TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024165178
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081101
出願日2023-05-16
発明の名称光学素子および光学装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20241121BHJP(光学)
要約【課題】製造が容易でありながら高い光学性能および偏光分離機能を有する光学素子を提供する。
【解決手段】光学素子(100)は、 第1方向に沿って配列された複数の凸部(3)を有する基材(2)と、複数の凸部のそれぞれに設けられた導電体(4)とを有し、複数の凸部のそれぞれは、第1方向に垂直な第2方向に延在しており、第1方向および第2方向のそれぞれに垂直な第3方向と第1方向とを含む断面において、複数の凸部のそれぞれの形状は矩形であり、複数の凸部の配列ピッチをP(nm)とし、複数の凸部のそれぞれについて、断面における凸部の上面から凸部に設けられた導電体までの前記第3方向での距離をDz(nm)、凸部の第3方向での高さの半分の位置における導電体の第1方向での厚みをDx(nm)とするとき、
125≦P≦160
0.45≦Dx/Dz≦1.20
なる条件式を満足する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に沿って配列された複数の凸部(3)を有する基材(2)と、
前記複数の凸部のそれぞれに設けられた導電体(4)とを有し、
前記複数の凸部のそれぞれは、前記第1方向に垂直な第2方向に延在しており、
前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに垂直な第3方向と前記第1方向とを含む断面において、前記複数の凸部のそれぞれの形状は矩形であり、
前記複数の凸部の配列ピッチをP(nm)とし、前記複数の凸部のそれぞれについて、前記断面における該凸部の上面から該凸部に設けられた前記導電体までの前記第3方向での距離をDz(nm)、該凸部の前記第3方向での高さの半分の位置における前記導電体の前記第1方向での厚みをDx(nm)とするとき、
125≦P≦160
0.45≦Dx/Dz≦1.20
なる条件式を満足することを特徴とする光学素子。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記導電体は、前記断面において、前記複数の凸部のそれぞれの一側面および上面の少なくとも一部を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
【請求項3】
20.00≦Dx
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
【請求項4】
前記凸部の前記第3方向の前記高さをh(nm)、前記凸部の前記高さの半分における前記凸部の幅をw(nm)とするとき、
4.0≦h/w≦9.0
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
【請求項5】
前記凸部の前記第3方向の前記高さをh(nm)とするとき、
0.15≦Dz/h≦0.60
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
【請求項6】
前記断面において、前記導電体の全体の断面積をA、前記導電体のうち前記凸部の側面に被着している部分の断面積をSとするとき、
0.5≦S/A
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
【請求項7】
前記断面において、前記凸部よりも上方の前記導電体の前記第1方向の最大の厚みをAx(nm)とするとき、
0.25≦Ax/P≦0.60
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
【請求項8】
前記導電体は、前記断面において、前記凸部の前記上面の60%以上を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
【請求項9】
前記基材は、厚み100μm以上の平板または曲面を有するレンズであることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
【請求項10】
前記複数の凸部の材料は、熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学素子および光学装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)や電子ビューファインダ(EVF)等の観察光学系を搭載する光学装置の小型化が求められている。特許文献1には、二つの半透過面を用いた観察光学系(VR光学系)が開示されている。また特許文献1には、二つの半透過面の一方に、偏光選択性透過反射素子としてフィルム状のワイヤーグリッド偏光子が用いられている。特許文献2には、ロール状に巻かれている基材フィルムを巻き取りながら格子状の凹凸構造を形成し、斜方蒸着で蒸着角度を変更しながら金属を被着することにより、フィルム状のワイヤーグリッド偏光子を製造する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-81530号公報
特開2010-39183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1または特許文献2に開示されたフィルム状のワイヤーグリッド偏光子は、レンズなどの光学素子の表面に所望の面精度で貼り付けて用いる必要があるが、その貼り付け工程は煩雑である。そのため、光学素子上に直接ワイヤーグリッド(導電体細線)を形成することが望まれている。また、特許文献2に開示されているように、ワイヤーグリッドを形成するには、蒸着後の光学素子を酸またはアルカリの溶液に浸けて導電体の不要部を除去する必要がある。しかし、光学素子上に直接ワイヤーグリッドを形成する場合、光学素子を酸またはアルカリの溶液に浸けると、クモリが発生するなど、光学素子の光学性能が劣化する可能性がある。
【0005】
そこで本発明は、製造が容易でありながら高い光学性能および偏光分離機能を有する光学素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としての光学素子は、第1方向に沿って配列された複数の凸部を有する基材と、前記複数の凸部のそれぞれに設けられた導電体とを有し、前記複数の凸部のそれぞれは、前記第1方向に垂直な第2方向に延在しており、前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに垂直な第3方向と前記第1方向とを含む断面において、前記複数の凸部のそれぞれの形状は矩形であり、前記複数の凸部の配列ピッチをP(nm)とし、前記複数の凸部のそれぞれについて、前記断面における該凸部の上面から該凸部に設けられた前記導電体までの前記第3方向での距離をDz(nm)、該凸部の前記第3方向での高さの半分の位置における前記導電体の前記第1方向での厚みをDx(nm)とするとき、
125≦P≦160
0.45≦Dx/Dz≦1.20
なる条件式を満足する。
【0007】
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、製造が容易でありながら高い光学性能および偏光分離機能を有する光学素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
各実施例における透過反射素子の正面図である。
各実施例における透過反射素子の一部を拡大した断面図である。
実施例1、5、6における透過反射素子の側面図である。
実施例1、5、6における透過反射素子の一部を拡大した断面図である。
実施例1における透過率および反射率を示す図である。
比較例としての透過反射素子の一部を拡大した断面図である。
比較例としての透過率および反射率を示す図である。
実施例2における透過反射素子の側面図である。
実施例2における透過率および反射率を示す図である。
実施例3における透過反射素子の側面図である。
実施例3における透過率および反射率を示す図である。
実施例4における透過反射素子の側面図である。
実施例4における透過率および反射率を示す図である。
実施例5における透過率および反射率を示す図である。
実施例6における透過率および反射率を示す図である。
実施例7における光学系の断面図である。
実施例8における観察装置の断面図である。
実施例8における観察装置の外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
立体像表示装置
2日前
東レ株式会社
積層フィルム
8日前
東レ株式会社
赤外線遮蔽構成体
2日前
東レ株式会社
貼合体の製造方法
2日前
スタンレー電気株式会社
照明装置
9日前
日本電気株式会社
光集積回路素子
6日前
個人
眼鏡装着位置変更具および眼鏡
今日
住友化学株式会社
偏光板
2日前
住友化学株式会社
偏光板
2日前
日東電工株式会社
調光フィルム
7日前
住友化学株式会社
積層体
6日前
住友化学株式会社
光学積層体
2日前
住友化学株式会社
偏光積層体
2日前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
7日前
キヤノン株式会社
レンズ装置および撮像装置
7日前
住友ベークライト株式会社
積層体の製造方法
7日前
Orbray株式会社
MEMS光スイッチの制御方法
7日前
古河電気工業株式会社
光モジュール、光接続構造
7日前
住友化学株式会社
偏光板及び画像表示装置
8日前
住友ベークライト株式会社
光学シート
6日前
キヤノン電子株式会社
光学部材、撮像装置及び宇宙航行体
今日
キヤノン電子株式会社
光学部材、撮像装置及び宇宙航行体
今日
京セラ株式会社
走査装置及び制御装置
6日前
TDK株式会社
メタサーフェスレンズ
6日前
京セラ株式会社
走査装置及び制御装置
6日前
日東電工株式会社
積層光学部材及び光学装置
6日前
住友ベークライト株式会社
光学性積層体
6日前
株式会社表面・界面工房
反射防止膜
2日前
住友ベークライト株式会社
光学性積層体
6日前
日本カーバイド工業株式会社
微小球型再帰反射シート
6日前
住友化学株式会社
積層体および表示装置
6日前
日本カーバイド工業株式会社
微小球型再帰反射シート
6日前
国立大学法人徳島大学
光共振器、及び光周波数コム発生装置
7日前
国立大学法人徳島大学
光共振器、及び光周波数コム発生装置
7日前
株式会社精工技研
光コネクタプラグおよびロック工具
8日前
日東電工株式会社
光ファイバ
8日前
続きを見る