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公開番号2024146676
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023097565
出願日2023-06-14
発明の名称光学積層体及びその製造方法
出願人artience株式会社
代理人
主分類G02B 5/22 20060101AFI20241004BHJP(光学)
要約【課題】本発明の目的は、波長850nm~2500nm以の近赤外領域における透過性に優れ、黒色であり、照射した光と可視光線領域の透過光とが同色である光学積層体を提供することである。
【解決手段】基材の少なくとも一方の面上に、光学機能層を有する光学積層体であって、
前記光学機能層が、複数種の顔料を含む着色剤、及び、バインダー樹脂を含み、
前記光学積層体は、波長350nm~750nmの平均分光透過率が25%以下であり、波長850nm~2500nmの平均分光透過率が85%以上であり、波長350nm以上460nm未満の最大分光透過率をT1、波長460nm以上570nm未満の最大分光透過率をT2、波長570以上nm750nm以下の最大分光透過率をT3とした場合、下記式(1)及び(2)を満たす、光学積層体。
1≦T1/T2≦10・・・(1)
2≦T3/T2≦20・・・(2)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材の少なくとも一方の面上に光学機能層を有する光学積層体であって、
前記光学機能層が、複数種の顔料を含む着色剤、及び、バインダー樹脂を含み、
前記光学積層体は、
波長350nm~750nmの平均分光透過率が25%以下であり、
波長850nm~2500nmの平均分光透過率が85%以上であり、
波長350nm以上460nm未満の最大分光透過率をT1、波長460nm以上570nm未満の最大分光透過率をT2、波長570nm以上750nm以下の最大分光透過率をT3とした場合、下記式(1)及び(2)を満たす、光学積層体。
1≦T1/T2≦10 ・・(1)
2≦T3/T2≦20・・・(2)
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
複数種の顔料を含む着色剤が、黄顔料、紅顔料及び藍顔料、又は、紅顔料、藍顔料及び緑顔料、又は、黄顔料、藍顔料及び紫顔料、を含む、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
複数種の顔料を含む着色剤が、黄顔料、紅顔料及び藍顔料を含む、請求項1又は2に記載の光学積層体。
【請求項4】
透過視認用である、請求項1又は2に記載の光学積層体。
【請求項5】
光学機能層が、分散剤を含む、請求項1又は2に記載の光学積層体。
【請求項6】
バインダー樹脂が、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、及びエポキシ樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、請求項1又は2に記載の光学積層体。
【請求項7】
基材上に、複数種の顔料を含む着色剤、及び、バインダー樹脂を含む黒色インキを塗工して光学機能層を形成する工程を含む光学積層体の製造方法であって、
前記光学積層体は、
波長350nm~750nmの平均分光透過率が25%以下であり、
波長850nm~2500nmの平均分光透過率が85%以上であり、
波長350nm以上460nm未満の最大分光透過率をT1、波長460nm以上570nm未満の最大分光透過率をT2、波長570nm以上750nm以下の最大分光透過率をT3とした場合、下記式(1)及び(2)を満たす、光学積層体の製造方法。
1≦T1/T2≦10・・・(1)
2≦T3/T2≦20・・・(2)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
様々な光学系機器において、特定波長の光を選択的に透過又は遮蔽させるといった光学特性を制御する技術が求められている。この技術はダイクロックミラー、バンドパスフィルター、ARコート、UVカットフィルター、IRカットフィルター、UVIRカットフィルター等の積層体に使用される。主に用いられる赤外線センサーの光源としては、赤外線領域の波長が使用されることが多く、極大波長が850nm、905nm、940nmのLEDが使用されている。極大波長850nmのLED光は、一部可視光線も含んでいるため、センサー精度向上のため、当該可視光線を遮断し、赤外線のみを透過する積層体技術が求められている。
【0003】
センサー用積層体の利用例として赤外線でドライバーの動きを検知するドライバーモニタリングシステムがある。これは、自動車パネルに内蔵されたLEDからドライバーに対して赤外線を照射し、ドライバーの状態を検知するシステムである(特許文献1)。また、近年では赤外線センサーに加えて、自動車パネルの表示灯となる各色LEDを内蔵し、積層体の後方からバックライトとしてLEDの表示灯を点灯させることで、自動車パネルの意匠性を向上させることが期待されている。
【0004】
一方、光学部材の外観の観点から、積層体のセンサー感知部位を、周辺部材の黒色と同調色の積層体とすることが好ましい。つまり、この積層体は赤外線透過性であり、かつ、黒色外観の積層体である必要がある。また、周辺部材と同調色とするため、上記光学積層体の外観は黒色であるが、前述したように自動車パネルの表示灯を光学積層体から透かして見る必要がある。しかし、例えば、積層体の後方からバックライトとして白色LEDの表示灯を点灯して当該表示をドライバーが視認した際、理想的には白色として視認されることが好ましいが、赤外線透過層を含む積層体の透過光は着色してしまうことが多く、視認性、意匠性(デザイン性)を著しく低下させる課題があった。
【0005】
このため、赤外線領域における透過性に優れ、照射した光と可視光線領域の透過光とが同色である光学積層体の開発が切望されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-170958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、赤外線の透過性に優れ、黒色であり、照射した光と可視光線領域の透過光とが同色である光学積層体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意研究した結果、以下の光学積層体によって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明は、基材の少なくとも一方の面上に光学機能層を有する光学積層体であって、
前記光学機能層が、複数種の顔料を含む着色剤、及び、バインダー樹脂を含み、前記光学積層体は、
波長350nm~750nmの平均分光透過率が25%以下であり、
波長850nm~2500nmの平均分光透過率が85%以上であり、
波長350nm以上460nm未満の最大分光透過率をT1、波長460nm以上570nm未満の最大分光透過率をT2、波長570nm以上750nm以下の最大分光透過率をT3とした場合、下記式(1)及び(2)を満たす、光学積層体に関する。
1≦T1/T2≦10 ・・(1)
2≦T3/T2≦20・・・(2)
【0010】
また、本発明は、複数種の顔料を含む着色剤が、黄顔料、紅顔料及び藍顔料、又は、紅顔料、藍顔料及び緑顔料、又は、黄顔料、藍顔料及び紫顔料、を含む、前記光学積層体に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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