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公開番号2024146219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058997
出願日2023-03-31
発明の名称導光フィルムおよびその製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人いくみ特許事務所
主分類G02B 27/02 20060101AFI20241004BHJP(光学)
要約【課題】2次元瞳複製に適するとともに効率よく製造するのに適した導光フィルムとその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の導光フィルムXは、透明樹脂フィルム10と、複数のハーフミラー(HM)薄膜21と、複数のHM薄膜22とを備える。透明樹脂フィルム10は、第1面10Aと、その反対の第2面10Bを有し、アレイ領域R1,R2を含む。アレイ領域R1にて第1面10Aは複数の直立面11を含む。直立面11は、それぞれ第1方向D1に延び、第2方向D2に互いに離れている。アレイ領域R2にて第1面10Aは複数の傾斜面13を含む。傾斜面13は、それぞれ第3方向D3に延び、第4方向D4に互いに離れている。第1方向D1と第3方向D3との角度は30°~60°、面方向Dに対する直立面11および傾斜面13の角度は85°~90°および20°~70°である。直立面11上にHM薄膜21があり、傾斜面13上にHM薄膜22がある。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1面と、当該第1面とは反対側の第2面とを有する透明樹脂フィルムと、
複数の第1ハーフミラー薄膜と、
複数の第2ハーフミラー薄膜とを備え、
前記透明樹脂フィルムが、第1アレイ領域と、第2アレイ領域とを含み、
前記第1アレイ領域では、前記第1面が複数の直立面を含み、当該複数の直立面は、前記第1面において、それぞれ第1方向に延び、当該第1方向と直交する第2方向に互いに離れ、且つ互いに平行であり、
前記透明樹脂フィルムの厚さ方向と直交する面方向に対する前記直立面の角度が85°以上90°以下であり、
前記第2アレイ領域では、前記第1面が複数の傾斜面を含み、当該複数の傾斜面は、前記第1面において、それぞれ第3方向に延び、当該第3方向と直交する第4方向に互いに離れ、且つ互いに平行であり、
前記面方向に対する前記傾斜面の角度が20°以上70°以下であり、
前記第1面において前記第1方向と前記第3方向とが形成する角度が30°以上60°以下であり、
前記複数の直立面のそれぞれの上に前記第1ハーフミラー薄膜が配置され、
前記複数の傾斜面のそれぞれの上に前記第2ハーフミラー薄膜が配置されている、導光フィルム。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記第1ハーフミラー薄膜の、波長380nm~780nmでの光反射率が3%以上20%以下である、請求項1に記載の導光フィルム。
【請求項3】
前記厚さ方向における前記第1ハーフミラー薄膜の長さが5μm以上100μm以下である、請求項1に記載の導光フィルム。
【請求項4】
前記複数の第1ハーフミラー薄膜の、前記第2方向における配列ピッチが3μm以上500μm以下である、請求項1に記載の導光フィルム。
【請求項5】
前記第2ハーフミラー薄膜の、波長380nm~780nmでの光反射率が3%以上20%以下である、請求項1に記載の導光フィルム。
【請求項6】
前記厚さ方向における前記第2ハーフミラー薄膜の長さが5μm以上100μm以下である、請求項1に記載の導光フィルム。
【請求項7】
前記複数の第2ハーフミラー薄膜の、前記第4方向における配列ピッチが3μm以上500μm以下である、請求項1に記載の導光フィルム。
【請求項8】
前記透明樹脂フィルムの、波長380nm~780nmでの視感透過率に対する、前記導光フィルムの、波長380nm~780nmでの視感透過率の比率が、80%以上99%以下である、請求項1に記載の導光フィルム。
【請求項9】
更に樹脂層を備え、当該樹脂層は、前記第1面上に配置され、前記第1ハーフミラー薄膜および前記第2ハーフミラー薄膜を覆う、請求項1から8のいずれか一つに記載の導光フィルム。
【請求項10】
前記樹脂層における前記透明樹脂フィルムとは反対側の表面と、前記第1ハーフミラー薄膜との間の、前記厚さ方向の距離が、1μm以上100μm以下である、請求項9に記載の導光フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導光フィルムおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
AR(Augmented Reality)グラスが知られている。ARグラスは、ユーザーの頭部に装着されるメガネ型のウェアラブルデバイスである。ARグラスを装着したユーザーには、ARグラスにより、実在の風景とデジタル映像とが重ねられて、表示される。そのため、ユーザーは、ARグラスを介して、仮想的に拡張された世界を視認できる。
【0003】
ARグラスは、導光板と、マイクロプロジェクターと、フレームとを備える。導光板は、フレームにおいて、ユーザーの眼に対向する位置に保持される。導光板は、例えば、眼鏡レンズ様の形状を有する。マイクロプロジェクターは、フレームにおいて、映像光(映像を形成するための光線)を、導光板の一部から当該導光板内に入射できる位置に、保持される。このような、ARグラスの導光板に関する技術については、例えば下記の特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/087576号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図10に示すように、特許文献1の導光板100は、内反射面110,120および端面130,140を有する。内反射面110,120は、互いに厚さ方向Hに離れ、且つ平行である。内反射面110は、ユーザーの顔に対向する面である。端面130,140は、厚さ方向Hと直交する一の方向D’に離れている。方向D’は、例えば横方向である。また、導光板100は、複数の部分反射面150を内部に有する。部分反射面150は、ハーフミラーである。各部分反射面150は、厚さ方向Hおよび方向D’と直交する方向(例えば縦方向)に延び、且つ、内反射面110,120に対して傾斜している。複数の部分反射面150は、方向D’に互いに間隔を空けて配置され、且つ、互いに平行である。
【0006】
導光板100を備えるARグラスでは、マイクロプロジェクター(図示略)からの映像光L’が、光カップリング部(図示略)を介して端面130にて導光板100に入射される。導光板100内において、映像光L’は、端面130から、内反射面110,120での全反射を繰り返して、端面140側へと進む。各部分反射面150は、導光板100内を進む映像光L’の一部を通過させ、且つ、当該映像光L’の他の一部を反射させる。部分反射面150で反射した映像光L’は、内反射面110(導光板100におけるユーザ側)から導光板100外に出射する。導光板100では、以上のようにして、映像光L’が複製される。これにより、方向D’において、ARグラスにおけるアイボックス(ユーザが映像を視認できる範囲)が拡大する。
【0007】
特許文献1によると、導光板100は、次のように製造される。
【0008】
まず、図11Aに示すように、必要数のプレート101を用意する(用意されるプレート数が5である場合を例示的に図示する)。プレート101は、ガラスまたは樹脂からなる。端面130(図10)を形成するプレート101以外のプレート101(図11Aではプレート101a~101d)の厚さ方向一方面には、予め、部分反射面150が形成される。部分反射面150は、プレート101に対して所定の屈折率差を有する材料の成膜によって形成される。
【0009】
次に、図11Bに示すように、複数のプレート101を接合する。具体的には、プレート101と、部分反射面150とが交互に連なる配置で、複数のプレート101を、接着剤を介して接合する(接合工程)。これにより、プレート積層体100Aを得る。
【0010】
次に、図11Cに示すように、プレート積層体100Aを切断加工する(切断加工工程)。
(【0011】以降は省略されています)

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