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公開番号
2024145565
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023057972
出願日
2023-03-31
発明の名称
樹脂フィルム、位相差フィルムおよび樹脂フィルムの製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20241004BHJP(光学)
要約
【課題】優れたアンチブロッキング性を有し、かつ、延伸により面内複屈折を十分に発現し得る樹脂フィルム、位相差フィルム、および、樹脂フィルムの製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による樹脂フィルムは、マトリックスとしての樹脂材料と、該樹脂材料に分散したアンチブロッキング剤と、を含んでいる。該アンチブロッキング剤の含有割合は、350ppm~3000ppmである。該樹脂材料と該アンチブロッキング剤との屈折率差の絶対値は、0.10以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
マトリックスとしての樹脂材料と、
前記樹脂材料に分散したアンチブロッキング剤と、を含み、
前記アンチブロッキング剤の平均一次粒子径は、0.1μm~1.3μmであり、
前記アンチブロッキング剤の含有割合は、350ppm~3000ppmである、樹脂フィルム。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
25℃における押込弾性率が2.0N~6.5Nである、請求項1に記載の樹脂フィルム。
【請求項3】
動摩擦係数が1.0以下である、請求項1に記載の樹脂フィルム。
【請求項4】
前記樹脂材料は、ポリカーボネート系樹脂を含む、請求項1に記載の樹脂フィルム。
【請求項5】
マトリックスとしての樹脂材料と、
前記樹脂材料に分散したアンチブロッキング剤と、を含み、
前記アンチブロッキング剤の平均一次粒子径は、0.1μm~1.3μmであり、
前記アンチブロッキング剤の含有割合は、350ppm~3000ppmであり、
面内複屈折Δn(550)は、0.0045以上である、位相差フィルム。
【請求項6】
溶融状態の樹脂材料とアンチブロッキング剤とを混合して樹脂組成物を調製する工程と、
前記樹脂組成物をフィルターに通過させる工程と、
フィルター通過後の樹脂組成物を押出成形する工程と、を含み、
前記アンチブロッキング剤の平均一次粒子径は、0.1μm~1.3μmであり、
前記樹脂組成物におけるアンチブロッキング剤の含有割合は、350ppm~3000ppmである、樹脂フィルムの製造方法。
【請求項7】
前記フィルターは、スクリーンメッシュであり、
前記スクリーンメッシュの目開きは、0.035mm~0.070mmである、請求項6に記載の樹脂フィルムの製造方法。
【請求項8】
巻取部材が、前記樹脂フィルムを巻き取る工程を、さらに含む請求項6または7に記載の樹脂フィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂フィルム、位相差フィルムおよび樹脂フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
樹脂フィルムは、各種産業製品に幅広く利用されている。例えば、樹脂フィルムを所定方向に延伸して、位相差フィルムを製造することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような樹脂フィルムは、一般的に、樹脂フィルムの表面にはく離ライナーを貼り付けた状態で、ロール状に巻き取って回収される。しかし、はく離ライナーを貼り付けた樹脂フィルムをロール状に巻き取ると、はく離ライナーの凹凸が樹脂フィルムに転写されて、樹脂フィルムに打痕が形成される場合がある。
【0004】
そのため、はく離ライナーを貼り付けることなく、樹脂フィルムを巻き取ることが検討されている。しかし、はく離ライナーなしで樹脂フィルムをロール状に巻き取ると、樹脂フィルム同士が互いに貼り付くブロッキングが生じるおそれがある。この点、樹脂フィルムにアンチブロッキング剤(以下、AB剤とする。)を含有させることで、樹脂フィルムにアンチブロッキング性を付与し得る反面、当該樹脂フィルムを延伸したときに面内複屈折を十分に発現できなくなる場合がある。そのため、樹脂フィルムにおいて、優れたアンチブロッキング性と、延伸による面内複屈折の発現性との両立が困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7096940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、優れたアンチブロッキング性を有し、かつ、延伸により面内複屈折を十分に発現し得る樹脂フィルム、位相差フィルム、および、樹脂フィルムの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]1つの実施形態による樹脂フィルムは、マトリックスとしての樹脂材料と、該樹脂材料に分散したアンチブロッキング剤と、を含んでいる。該アンチブロッキング剤の平均一次粒子径は、0.1μm~1.3μmである。該樹脂フィルムにおいて、該アンチブロッキング剤の含有割合は、350ppm~3000ppmである。
[2]上記[1]に記載の樹脂フィルムにおいて、25℃における押込弾性率は、2.0N~6.5Nであってもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の樹脂フィルムにおいて、動摩擦係数は、1.0以下であってもよい。
[4]上記[1]から[3]のいずれかに記載の樹脂フィルムにおいて、上記樹脂材料は、ポリカーボネート系樹脂を含んでいてもよい。
[5]本発明の別の局面における位相差フィルムは、マトリックスとしての樹脂材料と、該樹脂材料に分散したアンチブロッキング剤と、を含んでいる。該アンチブロッキング剤の平均一次粒子径は、0.1μm~1.3μmである。該アンチブロッキング剤の含有割合は、350ppm~3000ppmである。位相差フィルムにおいて、面内複屈折Δn(550)は、0.0045以上である。
[6]本発明のさらに別の局面における樹脂フィルムの製造方法は、溶融状態の樹脂材料とアンチブロッキング剤とを混合して樹脂組成物を調製する工程と;該樹脂組成物をフィルターに通過させる工程と;フィルター通過後の樹脂組成物を押出成形する工程と;を含んでいる。該アンチブロッキング剤の平均一次粒子径は、0.1μm~1.3μmである。該樹脂組成物におけるアンチブロッキング剤の含有割合は、350ppm~3000ppmである。
[7]上記[6]に記載の樹脂フィルムの製造方法において、上記フィルターは、スクリーンメッシュであってもよい。該スクリーンメッシュの目開きは、0.035mm~0.070mmであってもよい。
[8]上記[6]または[7]に記載の樹脂フィルムの製造方法は、巻取部材が上記樹脂フィルムを巻き取る工程を、さらに含んでいてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、優れたアンチブロッキング性を有し、かつ、延伸により面内複屈折を十分に発現可能な樹脂フィルムを実現し得る。また、優れたアンチブロッキング性を有し、かつ、十分な面内複屈折を有する位相差フィルムを実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の1つの実施形態による樹脂フィルムの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の代表的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。また、図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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