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公開番号2025044130
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2024115292
出願日2024-07-18
発明の名称位相検出オートフォーカスピクセル
出願人ジーピクセル エヌブイ
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G02B 7/34 20210101AFI20250325BHJP(光学)
要約【課題】カメラレンズの合焦のための位相検出オートフォーカスピクセルの良好な使用を提供する。
【解決手段】位相検出オートフォーカスピクセル1であって、フォトダイオード2と、光をフォトダイオード上に集中させるための複数のマイクロレンズ3であって、光は、マイクロレンズの各々に入射する、マイクロレンズと、マイクロレンズごとに、マイクロレンズによってフォトダイオードに向かって透過された光の一部を遮断するために、マイクロレンズに関連付けられた光シールド4であって、光シールドは、光シールドの関連付けられたマイクロレンズの光軸31から同じオフセット方向Xにオフセットされている、光シールドと、を備える、位相検出オートフォーカスピクセル。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
位相検出オートフォーカスピクセル(1)であって、
フォトダイオード(2)と、
光を前記フォトダイオード(2)上に集中させるための複数のマイクロレンズ(3)であって、前記光は、前記マイクロレンズ(3)の各々に入射する、マイクロレンズ(3)と、
マイクロレンズ(3)ごとに、前記マイクロレンズ(3)によって前記フォトダイオード(2)に向かって透過された前記光の一部を遮断するために、前記マイクロレンズ(3)に関連付けられた光シールド(4)であって、前記光シールド(4)は、前記光シールド(4)の関連付けられたマイクロレンズ(3)の光軸(31)から同じオフセット方向(X)にオフセットされている、光シールド(4)と、を備える、位相検出オートフォーカスピクセル(1)。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記複数のマイクロレンズ(3)が、正方形のアレイに編成されている、請求項1に記載の位相検出オートフォーカスピクセル(1)。
【請求項3】
前記マイクロレンズ(3)の正方形アレイが、マイクロレンズの行及び列を含み、各行(32)及び列(33)は、少なくとも2つのマイクロレンズ(3)を含む、請求項2に記載の位相検出オートフォーカスピクセル(1)。
【請求項4】
前記複数のマイクロレンズ(3)が、形状及びサイズが実質的に均一である、請求項1に記載の位相検出オートフォーカスピクセル(1)。
【請求項5】
マイクロレンズ(3)に関連付けられた前記光シールド(4)が、前記マイクロレンズ(3)の不在下では前記オフセット方向(X)の前記光軸(31)の側で前記フォトダイオード(2)によって収集される、前記関連付けられたマイクロレンズ(3)によって透過される実質的に全ての光を遮断する、請求項1に記載の位相検出オートフォーカスピクセル(1)。
【請求項6】
各光シールド(4)が、金属から形成されている、請求項1に記載の位相検出オートフォーカスピクセル(1)。
【請求項7】
前記光シールド(4)が、実質的に同じ寸法を有し、前記光シールド(4)が、前記光シールド(4)の関連付けられたマイクロレンズ(3)の前記光軸(31)から実質的に同じ距離だけオフセットされている、請求項1に記載の位相検出オートフォーカスピクセル(1)。
【請求項8】
位相検出オートフォーカスピクセル(1、10)の対を備える画像センサ(6)であって、
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の第1の位相検出オートフォーカスピクセル(1)であって、前記第1の位相検出オートフォーカスピクセル(1)の光シールド(4)が、前記光シールド(4)の関連付けられたマイクロレンズ(3)の光軸(31)から第1のオフセット方向(X)に各々オフセットされている、第1の位相検出オートフォーカスピクセル(1)と、
先行する請求項のいずれかに記載の第2の位相検出オートフォーカスピクセル(10)であって、前記第2の位相検出オートフォーカスピクセル(10)の光シールド(40)が、前記光シールド(40)の関連付けられたマイクロレンズ(30)の光軸(310)から、前記第1のオフセット方向(X)とは実質的に反対の第2のオフセット方向(-X)に各々オフセットされている、第2の位相検出オートフォーカスピクセル(10)と、を備える、画像センサ(6)。
【請求項9】
前記第1の位相検出オートフォーカスピクセル(1)のフォトダイオード(2)によって生成された信号を、前記第2の位相検出オートフォーカスピクセル(10)のフォトダイオード(20)によって生成された信号と比較するように構成されたデバイス(60)を備える、請求項8に記載の画像センサ(6)。
【請求項10】
請求項9に記載の画像センサ(6)を備えるカメラ(8)であって、前記カメラ(8)は、カメラレンズ(5)を更に備えており、
前記カメラが、前記第1の位相検出オートフォーカスピクセル(1)の前記フォトダイオード(2)によって生成された信号と、前記第2の位相検出オートフォーカスピクセル(10)の前記フォトダイオード(20)によって生成された信号との前記比較に基づいて、前記カメラレンズ(5)の光軸(50)に沿って前記カメラレンズ(5)を移動させるように構成されている、カメラ(8)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、位相検出オートフォーカスピクセルの分野に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)【背景技術】
【0002】
位相検出オートフォーカス(PDAF)ピクセルは、CMOS画像センサ(CIS)で一般的に使用される。PDAFピクセルは、焦点(焦点ぼけ)の量を直接測定することを可能にし、焦点ぼけの場合には、焦点ぼけの方向(フロントフォーカス、リアフォーカス)を直接測定することを可能にする。したがって、カメラのレンズをすばやく調整して、画像に合焦することができる。PDAFピクセルは、例えば、コントラストオートフォーカスが適用されるときよりもはるかに高速な合焦を可能にする。
【0003】
複数のPDAFピクセル9を備えるカメラの画像センサ61を示す、US6829008B1の図17に対応する図1Aを参照する。当技術分野において、各PDAFピクセル9は、単一のマイクロレンズ93を含む。例示の目的のために、この例では、各PDAFピクセル9は、第1のフォトダイオードS1及び第2のフォトダイオードS2を含み、第1のフォトダイオードS1及び第2のフォトダイオードS2は、PDAFピクセル9のマイクロレンズ93の光軸95に関して、反対方向、すなわち、それぞれ方向-X及びXにオフセットされている。カメラは、カメラレンズ5を更に備える。
【0004】
以下では、カメラが合焦されているかどうかを判定するために、PDAFピクセル9をどのように使用することができるかについて説明する。本明細書では、マイクロレンズの限られた合焦能力を無視して、PDAFピクセル9の理想化された機能が想定され、これは後で説明される。
【0005】
カメラレンズ5によって収集された被写体(被写体は示されていない)上の各特定の点からの光は、第1の光ビームL1及び第2の光ビームL2に分割されると想定され得る。簡潔にするために、図1Aには、被写体上の単一の特定の点のみからカメラレンズ5によって収集された光が示されている。第1の光ビームL1は、カメラレンズ5の第1の半体を通って伝播し、次いで、PDAFピクセル9のうちの1つのマイクロレンズ93を通って伝播し、そのPDAFピクセル9の第1のフォトダイオードS1に入射する。第2の光ビームL2は、カメラレンズ5の第2の半体を通って伝播し、次いで、PDAFピクセル9のうちの1つのマイクロレンズ93を通って伝播し、そのPDAFピクセル9の第2のフォトダイオードS2に入射する。
【0006】
図1Aの場合のように、カメラが被写体に合焦すると、カメラレンズ5は、被写体上の各点からの光を画像センサ61のマイクロレンズ93に合焦させ、それによりマイクロレンズ93の平面内に被写体の画像を生成する。このように、カメラが合焦されているとき、被写体上の各特定の点からの2つの光ビームL1及びL2は、単一のPDAFピクセル9のマイクロレンズ93上の単一の点に合焦される。結果として、合焦すると、被写体上の特定の点からの第1の光ビームL1を検出する第1のフォトダイオードS1は、被写体上の特定の点からの第2の光ビームL2を検出する第2のフォトダイオードS2と同じPDAFピクセル9に位置する。その結果、合焦すると、画像センサ61の第1のフォトダイオードS1によって検出されたL1光ビームによって形成された被写体の第1の画像と、画像センサ61の第2のフォトダイオードS2によって検出されたL2光ビームによって形成された被写体の第2の画像とが同じピクセル上で一致する。
【0007】
図2は、US6829008B1の図17に対応し、カメラが、合焦していない、より具体的には、フロントフォーカスの状況を示す。図2に示されるように、合焦していないとき、被写体上の各特定の点からの第1の光ビームL1及び第2の光ビームL2は、マイクロレンズ93の平面から離れた位置で互いに交差する。したがって、合焦していないとき、被写体上の各特定の点からの光ビームL1及びL2について、第1の光ビームL1を検出する第1のフォトダイオードS1が第2の光ビームL2を検出する第2のフォトダイオードS2とは異なるPDAFピクセル9に位置するように、第1の光ビームL1及び第2の光ビームL2は、異なるマイクロレンズ93に入射する。結果として、US6829008B1の図19に対応する図3で観察され得るように、合焦していないときに、画像センサ61の第1のフォトダイオードS1によって検出された被写体の第1の画像(「S1画像」)は、画像センサ61の第2のフォトダイオードS2によって検出された被写体の第2の画像(「S2画像」)に関してシフトされる。US6829008B1で更に説明されるように、このシフトの大きさは、被写体上の特定の点からの第1の光ビームL1及び第2の光ビームL2が交差する点とマイクロレンズ93の平面との間の距離に直接関連することができ、カメラレンズ5が被写体と合焦するためにカメラレンズ5の光軸50に沿って並進されなければならない距離を判定するための直接的な方法を提供する。
【0008】
図1Bを参照する。上記では、例示の目的のために、各PDAFピクセルは、2つのフォトダイオード(すなわち、第1のフォトダイオードS1及び第2のフォトダイオードS2)を含んだが、実際には、単一のピクセル91、910は、典型的には、単一のフォトダイオード92、920のみを含む。したがって、実際には、単一のPDAFピクセル91、910は、第1の光ビームL1及び第2の光ビームL2を互いに独立して検出することができない。この問題は、PDAFピクセル91及び910の対を使用することによって当技術分野で解決されている。各対は、マイクロレンズ93及び光シールド94を含む第1の光ビームL1を検出するための第1のPDAFピクセル91を含み、第1のPDAFピクセル91は、マイクロレンズ93の光軸95に関して第1のオフセット方向Xにオフセットされ、第2の光ビームL2を遮断するために、第1のオフセット方向Xの光軸95の側において第1のPDAFピクセル91のフォトダイオード92の半分が覆われている。各対は、マイクロレンズ930及び光シールド940を含む第2の光ビームL2を検出するための第2のPDAFピクセル910を更に含み、第2のPDAFピクセル910は、マイクロレンズ930の光軸950に関して第1のオフセット方向Xと反対の第2のオフセット方向-Xにオフセットされ、第1の光ビームL1を遮断するために、第2のオフセット方向-Xの光軸950の側において第2のPDAFピクセル910のフォトダイオード920の半分が覆われている。それにより、画像センサ62の第1のPDAFピクセル91は、図1A及び図2の例示的な例で第1のフォトダイオードS1によって対応して測定された第1の画像(すなわち、図3の「S1画像」)を実質的に検出し、一方、画像センサ62の第2のPDAFピクセル910は、図1A及び図2の例示的な例で第2のフォトダイオードS2によって対応して測定された第2の画像(すなわち、図3の「S2画像」)を実質的に検出する。当然ながら、被写体上の各特定の点について、第1の光ビームL1又は第2の光ビームL2のみが測定されると、画像の解像度がわずかに低下する。
【0009】
同じ特定の入射角αを有する異なる光ビーム(被写体上の異なる隣接場所からの第1の光ビームL1に対応し、カメラレンズの第1の半体を通って伝播する)が入射する第1のPDAFピクセル91及び第2のPDAFピクセル910を示す図4Aを参照する。左側のプロットは、マイクロレンズ93、930に入射する光の入射角αの向きを示す。ここで、入射角αは、マイクロレンズ93、930の光軸95、950に平行で、かつX軸(これに沿って、光シールド94、940が、それぞれのPDAFピクセル91、910の光軸95、950からずれている)に平行である平面内にあり、マイクロレンズ93、930の光軸95、950に沿った法線入射に関するものである。ここで、Xの方向を指すX成分を有する入射光の方向は、負の入射角αを有し、-Xの方向を指すX成分を有する入射光の方向は、正の入射角αを有する。
【0010】
ピクセル内クロストークのない、PDAFピクセル91、910の上述した理想化された機能は、第1の光ビームL1に向かう第1のPDAFピクセル91及び第2の光ビームL2に向かう第2のPDAFピクセルの完璧な選択性を意味する。これは、第1のPDAFピクセル91が正の入射角αを有する全ての光ビーム(すなわち、第1の光ビームL1)を検出する一方で、その光シールド94が負の入射角αを有する全ての光(すなわち、第2の光ビームL2)を遮断し、第2のPDAFピクセル910が負の入射角αを有する全ての光ビームを検出する一方で、その光シールド940が正の入射角αを有する全ての光を遮断するときに達成される。そのような良好な選択性は、とりわけ、各マイクロレンズ93、930が、図4Aに示されるように、光シールド94、940の平面内の各入射角αからの光をしっかりと合焦させ、各マイクロレンズ93、930によって収集され、かつ負又は正の入射角αを有する光が、それぞれ、光軸95、950に関して、第1の方向X又は第2の方向-Xにそれぞれ、光を合焦させるときに達成され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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