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公開番号2024139261
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023050126
出願日2023-03-27
発明の名称光学積層体および表示システム
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20241002BHJP(光学)
要約【課題】欠点が抑制された光学積層体を提供すること。
【解決手段】吸収型偏光膜とその少なくとも片側に配置された保護層とを有する偏光部材と、第一位相差部材と、を備える、光学積層体であって、前記光学積層体は、押し込み弾性率が1GPa以上である支持層をさらに備え、前記支持層に直接隣接して接着層が配置されている、光学積層体。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
吸収型偏光膜とその少なくとも片側に配置された保護層とを有する偏光部材と、第一位相差部材と、を備える、光学積層体であって、
前記光学積層体は、押し込み弾性率が1GPa以上である支持層をさらに備え、
前記支持層に直接隣接して接着層が配置されている、
光学積層体。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記光学積層体は、表面接着層と、前記偏光部材と、第一接着層と、前記第一位相差部材と、第二接着層と、保護部材と、をこの順に備える、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
前記表面接着層、前記第一接着層、および前記第二接着層から選択される少なくとも1つが、前記支持層に直接隣接して配置されている、請求項2に記載の光学積層体。
【請求項4】
前記光学積層体は、表面接着層と、第二位相差部材と、第三接着層と、前記偏光部材と、第一接着層と、前記第一位相差部材と、第二接着層と、保護部材と、をこの順に備える、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項5】
前記表面接着層、前記第一接着層、前記第二接着層、および前記第三接着層から選択される少なくとも1つが、前記支持層に直接隣接して配置されている、請求項4に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記支持層は、ハードコート層である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記支持層の厚みは、0.5μm~15μmである、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項8】
前記支持層は、前記偏光部材の前記第一位相差部材が配置されている側と反対側に直接隣接して設けられている、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項9】
前記支持層に直接隣接して配置されている接着層の弾性率は、0.01MPa~1MPaである、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の光学積層体を含む、表示システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体および表示システムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルでは、ディスプレイを拡大して視認者に視認させることから、VRゴーグルに適用される光学積層体においては、従来の画像表示装置に適用される光学積層体では許容され得る小さな欠点も問題となる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、欠点が抑制された光学積層体の提供を目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明の1つの局面によれば、吸収型偏光膜とその少なくとも片側に配置された保護層とを有する偏光部材と、第一位相差部材と、を備える、光学積層体であって、上記光学積層体は、押し込み弾性率が1GPa以上である支持層をさらに備え、上記支持層に直接隣接して接着層が配置されている、光学積層体が提供される。
[2]上記[1]に記載の光学積層体は、表面接着層と、上記偏光部材と、第一接着層と、上記第一位相差部材と、第二接着層と、保護部材と、をこの順に備えてよい。
[3]上記[2]に記載の光学積層体において、上記表面接着層、上記第一接着層、および上記第二接着層から選択される少なくとも1つが、上記支持層に直接隣接して配置されてよい。
[4]上記[1]に記載の光学積層体は、表面接着層と、第二位相差部材と、第三接着層と、上記偏光部材と、第一接着層と、上記第一位相差部材と、第二接着層と、保護部材と、をこの順に備えてよい。
[5]上記[4]に記載の光学積層体において、上記表面接着層、上記第一接着層、上記第二接着層、および上記第三接着層から選択される少なくとも1つが、上記支持層に直接隣接して配置されてよい。
[6]上記[1]から[5]のいずれかに記載の光学積層体において、上記支持層は、ハードコート層であってよい。
[7]上記[1]から[6]のいずれかに記載の光学積層体において、上記支持層の厚みは、0.5μm~15μmであってよい。
[8]上記[1]から[7]のいずれかに記載の光学積層体において、上記支持層は、上記偏光部材の上記第一位相差部材が配置されている側と反対側に直接隣接して設けられてよい。
[9]上記[1]から[8]のいずれかに記載の光学積層体において、上記支持層に直接隣接して配置されている接着層の弾性率は、0.01MPa~1MPaであってよい。
[10]本発明の別の局面によれば、上記[1]から[9]のいずれかに記載の光学積層体を含む、表示システムが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、気泡等の欠点が抑制された光学積層体が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の1つの実施形態に係るVRゴーグルの表示システムの概略の構成を示す模式図である。
本発明の1つの実施形態に係る光学積層体の概略の構成を示す模式的な断面図である。
本発明の1つの実施形態に係る光学積層体の概略の構成を示す模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚み、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、図面については、同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。
【0010】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、当該角度は基準方向に対して時計回りおよび反時計回りの両方を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を意味する。また、本明細書において、「略平行」は、0°±10°の範囲内である場合を包含し、例えば0°±5°、好ましくは0°±3°、より好ましくは0°±1°の範囲内であり、「略直交」は、90°±10°の範囲内である場合を包含し、例えば90°±5°、好ましくは90°±3°、より好ましくは90°±1°の範囲内である。
(【0011】以降は省略されています)

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