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公開番号2024123393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023030768
出願日2023-03-01
発明の名称MDC光コネクタ
出願人三和テクノロジーズ株式会社
代理人個人
主分類G02B 6/36 20060101AFI20240905BHJP(光学)
要約【課題】小型のMDC光コネクタをアダプタから外す際の作業を低コストで省力化できる光コネクタのMDC光コネクタを提供する。
【解決手段】MDC光コネクタ100は、フェルール31、32を収容するホルダ10と、前記フェルール31、32をセットした前記ホルダ10を保持するハウジング20とを備える。さらに、このMDC光コネクタ100に、前記ハウジング20の略矩形断面を持つ外周の少なくとも1つの面に、前記フェルール31、32の先端部側を支点として、前記ハウジング20本体から離間する方向に付勢されたレバー21を設け、さらに、前記レバー21に、前記MDC光コネクタ100を接続するアダプタ40の爪収容孔41に適合する爪部材22を設ける。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
フェルールを収容するホルダと、前記フェルールをセットした前記ホルダを保持するハウジングとを備えたMDC(Mini Duplex Connector)光コネクタであって、
前記ハウジングの略矩形断面を持つ外周の少なくとも1つの面に、前記フェルールの先端部側を支点として、前記ハウジング本体から離間する方向に付勢されたレバーを設け、
前記レバーに、前記MDC光コネクタを接続するアダプタの爪収容孔に適合する爪部材を設けたことを特徴とする、
MDC光コネクタ。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記ハウジングの前記レバーと対向する面に、前記レバーの押し込み量を確保するための凹部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のMDC光コネクタ。
【請求項3】
前記レバーの終端に、前記アダプタに前記MDC光コネクタを挿入した状態で、前記レバーを操作可能に露出させる頭部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のMDC光コネクタ。
【請求項4】
前記ハウジングは、前記レバーを前記ハウジング本体から離間する方向に付勢可能な弾性部材で構成されていることを特徴とする請求項1記載のMDC光コネクタ。
【請求項5】
前記アダプタの爪収容孔は、少なくともその後方内面が、前記レバーの後方への移動を阻止する垂直壁面を有していることを特徴とする請求項1記載のMDC光コネクタ。
【請求項6】
前記アダプタの上壁裏面に、前記レバーの横幅と比べて僅かに幅広で、且つ前記レバー及び爪部材の板厚とほぼ同等の深さを有する前記レバーの嵌合溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載のMDC光コネクタ。
【請求項7】
前記嵌合溝は、前記爪部材の爪収容孔の後方の垂直壁面、及びこれと対向する前方壁面に一直線上に連通するよう、前記爪収容孔下方の前後方向に跨って形成されていることを特徴とする請求項6記載のMDC光コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、MDC光コネクタに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
2本の光コネクタを同時に接続できるデュプレックスタイプのコネクタとして、US Conec社によるMDCコネクタが知られている。このMDCコネクタは、コネクタ本体が、フェルールを把持収容するホルダと、このホルダを把持するハウジングとに分割可能となっており、両者を分離して反転させることで、極性を入れ替えできるようになっている。このMDCコネクタの本体長さを短縮したものとしてMDC Jr.(商標)という小型のMDC光コネクタが開発されている。
【0003】
この小型のMDC光コネクタは、MDCコネクタとの互換性はなく、専用のアダプタが提供されている(例えば、非特許文献1の4ページ目「MDC 4-Port Adapter MDC/MDC Jr.」参照)。図7の(a)、(b)は、上記した専用のアダプタ40の例を示しており、左端がMDCコネクタの挿入口を示し、右端がMDC Jr.(商標)の挿入口を示している。また、図7の(a)、(b)の符号41は、図18(d)に示すMDC Jr.(商標)のロック爪122に係合する爪収容孔41を示している。すなわち、MDC Jr.(商標)100をアダプタ40に挿入すると、MDC Jr.(商標)100の天板に設けられたアーチ部材121両側に突設されたロック爪122がアダプタ40の爪収容孔41に係合しロックする構成となっている。以下、MDC Jr.(商標)もMDC光コネクタと称し、符号100を付記する。
【0004】
而して、前記した背景技術に記載のMDC光コネクタ100は、ホルダ及びハウジングの長さを短くしているため、正規にアダプタ40に装着した状態ではハウジングのほぼ全体が当該アダプタ40に収容されてしまう(図17の(a)参照)。このため、前記MDC光コネクタ100をアダプタ40から取り外すには、専用治具200を使う必要がある(図17及び図18参照)。具体的には、専用治具200の一端に設けられた突起をアダプタ40の爪収容孔41に差し込み、ロック爪122ごとアーチ部材を下方へ押し込むと、ロック爪122と爪収容孔41の係合が外れ、MDC光コネクタ100を引き抜くことが可能となる。
【0005】
ここにおいて、前記した専用治具200の構造を詳細に説明すると、図17及び図18に示すように、後端にMDC光コネクタ100の押し込み部201aを設けた把持部材201の先端側に、前端に前記MDC光コネクタ100のアーチ部材121両側に突設されたロック爪122を押圧する突起202aを設けたアーム押し下げ部材202、及び前端に前記MDC光コネクタ100のアーチ部材121後方に突設された係止バー123に係止する爪部203aを設けた光コネクタ引き抜き部材203とを有し、斯くして、前記専用治具200は前記把持部材201とアーム押し下げ部材202と光コネクタ引き抜き部材203とにより側面視略Y字形状を呈して構成される。因みに、前記MDC光コネクタ100は手動でも押し込めるため、前記把持部材201の後端のMDC光コネクタ100の押し込み部201aは必ずしも設ける必要はない。
【0006】
しかしながら、従来のこの種MDC光コネクタは、下記の種々問題点を有する。
(A)アダプタ40の爪収容孔41に係脱するMDC光コネクタ100のロック爪122は、当該MDC光コネクタ100の天板に両端が固定されたアーチ部材121に一体に構成されているため、手指等の弱い力で上方からアーチ部材121を押圧しても下方へ屈曲することができず、ロック爪122がアダプタ40の爪収容孔41から解除できない。
【0007】
(B)このため、図17及び図18に示す専用治具200を使わないとアダプタ40からMDC光コネクタ100を引き抜くことができなかった。しかるに、この専用治具200は把持部材201とアーム押し下げ部材202と光コネクタ引き抜き部材203を三方向に設けた複雑な構造を有しているため高価にして、且つアーム押し下げ部材202を使用後、専用治具200を廻して光コネクタ引き抜き部材203を使用するという面倒な工程が必要であった。
【0008】
すなわち、従来の構造及び工程を詳述すると、MDC光コネクタ100を外す際、反対側にMDC光コネクタ(Jrではない)を差した状態でMDC光コネクタ100を抜かないと抜けない構造となっている。反対側にMDC光コネクタ100を差した状態のまま、前記専用治具200のアーム押し下げ部材202下端の突起202aをアダプタ40天板に設けた爪収容孔41に差し込むと反対側のMDC光コネクタの押し込む力でMDC光コネクタが少し抜けてアーチ部材121が再度持ち上がる。このとき、図17(e)に示すように、ロック爪122が当初位置から後方へ若干外れる。
【0009】
こうしてロック爪122は爪収容孔41後方の天板内面に係止された状態を維持するため、その後、いったん前記専用治具200をアダプタ40から外し、当該専用治具200の光コネクタ引き抜き部材203の爪部203をMDC光コネクタ150の係止バー123に係止しつつ後方へ引っ張る。その結果、図18(d)に示すように、本MDC光コネクタ100はアダプタ40から後方へ完全に引き抜かれるものであった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
US Conec、“MDC CONNECTOR SOLUTIONS”、[online]、[令和5年1月22日検索]、インターネット〈URL:https://www.usconec.com/media/1402/mdc-brochure.pdf〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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