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公開番号
2025059632
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169848
出願日
2023-09-29
発明の名称
シーラントフィルム、積層体、包装体、蓋材、容器、および食品包装体
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20250403BHJP(積層体)
要約
【課題】低温シール性、シール強度、および剛性に優れたシーラントフィルム、ならびにシーラントフィルムを用いた積層体および積層体を用いた包装袋や蓋付き容器などの包装体を提供すること。
【解決手段】基材層と、その基材層の片面または両面に形成されたシーラント層を有すシーラント伸フィルムであって、基材層は、密度が900~970kg/m
3
の範囲にあるエチレン系重合体(A)からなり、シーラント層は、密度が900~930kg/m
3
の範囲にあるエチレン系重合体(B)および密度が860~899kg/m
3
であるエチレン・α-オレフィン共重合体(C)を含む樹脂組成物からなることを特徴とするシーラントフィルム。そのシーラント、および基材フィルムを有することを特徴とする積層体、それからなる包装体、蓋材、容器。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材層と、その基材層の片面または両面に形成されたシーラント層を有するシーラントフィルムであって、基材層は、密度が900~970kg/m
3
の範囲にあるエチレン系重合体(A)からなり、シーラント層は、密度が900~930kg/m
3
の範囲にあるエチレン系重合体(B)および密度が860~899kg/m
3
の範囲にあるエチレン・α-オレフィン共重合体(C)を含む樹脂組成物からなることを特徴とするシーラントフィルム。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
エチレン・α-オレフィン共重合体(C)が、下記の要件(1)および要件(2)を満たすことを特徴とする請求項1に記載のシーラントフィルム;
要件(1):
エチレンから導かれる構成単位(i)の含有量が80~95モル%であり、炭素原子数3~20のα-オレフィンから導かれる構成単位(ii)の含有量が5~20モル%である(構成単位(i)および構成単位(ii)の合計を100モル%とする。);
要件(2):
メルトフローレート(MFR)(ASTM D 1238準拠、190℃、2.16kg荷重)が0.1~20g/10分である。
【請求項3】
延伸倍率が、縦方向(MD)2~8倍、横方向(TD)2~16倍である延伸フィルムであることを特徴とする請求項1に記載のシーラントフィルム。
【請求項4】
請求項1に記載のシーラントフィルム、および基材フィルムを有することを特徴とする積層体。
【請求項5】
積層体が、さらに、印刷層、バリア層およびエンボス加工層から選ばれる少なくとも一つの機能層を有し、その機能層が、シーラントフィルムおよび基材フィルムから選ばれる少なくとも一つのフィルムに、隣接しているか、または接着剤層を介して接していることを特徴とする、請求項4に記載の積層体。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか一項に記載のシーラントフィルム、または請求項4または請求項5のいずれかに記載の積層体を含むことを特徴とする包装体。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか一項に記載のシーラントフィルム、または請求項4または請求項5のいずれかに記載の積層体を含むことを特徴とする蓋材。
【請求項8】
請求項7に記載の蓋材を有することを特徴とする容器。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか一項に記載のシーラントフィルム、または請求項4または請求項5のいずれかに記載の積層体を含むことを特徴とする食品包装体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シーラントフィルム、積層体、包装体、蓋材、容器、および食品包装体に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
包装材料として、基材フィルムとシーラントフィルムとを備える積層体が知られている。シーラントフィルムには、低温シール性、シール強度の観点で無延伸ポリエチレンが広く使用されている。例えば、特許文献1には基材フィルムに二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムと、シーラントフィルムとしてポリエチレン(PE)を備える積層体が記載されている。
一方で、環境負荷低減の観点から包装材料の薄肉化が求められており、延伸したシーラントフィルムが好ましい。例えば、特許文献2ではヒートシール性を有する延伸ポリエチレンフィルムが記載されている。しかし、かかる方法で得られる延伸ポリエチレンフィルムは低温シール性が不十分であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-305811号公報
WO2013/029223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、低温シール性、シール強度、および剛性に優れたシーラントフィルム、ならびにシーラントフィルムを用いた積層体および積層体を用いた包装袋や蓋付き容器などの包装体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の概要は、以下の[1]~[10]に関する。
[1]
基材層と、その基材層の片面または両面に形成されたシーラント層を有するシーラントフィルムであって、基材層は、密度が900~970kg/m
3
の範囲にあるエチレン系重合体(A)からなり、シーラント層は、密度が900~930kg/m
3
の範囲にあるエチレン系重合体(B)および密度が860~899kg/m
3
の範囲にあるエチレン・α-オレフィン共重合体(C)を含む樹脂組成物からなる、ことを特徴とするシーラントフィルム。
[2]
シーラント層が、エチレン系重合体(B)50~97質量%およびエチレン・α-オレフィン共重合体(C)50~3質量%を含む樹脂組成物(エチレン系重合体(B)およびエチレン・α-オレフィン共重合体(C)の合計を100質量%とする)からなることを特徴とする上記の[1]に記載のシーラントフィルム。
[3]
エチレン・α-オレフィン共重合体(C)が、下記の要件(1)および要件(2)を満たす上記の[1]に記載のシーラントフィルム;
要件(1):
エチレンから導かれる構成単位(i)の含有量が80~95モル%であり、炭素原子数3~20のα-オレフィンから導かれる構成単位(ii)の含有量が5~20モル%である(構成単位(i)および構成単位(ii)の合計を100モル%とする。);
要件(2):
メルトフローレート(MFR)(ASTM D 1238準拠、190℃、2.16kg荷重)が0.1~20g/10分である。
[4]
縦方向(MD)に2~8倍、横方向(TD)に2~16倍延伸された上記の[1]に記載のシーラントフィルム。
[5]
上記の[1]に記載のシーラントフィルム、および基材フィルムを有することを特徴とする積層体。
[6]
積層体が、さらに、印刷層、バリア層およびエンボス加工層から選ばれる少なくとも一つの機能層を有し、その機能層が、シーラントフィルムおよび基材フィルムから選ばれる少なくとも一つのフィルムに、隣接しているか、または接着剤層を介して接していることを特徴とする、上記の[5]に記載の積層体。
[7]
上記の[1]、[3]および[4]のいずれかの一項に記載のシーラントフィルム、または上記の[5]または[6]のいずれかに記載の積層体を含むとを特徴とする包装体。
[8]
上記の[1]、[3]および[4]のいずれか一項に記載のシーラントフィルム、または上記の[5]または[6]のいずれかに記載の積層体を含むことを特徴とする蓋材。
[9]
上記の[8]に記載の蓋材を有することを特徴とする容器。
[10]
上記の[1]、[3]および[4]のいずれか一項に記載のシーラントフィルム、または上記の[5]または[6]のいずれかに記載の積層体を含むことを特徴とする食品包装体。
【発明の効果】
【0006】
本発明のシーラントフィルムによれば、基材層に所定の密度を有するエチレン系重合体を用い、シーラント層に所定の割合で特定のエチレン系重合体およびエチレン・α-オレフィン共重合体を含む樹脂組成物を用いることにより、優れた低温シール性、シール強度を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
≪シーラントフィルム≫
本発明のシーラントフィルムは、基材層、および基材層の片面または両面に形成されたシーラント層を有する。
【0008】
≪基材層≫
基材層は、密度が900~970kg/m
3
の範囲にあるエチレン系重合体(A)からなる。エチレン系重合体(A)は一種類でもよく、二種類以上でもよい。
【0009】
<エチレン系重合体(A)>
エチレン系重合体(A)の密度(ASTM D 1505)は、900~970kg/m
3
であり、好ましくは930~965kg/m
3
である。
密度が900kg/m
3
以上であることにより、剛性が向上する。また、密度が970kg/m
3
以下であることにより、延伸加工性、強靭性および透明性が向上する。
【0010】
エチレン系重合体(A)のメルトフローレート(ASTM D1238、190℃、2.1kg荷重)は、いずれも、好ましくは0.1~15g/10分、より好ましくは0.5~10g/10分、さらに好ましくは0.7~5.0g/10分である。メルトフローレートがこの範囲内にあると、既存の成形機を用いて高い成形速度で成形できるとともに、成形安定性が向上するので好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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