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公開番号
2024143360
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055993
出願日
2023-03-30
発明の名称
積層体
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20241003BHJP(光学)
要約
【課題】視認の方向によって色相が変化する新規の積層体を提供する。
【解決手段】積層体1は、二色性色素化合物Aを有する水平配向光吸収異方性膜Aと、二色性色素化合物Bを有する水平配向光吸収異方性膜Bと、反射体2と、を含み、水平配向光吸収異方性膜Aにおける吸収方向及び極大吸収波長と、水平配向光吸収異方性膜Bにおける吸収方向及び極大吸収波長とが互いに異なっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
二色性色素化合物Aを有する水平配向光吸収異方性膜Aと、二色性色素化合物Bを有する水平配向光吸収異方性膜Bと、反射体と、を含み、
前記水平配向光吸収異方性膜Aにおける吸収方向及び極大吸収波長と、前記水平配向光吸収異方性膜Bにおける吸収方向及び極大吸収波長とが互いに異なっている、積層体。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記二色性色素化合物A及び前記二色性色素化合物Bは、シアン、マゼンダ、イエローの群又はレッド、グリーン、ブルーの群のうちの異なる色相からそれぞれ選択されている、請求項1記載の積層体。
【請求項3】
前記二色性色素化合物A及び前記二色性色素化合物Bは、シアン、マゼンダ、イエローの群又はレッド、グリーン、ブルーの群のうちの異なる色相からそれぞれ2種ずつ選択されている、請求項1記載の積層体。
【請求項4】
前記水平配向光吸収異方性膜A及び前記水平配向光吸収異方性膜Bは、いずれも重合性液晶化合物を有する光吸収異方性膜形成用組成物の硬化物である、請求項1記載の積層体。
【請求項5】
前記水平配向光吸収異方性膜A及び前記水平配向光吸収異方性膜Bの少なくとも一方において、前記重合性液晶化合物は、スメクチック相を形成する液晶化合物である、請求項4記載の積層体。
【請求項6】
前記水平配向光吸収異方性膜A及び前記水平配向光吸収異方性膜Bの双方において、前記重合性液晶化合物は、スメクチック相を形成する液晶化合物である、請求項4記載の積層体。
【請求項7】
位相差がπ/2であり、前記水平配向光吸収異方性膜A及び前記水平配向光吸収異方性膜Bのそれぞれの吸収軸に対して45°±5°の方位に遅相軸を有する位相差板を更に含む、請求項1記載の積層体。
【請求項8】
前記位相差板の正面位相差値Re(λ)が下記式(1)を満たす、請求項7記載の積層体。
Re(450)<Re(550)<Re(650)…(1)
【請求項9】
前記水平配向光吸収異方性膜Aと、前記水平配向光吸収異方性膜Bと、前記位相差板と、前記反射体とがこの順に積層されている、請求項7記載の積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、積層体に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置や有機EL表示装置などのフラットパネル表示装置に適用される積層体として、例えば偏光子として機能するものが知られている。このような積層体としては、例えば特許文献1に記載の偏光フィルムがある。この従来の偏光フィルムは、二色性色素化合物を含む光吸収異方性膜を含んで構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-211770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の積層体は、いずれの方向から視認した場合でも色相が同一となっていた。積層体の用途としては、例えば液晶表示装置や有機EL表示装置といったフラットパネル表示装置などが挙げられるが、視認の方向によって色相が変化する新規の積層体を提供できれば、積層体の用途を拡張することが可能となる。
【0005】
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、視認の方向によって色相が変化する新規の積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係る積層体は、二色性色素化合物Aを有する水平配向光吸収異方性膜Aと、二色性色素化合物Bを有する水平配向光吸収異方性膜Bと、反射体と、を含み、水平配向光吸収異方性膜Aにおける吸収方向及び極大吸収波長と、水平配向光吸収異方性膜Bにおける吸収方向及び極大吸収波長とが互いに異なっている、積層体。
【0007】
この積層体では、水平方向吸収異方性膜A及び水平方向吸収異方性膜Bを通って反射体で反射した自然光或いは白色光が、再び水平方向吸収異方性膜B及び水平方向吸収異方性膜Aを通って外部に出力されることで、所定方向から視認した場合と、所定方向と交差する方向から視認した場合とで色相を互いに異ならせることができる。かかる新規の積層体によれば、用途を拡張することが可能となる。
【0008】
二色性色素化合物A及び二色性色素化合物Bは、シアン、マゼンダ、イエローの群又はレッド、グリーン、ブルーの群のうちの異なる色相からそれぞれ選択されていてもよい。この場合、積層体の色相を視認の方向によって一層異ならせることができる。
【0009】
二色性色素化合物A及び二色性色素化合物Bは、シアン、マゼンダ、イエローの群又はレッド、グリーン、ブルーの群のうちの異なる色相からそれぞれ2種ずつ選択されていてもよい。この場合、積層体の色相を視認の方向によって一層異ならせることができる。
【0010】
水平配向光吸収異方性膜A及び水平配向光吸収異方性膜Bは、いずれも重合性液晶化合物を有する光吸収異方性膜形成用組成物の硬化物であってもよい。この場合、二色性色素化合物の配向状態を好適に固定できる。
(【0011】以降は省略されています)
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