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公開番号2024146806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2024039511
出願日2024-03-13
発明の名称粘着シート用光硬化性組成物、粘着シート、光学積層体及び画像表示装置
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類C09J 201/00 20060101AFI20241004BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】単量体の残存量が抑制されると共に、高温環境に曝されうる画像表示装置への使用に適した粘着シート、及び、当該粘着シートを形成可能な粘着シート用光硬化性組成物を提供する。
【解決手段】提供される光硬化性組成物は、単量体群及び/又は前記単量体群の部分重合物と、第1の光重合開始剤と、第2の光重合開始剤と、を含む。第1の光重合開始剤及び第2の光重合開始剤は、それぞれ、相対的に小さな第1の反応速度及び相対的に大きな第2の反応速度を有している。第1の反応速度に対する第2の反応速度の比は、各々の前記光重合開始剤のみを用いた測定方法により評価した重合率Aの比により表示して、1.1以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
単量体群及び/又は前記単量体群の部分重合物と、第1の光重合開始剤と、第2の光重合開始剤と、を含み、
前記第1の光重合開始剤及び前記第2の光重合開始剤は、それぞれ、相対的に小さな第1の反応速度及び相対的に大きな第2の反応速度を有しており、
前記第1の反応速度に対する前記第2の反応速度の比は、各々の前記光重合開始剤のみを用いた以下の測定方法により評価した重合率Aの比により表示して、1.1以上である、
粘着シート用光硬化性組成物。
[測定方法]
単量体としてn-ブチルアクリレート99重量部、及び4-ヒドロキシブチルアクリレート1重量部、並びに評価対象の光重合開始剤0.1重量部の混合溶液に紫外線を照射して、前記単量体が部分的に重合したモノマーシロップを作製する。前記紫外線の照射は、30℃における前記混合溶液の粘度が20Pa・sになるまで実施する。次に、作製した前記モノマーシロップからなる厚さ20μmの塗布層を、75μmの厚さを各々有する一対のポリエチレンテレフタレート(PET)製シートの間に形成する。次に、前記塗布層に対して、一方の前記PET製シートの側から、340nm±10nmにピーク波長を有するLEDを光源とする紫外線を照射する。前記照射する紫外線の照度及び照射時間は、それぞれ、4mW/cm
2
及び1200秒とする。前記重合率Aとして、前記紫外線の照射によって光硬化した前記塗布層に対して測定した前記単量体の重合率を特定する。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記第1の光重合開始剤の前記重合率Aが80%以下であり、
前記第2の光重合開始剤の前記重合率Aが90%以上である、請求項1に記載の光硬化性組成物。
【請求項3】
前記第1の光重合開始剤は、α-ヒドロキシアセトフェノン系化合物である、請求項1に記載の光硬化性組成物。
【請求項4】
前記第1の光重合開始剤が1分子内に有するα-ヒドロキシアセトフェノン構造の数が1である、請求項3に記載の光硬化性組成物。
【請求項5】
前記第2の光重合開始剤は、α-ヒドロキシアセトフェノン系化合物である、請求項1に記載の光硬化性組成物。
【請求項6】
前記第1の光重合開始剤は、1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)-フェニル]-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパノンである、請求項1に記載の光硬化性組成物。
【請求項7】
前記単量体群は(メタ)アクリル系単量体を含む、請求項1に記載の光硬化性組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の光硬化性組成物から形成された粘着シート。
【請求項9】
前記粘着シートにおける前記単量体群の重合率が97%以上であり、前記粘着シートに含まれる重合体の重量平均分子量が70万超である、請求項8に記載の粘着シート。
【請求項10】
前記粘着シートの厚さが300μm以下である、請求項8に記載の粘着シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着シート用光硬化性組成物、粘着シート、光学積層体及び画像表示装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置及びエレクトロルミネセンス(EL)表示装置に代表される各種の画像表示装置は、一般に、偏光フィルム等の光学フィルムと粘着シートとを含む光学積層体を備えている。光学積層体に含まれる光学フィルム間の接合や、光学積層体と画像表示パネルとの接合には、通常、粘着シートが使用される。粘着シートとしては、アクリル単量体やシリコーン単量体等を含む単量体群を重合及び架橋により硬化させたシートが典型的である。特許文献1には、光硬化性組成物から形成された粘着シート(以下、光硬化型粘着シートと記載)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-70150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光硬化型粘着シートを光学積層体に使用した場合、高温環境に曝されうる画像表示装置において画像の品質に問題が生じる傾向にある。
【0005】
本発明は、高温環境に曝されうる画像表示装置への使用に適した粘着シート、及び、当該粘着シートを形成可能な光硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、光硬化性組成物が含む光重合開始剤に着目し、反応速度の異なる光重合開始剤を組み合わせることにより上記課題を解決できることを見出した。
【0007】
即ち、本発明は、
単量体群及び/又は前記単量体群の部分重合物と、第1の光重合開始剤と、第2の光重合開始剤と、を含み、
前記第1の光重合開始剤及び前記第2の光重合開始剤は、それぞれ、相対的に小さな第1の反応速度及び相対的に大きな第2の反応速度を有しており、
前記第1の反応速度に対する前記第2の反応速度の比は、各々の前記光重合開始剤のみを用いた以下の測定方法により評価した重合率Aの比により表示して、1.1以上である、
粘着シート用光硬化性組成物を提供する。
[測定方法]
単量体としてn-ブチルアクリレート99重量部、及び4-ヒドロキシブチルアクリレート1重量部、並びに評価対象の光重合開始剤0.1重量部の混合溶液に紫外線を照射して、前記単量体が部分的に重合したモノマーシロップを作製する。前記紫外線の照射は、30℃における前記混合溶液の粘度が20Pa・sになるまで実施する。次に、作製した前記モノマーシロップからなる厚さ20μmの塗布層を、75μmの厚さを各々有する一対のポリエチレンテレフタレート(PET)製シートの間に形成する。次に、前記塗布層に対して、一方の前記PET製シートの側から、340nm±10nmにピーク波長を有するLEDを光源とする紫外線を照射する。前記照射する紫外線の照度及び照射時間は、それぞれ、4mW/cm
2
及び1200秒とする。前記重合率Aとして、前記紫外線の照射によって光硬化した前記塗布層に対して測定した前記単量体の重合率を特定する。
【0008】
さらに本発明は、
上記の光硬化性組成物から形成された粘着シートを提供する。
【0009】
さらに本発明は、
上記の粘着シートと、光学フィルムと、を備える光学積層体を提供する。
【0010】
さらに本発明は、
上記の光学積層体を備える画像表示装置を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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