカルビル、ヘテロ原子を含むヒドロカルビル、シリル、ボリル、アルコキシ、アリールオキシ、ならびにそれらの組み合わせよりなる群から選択され、n’が2以上の場合には互いに結合して環を形成してもよく、
ARは、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアリールまたはヘテロアリールであり、
X、X’、Y
1
およびY
2
は、それぞれ独立に、酸素、硫黄、-NR
30
-、-PR
30
-、置換基を有してもよいアミノ、ホスフィノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオキシ、アルキルチオ、および、アリールチオよりなる群から選択され、ここでR
30
は、ヒドリド、ハロゲン原子、ハロゲン含有基、および、置換基を有してもよいヒドロカルビル、ヘテロ原子を含むヒドロカルビル、シリル、ボリル、アルコキシ、アリールオキシ、ならびにそれらの組み合わせよりなる群から選択され、
前記X、X’、Y
1
およびY
2
のうち少なくとも2個は、それぞれ独立に、酸素、硫黄、前記-NR
30
-、および前記-PR
30
-よりなる群から選択され、
R
1
~R
3
およびR
7
~R
9
は、それぞれ独立に、ヒドリド、ハロゲン原子、ハロゲン含有基、置換基を有してもよいヒドロカルビル、ヘテロ原子を含むヒドロカルビル、アルコキシ、アリールオキシ、シリル、ボリル、ホスフィノ、アミノ、アルキルチオ、アリールチオ、チオキシ、セレノ、ニトロ、ならびにそれらの組み合わせよりなる群から選択され、これらの2個以上が互いに結合して、水素原子以外の原子を3~100個有する環を形成してもよく、
R
4
~R
6
は、それぞれ独立に、炭素数1~40の炭化水素基、ハロゲン含有基、ケイ素含有基、酸素含有基、窒素含有基または硫黄含有基である。]
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
下記一般式[2]で表される化合物である、請求項1に記載の遷移金属化合物(A)。
JPEG
2025064900000042.jpg
57
154
[式[2]中、Mは、ジルコニウム原子またはハフニウム原子であり、
Lは、それぞれ独立に、ヒドリド、ハロゲン原子、ハロゲン含有基、炭素数1~20の炭化水素基、ケイ素含有基または酸素含有基であり、
n’、X、X’、Y
1
およびY
2
は、それぞれ前記式[1]中の定義と同様であり、
R
1
~R
3
、R
7
~R
9
およびR
10
~R
17
は、それぞれ独立に、ヒドリド、ハロゲン原子、ハロゲン含有基、置換基を有してもよいヒドロカルビル、ヘテロ原子を含むヒドロカルビル、アルコキシ、アリールオキシ、シリル、ボリル、ホスフィノ、アミノ、アルキルチオ、アリールチオ、チオキシ、セレノ、ニトロ、ならびにそれらの組み合わせよりなる群から選択され、これらの2個以上が互いに結合して、水素原子以外の原子を3~100個有する環を形成してもよく、
R
4
~R
6
はそれぞれ独立に、炭素数1~20の炭化水素基、ハロゲン含有基、ケイ素含有基、酸素含有基、窒素含有基または硫黄含有基である。]
【請求項3】
前記一般式[2]において、
R
1
~R
3
、R
7
~R
9
およびR
10
~R
17
が、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~20の炭化水素基、炭素数1~20のケイ素含有基、炭素数1~20の酸素含有基、炭素数1~20の窒素含有基または炭素数1~20の硫黄含有基であり、
R
4
~R
6
が、それぞれ独立に、炭素数1~20の炭化水素基、炭素数1~20のケイ素含有基、炭素数1~20の酸素含有基または炭素数1~20の窒素含有基である、請求項2に記載の遷移金属化合物(A)。
【請求項4】
前記一般式[2]において、
R
4
~R
6
が、それぞれ独立に、炭素数1~20の炭化水素基、炭素数1~20のケイ素含有基または炭素数1~20の酸素含有基である、請求項2に記載の遷移金属化合物(A)。
【請求項5】
前記一般式[2]において、
R
4
~R
6
が、それぞれ独立に、炭素数1~20の炭化水素基または炭素数1~20のケイ素含有基である、請求項2に記載の遷移金属化合物(A)。
【請求項6】
前記一般式[2]において、
R
4
~R
6
が、それぞれ独立に、炭素数1~20の炭化水素基である、請求項2に記載の遷移金属化合物(A)。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の遷移金属化合物(A)を含む、オレフィン重合用触媒。
【請求項8】
(B-1)有機金属化合物、
(B-2)有機アルミニウムオキシ化合物、および
(B-3)遷移金属化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物
よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(B)をさらに含む、請求項7に記載のオレフィン重合用触媒。
【請求項9】
請求項8に記載のオレフィン重合用触媒の存在下でオレフィンを重合させる工程を含む、オレフィン系重合体の製造方法。
【請求項10】
前記オレフィンを重合させる工程が、エチレンを単独重合させる工程、または、エチレンと炭素数3以上20以下のα-オレフィンとを共重合させる工程である、請求項9に記載のオレフィン系重合体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、遷移金属化合物、当該遷移金属化合物を含むオレフィン重合用触媒、および当該オレフィン重合用触媒を用いたオレフィン系重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系重合体は、炭素と水素からなる環境にやさしいクリーンな材料であり、加工成形性や物性に優れている。この特性から、自動車、電気機器部品、食品包装、飲料・化粧品・医療容器、土木、農業資材等幅広い分野に用いられてきた。近年、省エネルギー化および環境への負荷低減が重要視され、多くの物品に対して更なる軽量化の要求が高まってきている。
【0003】
オレフィン系重合体は、主にチーグラー型、メタロセン型、またはポストメタロセン型重合触媒を用いて製造されており、種々提案されている(たとえば、特許文献1~5参照)。
しかしながら従来のポストメタロセン化合物を使用したエチレン系重合体の分子量は非常に高く、それ由来で発生するフィッシュアイを抑制するという観点から、さらなる改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-188318号公報
特開2018-141098号公報
特表2016-524024号公報
特表2016-503103号公報
特表2018-522975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来のポストメタロセン化合物に比べ、低分子量のオレフィン系重合体が得られる重合触媒の成分として好適な遷移金属化合物、該遷移金属化合物を含み、低分子量のオレフィン系重合体の製造に好適なオレフィン重合用触媒、ならびに該オレフィン重合用触媒を用いたオレフィン系重合体の製造方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨は、例えば以下の〔1〕~〔10〕に関する。
〔1〕
下記一般式[1]で表される遷移金属化合物(A)。
JPEG
2025064900000001.jpg
42
141
[式[1]中、Mは、周期表第4族遷移金属原子であり、
n’は、1~4の整数であり、
Lは、それぞれ独立に、ヒドリド、ハロゲン原子、ハロゲン含有基、置換基を有してもよいヒドロカルビル、ヘテロ原子を含むヒドロカルビル、シリル、ボリル、アルコキシ、アリールオキシ、ならびにそれらの組み合わせよりなる群から選択され、n’が2以上の場合には互いに結合して環を形成してもよく、
ARは、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアリールまたはヘテロアリールであり、
X、X’、Y
1
およびY
2
は、それぞれ独立に、酸素、硫黄、-NR
30
-、-PR
30
-、置換基を有してもよいアミノ、ホスフィノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオキシ、アルキルチオ、および、アリールチオよりなる群から選択され、ここでR
30
は、ヒドリド、ハロゲン原子、ハロゲン含有基、および、置換基を有してもよいヒドロカルビル、ヘテロ原子を含むヒドロカルビル、シリル、ボリル、アルコキシ、アリールオキシ、ならびにそれらの組み合わせよりなる群から選択され、
前記X、X’、Y
1
およびY
2
のうち少なくとも2個は、それぞれ独立に、酸素、硫黄、前記-NR
30
-、および前記-PR
30
-よりなる群から選択され、
R
1
~R
3
およびR
7
~R
9
は、それぞれ独立に、ヒドリド、ハロゲン原子、ハロゲン含有基、置換基を有してもよいヒドロカルビル、ヘテロ原子を含むヒドロカルビル、アルコキシ、アリールオキシ、シリル、ボリル、ホスフィノ、アミノ、アルキルチオ、アリールチオ、チオキシ、セレノ、ニトロ、ならびにそれらの組み合わせよりなる群から選択され、これらの2個以上が互いに結合して、水素原子以外の原子を3~100個有する環を形成してもよく、
R
4
~R
6
は、それぞれ独立に、炭素数1~40の炭化水素基、ハロゲン含有基、ケイ素含有基、酸素含有基、窒素含有基または硫黄含有基である。]
【0007】
〔2〕
下記一般式[2]で表される化合物である、〔1〕に記載の遷移金属化合物(A)。
JPEG
2025064900000002.jpg
57
154
[式[2]中、Mは、ジルコニウム原子またはハフニウム原子であり、
Lは、それぞれ独立に、ヒドリド、ハロゲン原子、ハロゲン含有基、炭素数1~20の炭化水素基、ケイ素含有基または酸素含有基であり、
n’、X、X’、Y
1
およびY
2
は、それぞれ前記式[1]中の定義と同様であり、
R
1
~R
3
、R
7
~R
9
およびR
10
~R
17
は、それぞれ独立に、ヒドリド、ハロゲン原子、ハロゲン含有基、置換基を有してもよいヒドロカルビル、ヘテロ原子を含むヒドロカルビル、アルコキシ、アリールオキシ、シリル、ボリル、ホスフィノ、アミノ、アルキルチオ、アリールチオ、チオキシ、セレノ、ニトロ、ならびにそれらの組み合わせよりなる群から選択され、これらの2個以上が互いに結合して、水素原子以外の原子を3~100個有する環を形成してもよく、
R
4
~R
6
はそれぞれ独立に、炭素数1~20の炭化水素基、ハロゲン含有基、ケイ素含有基、酸素含有基、窒素含有基または硫黄含有基である。]
【0008】
〔3〕
前記一般式[2]において、
R
1
~R
3
、R
7
~R
9
およびR
10
~R
17
が、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~20の炭化水素基、炭素数1~20のケイ素含有基、炭素数1~20の酸素含有基、炭素数1~20の窒素含有基または炭素数1~20の硫黄含有基であり、
R
4
~R
6
が、それぞれ独立に、炭素数1~20の炭化水素基、炭素数1~20のケイ素含有基、炭素数1~20の酸素含有基または炭素数1~20の窒素含有基である、〔2〕に記載の遷移金属化合物(A)。
【0009】
〔4〕
前記一般式[2]において、
R
4
~R
6
が、それぞれ独立に、炭素数1~20の炭化水素基、炭素数1~20のケイ素含有基または炭素数1~20の酸素含有基である、〔2〕または〔3〕に記載の遷移金属化合物(A)。
〔5〕
前記一般式[2]において、
R
4
~R
6
が、それぞれ独立に、炭素数1~20の炭化水素基または炭素数1~20のケイ素含有基である、〔2〕または〔3〕に記載の遷移金属化合物(A)。
【0010】
〔6〕
前記一般式[2]において、
R
4
~R
6
が、それぞれ独立に、炭素数1~20の炭化水素基である、〔2〕または〔3〕に記載の遷移金属化合物(A)。
〔7〕
〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の遷移金属化合物(A)を含む、オレフィン重合用触媒。
(【0011】以降は省略されています)
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