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公開番号
2024140046
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023051032
出願日
2023-03-28
発明の名称
粘着シート
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人G-chemical
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20241003BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】低温環境下において耐屈曲性に優れながら、常温から高温環境下の幅広い温度範囲で粘着性に優れる粘着シートを提供する。
【解決手段】粘着シート1は粘着剤層2を備える。粘着剤層2は、炭素数10以上の直鎖または分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを構成単位として含むアクリル系ポリマーと、粘着付与剤とを含む。粘着剤層2の-30℃における弾性率は5.0MPa以下、ゲル分率は50%以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
粘着剤層を備える粘着シートであり、
前記粘着剤層は、炭素数10以上の直鎖または分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを構成単位として含むアクリル系ポリマーと、粘着付与剤とを含み、
前記粘着剤層の-30℃における弾性率は5.0MPa以下、ゲル分率は50%以上である、粘着シート。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記アクリル系ポリマーは炭素数1~8の直鎖または分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを構成単位として含む、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項3】
前記粘着付与剤はオリゴマーまたは粘着付与樹脂を含む、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項4】
電気電子機器における部材同士の固定用の両面粘着シートである請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項5】
請求項4に記載の粘着シートを備え、
前記粘着シートは両方の粘着面で部材同士を固定している、電気電子機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は粘着シートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話、スマートフォン、デジタルカメラ、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ等の画像表示装置や携帯電子機器に用いられる粘着シートには、高い粘着力をはじめとする様々な性能が求められている。
【0003】
近年では、樹脂フィルム等の折り曲げ可能な基板(フレキシブル基板)を用いた有機ELパネルが実用化されており、折り曲げ可能なフレキシブルディスプレイが提案されている。フレキシブルディスプレイにおいては、有機ELパネル等の表示パネルが折り曲げ可能であることに加えて、構成部材も折り曲げ可能であり、これらの部材が粘着シートを介して貼り合わせられる。折り畳み可能なフレキシブルディスプレイ(フォルダブルディスプレイ)では、同じ場所で屈曲が繰り返し行われる。屈曲箇所では、内側には圧縮応力、外側には引張応力が付与され、屈曲箇所およびその周辺に歪みが生じるため、屈曲箇所に折れや痕がついたり、粘着剤層の剥がれが生じたりすることが懸念される。
【0004】
例えば、特許文献1~7には、耐屈曲性を有することを目的とする粘着シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-111754号公報
特開2019-108498号公報
特開2020-111734号公報
特開2020-139034号公報
特開2020-164575号公報
特開2018-27996号公報
特開2019-218513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
フレキシブルディスプレイが世界中で使用される可能性を考慮すれば、日本国内における常温においてのみ耐屈曲性が優れるのでは不充分であり、様々な環境下において耐屈曲性に優れることが求められる。しかしながら、従来の粘着シートは、常温において耐屈曲性を有する場合であっても、低温において耐屈曲性に劣る場合がある。
【0007】
低温における耐屈曲性を向上させるために、粘着シートを構成する粘着剤層に低ガラス転移温度のポリマーをベースポリマーとして使用することが考えられる。しかしながら、この場合、低温における弾性率とともに高温における弾性率も低下してしまい、その結果、高温での凝集力が低下して粘着性が低下し剥がれやすくなる。このため、低温における耐屈曲性に優れながら、高温において粘着性に優れる粘着シートを作製することは困難であった。
【0008】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、その目的は、低温環境下において耐屈曲性に優れながら、常温から高温環境下の幅広い温度範囲で粘着性に優れる粘着シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、特定の粘着シートによれば、低温環境下において耐屈曲性に優れながら、常温から高温環境下の幅広い温度範囲で粘着性に優れることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて完成されたものである。
【0010】
すなわち、本発明は、粘着剤層を備える粘着シートであり、上記粘着剤層は、炭素数10以上の直鎖または分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを構成単位として含むアクリル系ポリマーと、粘着付与剤とを含み、上記粘着剤層の-30℃における弾性率は5.0MPa以下、ゲル分率は50%以上である、粘着シートを提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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