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公開番号
2025096423
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2025063270,2021051625
出願日
2025-04-07,2021-03-25
発明の名称
光学フィルム
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人G-chemical
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250619BHJP(光学)
要約
【課題】低透湿性に優れ、偏光板保護フィルムに適する光学フィルムを提供すること。
【解決手段】本発明の光学フィルム10は、光透過性基材2の一方の面に樹脂層1が積層された積層構造をする。樹脂層1は、重合性官能基を有するモノマー及び重合性官能基を有するオリゴマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の重合性化合物を含む硬化性組成物の硬化物で形成されている。1,000から、温度40℃、相対湿度92%環境下に於ける前記光学フィルムの透湿度M
1
[g/m
2
・24h]を引いた値を前記樹脂層の厚みT[μm]で割った値((1,000-M
1
)/T)は100以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
光透過性基材の一方の面に樹脂層が積層された光学フィルムであって、
前記光透過性基材を構成する材料が、セルロース系樹脂およびポリエステル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記樹脂層は、重合性官能基を有するモノマー及び重合性官能基を有するオリゴマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の重合性化合物を含む硬化性組成物の硬化物で形成されており、
前記重合性化合物が、分子内に環状脂肪族炭化水素基と、2個以上の重合性官能基を有する化合物を含み、
1,000から、温度40℃、相対湿度92%環境下に於ける前記光学フィルムの透湿度M
1
[g/m
2
・24h]を引いた値を前記樹脂層の厚みT[μm]で割った値((1,000-M
1
)/T)は100以上であり、
厚みが1~500μmである、光学フィルム。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
光透過性基材の一方の面に樹脂層が積層された光学フィルムであって、
前記光透過性基材を構成する材料が、セルロース系樹脂およびポリエステル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記樹脂層は、重合性官能基を有するモノマー及び重合性官能基を有するオリゴマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の重合性化合物を含む硬化性組成物の硬化物で形成されており、
前記重合性化合物が、分子内に環状脂肪族炭化水素基と、2個以上の重合性官能基を有する化合物を含み、
2,000から、温度60℃、相対湿度90%環境下に於ける前記光学フィルムの透湿度M
2
[g/m
2
・24h]を引いた値を前記樹脂層の厚みT[μm]で割った値((2,000-M
2
)/T)は200以上であり、
厚みが1~500μmである、光学フィルム。
【請求項3】
請求項1に記載の前記値((1,000-M
1
)/T)と、請求項2に記載の前記値((2,000-M
2
)/T)との積[((1,000-M
1
)/T)×((2,000-M
2
)/T)]は、20,000以上である、請求項1又は2に記載の光学フィルム。
【請求項4】
前記樹脂層の表面を、スチールウールを用いて、荷重0.98N、移動速度100mm/秒、10往復の条件の耐擦傷性試験を行った場合に傷がつかない、請求項1~3のいずれか1項に記載の光学フィルム。
【請求項5】
前記樹脂層の膜厚は0.5~6μmである、請求項1~4のいずれか1項に記載の光学フィルム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の光学フィルムの前記樹脂層とは反対側に偏光子が配置された、偏光板。
【請求項7】
請求項6に記載の偏光板を有する、画像表示装置。
【請求項8】
前記樹脂層上に、粘着剤層と、光学部材とが、この順で積層された、請求項7に記載の画像表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルムに関する。詳細には、偏光板保護フィルムに適する光学フィルムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
画像表示装置(例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置等)には、その画像形成方式に起因して、多くの場合、表示セルの少なくとも一方の側に偏光板が配置されている。偏光板は一定方向の偏波面の光だけを通す役割を担っており、偏光板の性能によって画像表示装置の性能が大きく左右される。偏光板は、一般にヨウ素や染料を吸着配向させたポリビニルアルコールフィルム等からなる偏光子と、その偏光子の少なくとも一方の面に透明な保護フィルム(偏光板保護フィルム)を貼り合わせた構成となっている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-338329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、スマートフォンやタブレット端末等のモバイル用途の市場が拡大し、画像表示装置の薄型化のニーズが一段と高まっており、偏光板保護フィルムなどの偏光板を構成する部材の薄型化も要求されている。しかしながら、偏光板保護フィルムの厚さが薄くなるにつれて、偏光子に対する保護機能が低下するという問題がある。
【0005】
例えば、偏光板保護フィルムが薄くなると、水分に対する透過性(透湿性)が上昇し、加湿環境下において偏光子の偏光性能が消失し、いわゆる「色抜け」という現象が生じる場合がある。
【0006】
本発明は、以上のような事情のもとで考え出されたものであって、本発明の目的は、薄くしても低透湿性に優れ、偏光板保護フィルムに適する光学フィルムを提供することである。
【0007】
また、偏光板保護フィルムが薄くなると、表面硬度や耐擦傷性が低下し、製造工程で傷が付きやすくなり、低透湿性が低下するなどの偏光板の性能が低下するという問題がある。従って、偏光板保護フィルムに使用される光学フィルムは、耐擦傷性に優れることも要求される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明の第1又は第2の側面は、光透過性基材の一方の面に樹脂層が積層された光学フィルムを提供する。前記樹脂層は、本発明の第1又は第2の側面の光学フィルムに優れた低透湿性を付与するものである。また、前記樹脂層は、本発明の第1又は第2の側面の光学フィルムに優れた耐擦傷性を付与するものでもある。従って、前記樹脂層を積層構造に有する本発明の第1又は第2の側面の光学フィルムは、偏光板保護フィルムに適するものである。
【0009】
本発明の第1又は第2の側面の光学フィルムにおいて、前記樹脂層は、重合性官能基を有するモノマー及び重合性官能基を有するオリゴマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の重合性化合物を含む硬化性組成物の硬化物で形成されるものである。この構成は、本発明の第1又は第2の側面の光学フィルムに優れた低透湿性を付与する上で好適である。また、本発明の第1又は第2の側面の光学フィルムに優れた耐擦傷性を付与する上でも好適である。
【0010】
本発明の第1の側面の光学フィルムにおいて、1,000から、温度40℃、相対湿度92%環境下に於ける前記光学フィルムの透湿度M
1
[g/m
2
・24h]を引いた値を前記樹脂層の厚みT[μm]で割った値((1,000-M
1
)/T)は100以上である。前記値((1,000-M
1
)/T)が100以上であるという構成は、本発明の第1の側面の光学フィルムを偏光板保護フィルムとして使用したときに、前記樹脂層が薄い場合であっても、加湿環境において偏光子の「色抜け」の発生を抑制できる点で好ましい。偏光子の色抜けの発生の抑制と前記樹脂層の薄型化をより高いレベルで両立する観点から、前記値((1,000-M
1
)/T)は、105以上が好ましく、110以上がより好ましく、115以上であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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