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公開番号
2025043779
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-01
出願番号
2023151260
出願日
2023-09-19
発明の名称
反射防止フィルムおよび画像表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類
G02B
1/115 20150101AFI20250325BHJP(光学)
要約
【課題】耐屈曲性に優れる反射防止フィルムを提供する。
【解決手段】反射防止フィルム(100)は、透明フィルム基材(1)の一主面上に、ハードコート層(2)、および屈折率の異なる複数の薄膜からなる反射防止層(5)を順に備える。反射防止フィルムの反射率は1%以下である。反射防止フィルムの反射防止層側の面を内側として屈曲半径2mmで180°屈曲させた状態において、ハードコート層の圧縮応力の最大値S
HC
が375MPa以下であり、反射防止層の圧縮応力の最大値が530MPa以下である。圧縮応力は、有限要素モデルによる計算によって求められる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
透明フィルム基材の一主面上に、ハードコート層、および屈折率の異なる複数の薄膜からなる反射防止層を備える反射防止フィルムであって、
反射率が1%以下であり、
反射防止層側の面を内側として屈曲半径2mmで180°屈曲させた状態において、ハードコート層の圧縮応力の最大値S
HC
が375MPa以下であり、反射防止層の圧縮応力の最大値が530MPa以下である、
反射防止フィルム:
ただし、前記圧縮応力は、有限要素モデルによる計算値である。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記反射防止層は、高屈折率層および低屈折率層を、少なくとも1層ずつ含み、
前記高屈折率層は、酸化ニオブを主成分とする薄膜であり、
反射防止層の合計膜厚に対する高屈折率層の膜厚の比率が10~40%である、
請求項1に記載の反射防止フィルム。
【請求項3】
前記低屈折率層が酸化シリコンを主成分とする薄膜である、請求項2に記載の反射防止フィルム。
【請求項4】
前記反射防止層は、前記低屈折率層および前記高屈折率層を、それぞれ2層以上含む、請求項2または3に記載の反射防止フィルム。
【請求項5】
前記反射防止層の押込弾性率が、20~24GPaである、請求項1~3のいずれか1項に記載の反射防止フィルム。
【請求項6】
前記反射防止層は、前記ハードコート層に接する面に無機プライマー層を備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記ハードコート層は、厚みが1~10μmであり、押込弾性率が6.5~11GPaである、請求項1~3のいずれか1項に記載の反射防止フィルム。
【請求項8】
画像表示媒体の視認側表面に、請求項1~3のいずれか1項に記載の反射防止フィルムが配置されている、画像表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードコート層上に反射防止層を備える反射防止フィルムに関する。さらに、本発明は当該反射防止フィルムを備える画像表示装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の画像表示装置の視認側表面には、外光の反射による画質低下の防止、コントラスト向上等を目的として、反射防止フィルムが使用されている。反射防止フィルムは、透明フィルム上に、屈折率の異なる複数の薄膜の積層体からなる反射防止層を備える。
【0003】
例えば、特許文献1では、ハードコートフィルム上にSiOプライマー層を備え、その上に、高屈折率層としての酸化ニオブ(Nb
2
O
5
)層と低屈折率層としての酸化シリコン(SiO
2
)層との交互積層体からなる反射防止層を備える反射防止フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-47876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、樹脂フィルム等の折り曲げ可能な基板(フレキシブル基板)を用いた有機ELパネルを備える折り曲げ可能な画像表示装置(フォルダブルディスプレイ)が実用化されている。フォルダブルディスプレイのカバーウインドウとしては、例えば、フレキシブル基板上に反射防止層を設けた反射防止フィルムが用いられる。
【0006】
フォルダブルディスプレイでは、同一箇所で屈曲と伸展が繰り返し行われる。屈曲状態(折り畳み状態、閉状態)では、屈曲箇所の内側には圧縮応力、外側には引張応力が付与されている。表示面を内側としてディスプレイを折り畳むと、反射防止フィルムは、反射防止層形成面を内側として折り畳んだ状態となる。フォルダブルディスプレイを折り畳む際は、伸展状態(開状態)から屈曲状態(閉状態)への操作が行われ、反射防止フィルムの反射防止層には圧縮応力が付与される。フォルダブルディスプレイを開く際は、屈曲状態(閉状態)から伸展状態(開状態)への操作が行われ、反射防止層の圧縮応力が開放される。
【0007】
フォルダブルディスプレイの開閉操作を繰り返すと、反射防止フィルムの反射防止層への圧縮応力の付与と開放が繰り返されることにより、反射防止層にクラックが生じる場合がある。また、フォルダブルディスプレイを低温下で保持した後に、開閉操作を行うと、より大きな応力変化が生じるため、反射防止層にクラックが生じやすい。
【0008】
フォルダブルディスプレイに用いられる反射防止フィルムには、開閉操作を繰り返した際に反射防止層にクラックが生じ難いことに加えて、低温下で開閉操作を行った際にも反射防止層にクラックが生じ難いことが要求されている。
【0009】
上記に鑑み、本発明は、デバイスの開閉操作を繰り返した際に反射防止層にクラックが生じ難く、耐屈曲性に優れる反射防止フィルムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
反射防止フィルムは、透明フィルム基材の一主面上に、ハードコート層および反射防止層を順に備える。反射防止層は、屈折率の異なる複数の薄膜からなる。具体的には、反射防止層は、高屈折率層および低屈折率層を、少なくとも1層ずつ含む。反射防止層は、低屈折率層および高屈折率層を、それぞれ2層以上含んでいてもよい。反射防止層は、ハードコート層に接する面に無機プライマー層を備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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