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公開番号
2025090425
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205632
出願日
2023-12-05
発明の名称
光学積層体および該光学積層体を有する画像表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250610BHJP(光学)
要約
【課題】端部脱色が抑制された光学積層体を提供すること。
【解決手段】本発明の光学積層体は、波長243nmの透過率が7%~50%であるカバーガラスと、紫外線硬化型粘着剤である第1の粘着剤組成物から構成される第1の粘着剤層と、偏光子、および、該偏光子の少なくとも一方の面に積層された保護層を含む偏光板と、第2の粘着剤組成物から構成される第2の粘着剤層と、をこの順に有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
波長243nmの透過率が7%~50%であるカバーガラスと、
紫外線硬化型粘着剤である第1の粘着剤組成物から構成される第1の粘着剤層と、
偏光子、および、該偏光子の少なくとも一方の面に積層された保護層を含む偏光板と、
第2の粘着剤組成物から構成される第2の粘着剤層と、をこの順に有する光学積層体。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記偏光板が貫通孔を有し、かつ、該貫通孔が前記第1の粘着剤組成物で充填されている、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
前記保護層が前記偏光子のカバーガラス側の面のみに積層されている、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項4】
前記第1の粘着剤組成物が、アミド骨格を有するベースポリマーと、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤と、を含む、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項5】
前記カバーガラスがアルカリ土類金属の金属酸化物を含む、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記カバーガラスの前記アルカリ土類金属の金属酸化物の含有量が2重量%~12重量%である、請求項5に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記偏光子の厚みが15μm以下である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の光学積層体を有する画像表示装置。
【請求項9】
請求項2に記載の光学積層体を有し、前記貫通孔に対応する位置にカメラ部を有する、画像表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体および該光学積層体を有する画像表示装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
偏光子は、代表的には、ポリビニルアルコール(PVA)系樹脂フィルムをヨウ素等の二色性物質で染色することにより製造される(例えば、特許文献1および2)。偏光子は、吸湿によりヨウ素錯体が破壊され、ヨウ素が溶出することにより、偏光度が低下して透過率が上昇する(脱色する)ことが知られている。偏光板は、端部から水分が侵入するため、端部において脱色が顕著になる傾向がある。また、近年偏光子が採用される画像表示装置の薄型化が進められており、偏光子の一方の面のみに保護層を用いられる場合がある。片側のみに保護層を有する偏光板では偏光子の脱色がより問題となり得る。
【0003】
携帯電話、ノート型パーソナルコンピューター等の画像表示装置には、画像表示を実現し、および/または当該画像表示の性能を高めるために、偏光板が広く使用されている。近年、スマートフォン、タッチパネル式の情報処理装置の急速な普及により、カメラが搭載された画像表示装置が広く利用されるようになっている。これに対応して、カメラ部に対応する位置に貫通孔を有する偏光板もまた広く利用されるようになっている。このような貫通孔を有する偏光板においては、貫通孔またはその近傍において種々の検討事項がある。また、画像表示装置は、表面硬度および耐衝撃性を付与するために、最表面にカバーガラスが積層される場合がある。代表的には、画像表示装置では、光学積層体とカバーガラスとは粘着剤組成物を介して積層される。粘着剤組成物を介してカバーガラスが積層された光学積層体では、偏光板(例えば、偏光子と保護層からなる偏光板)単独の場合とは異なる端部の過剰脱色が生じる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5048120号公報
特開2013-156391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、端部脱色が抑制された光学積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1.本発明の実施形態の光学積層体は、波長243nmの透過率が7%~50%であるカバーガラスと、紫外線硬化型粘着剤である第1の粘着剤組成物から構成される第1の粘着剤層と、偏光子、および、該偏光子の少なくとも一方の面に積層された保護層を含む偏光板と、第2の粘着剤組成物から構成される第2の粘着剤層と、をこの順に有する。
2.上記1に記載の光学積層体において、上記偏光板は貫通孔を有し、かつ、該貫通孔は上記第1の粘着剤組成物で充填されていてもよい。
3.上記1または2に記載の光学積層体において、上記保護層は上記偏光子のカバーガラス側の面のみに積層されていてもよい。
4.上記1から3のいずれかに記載の光学積層体において、上記第1の粘着剤組成物は、アミド骨格を有するベースポリマーと、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤と、を含んでいてもよい。
5.上記1から4のいずれかに記載の光学積層体において、上記カバーガラスはアルカリ土類金属の金属酸化物を含む。
6.上記5に記載の光学積層体において、上記カバーガラスの上記アルカリ土類金属の金属酸化物の含有量は2重量%~12重量%であってもよい。
7.上記1から6に記載の光学積層体において、上記偏光子の厚みは15μm以下であってもよい。
8.本発明の実施形態の別の局面においては、画像表示装置が提供される。この画像表示装置は、上記1から7のいずれかに記載の光学積層体を有する。
9.上記8に記載の画像表示装置は、上記2に記載の光学積層体を有し、上記貫通孔に対応する位置にカメラ部を有していてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、カバーガラスが積層された場合であっても端部脱色が抑制された光学積層体が提供される。本発明の実施形態の光学積層体は、加湿信頼性評価試験のようなより過酷な条件に置かれた場合であっても端部脱色を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、当該角度は基準方向に対して時計回りおよび反時計回りの両方を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を意味する。
【0010】
A.光学積層体の全体構成
図1は本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略断面図である。図示例の光学積層体100は、カバーガラス30と、第1の粘着剤層20と、偏光板10と、第2の粘着剤層40と、をこの順に有する。代表的には、光学積層体100は、第2の粘着剤層40を介して液晶パネル200に積層される。図示例の光学積層体100は、偏光板10と第2の粘着剤層40とを貫通する貫通孔15を有する。図示例において、貫通孔15は、第1の粘着剤層20を構成する第1の粘着剤組成物で充填されている。図示例において、偏光板10は偏光子11と、偏光子11の両面に積層された保護層12,13とを有する。保護層12,13はいずれか一方が省略されていてもよい。1つの実施形態において、偏光板10は、偏光子11のカバーガラス側に積層された保護層12のみを有する。一方の保護層を省略することにより、薄型の光学積層体とすることができる。薄型の光学積層体では、端部脱色が顕著となり得るところ、本願発明の実施形態によれば、一方の保護層を省略した場合であっても端部脱色が抑制され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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