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公開番号2025095545
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211617
出願日2023-12-15
発明の名称光学積層体、偏光フィルム付き光学積層体、画像表示装置、および粘着シート
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人青藍国際特許事務所,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250619BHJP(光学)
要約【課題】線状ムラの発生を抑制でき、局所的な荷重による凹みを低減できる、液晶配向固化層を含む光学積層体を提供する。また、そのような光学積層体と偏光フィルムを備える偏光フィルム付き光学積層体を提供する。さらに、そのような光学積層体を含む画像表示装置を提供する。さらに、液晶配向固化層の接合に好ましく用いられる粘着シートを提供する。
【解決手段】本発明の実施形態による光学積層体は、第1液晶配向固化層と粘着シートと第2液晶配向固化層をこの順に含む光学積層体であって、該粘着シートの厚みが20μm未満であり、該粘着シートの平均屈折率をn、該第1液晶配向固化層の平均屈折率をn1、該第2液晶配向固化層の平均屈折率をn2としたとき、|n-n1|で算出される平均屈折率差および|n-n2|で算出される平均屈折率差からなる群から選ばれる最大の平均屈折率差が0.11未満であり、該粘着シートの25℃における押し込み硬さが0.019MPaを超える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1液晶配向固化層と粘着シートと第2液晶配向固化層をこの順に含む光学積層体であって、
該粘着シートの厚みが20μm未満であり、
該粘着シートの平均屈折率をn、該第1液晶配向固化層の平均屈折率をn1、該第2液晶配向固化層の平均屈折率をn2としたとき、
|n-n1|で算出される平均屈折率差および|n-n2|で算出される平均屈折率差からなる群から選ばれる最大の平均屈折率差が0.11未満であり、
該粘着シートの25℃における押し込み硬さが0.019MPaを超える、
光学積層体。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記粘着シートがアクリル系粘着剤から構成され、該アクリル系粘着剤は、モノマー成分を重合して得られるアクリル系ポリマーを含むアクリル系粘着剤組成物から形成される、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
前記アクリル系ポリマーのTgが13℃未満である、請求項2に記載の光学積層体。
【請求項4】
前記押し込み硬さが0.157MPa未満である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項5】
前記粘着シートの厚みが4μm以上である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記粘着シートの平均屈折率nが1.52以上である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記粘着シートから見て前記第1液晶配向固化層側および前記第2液晶配向固化層側からなる群から選択される少なくとも一方の側に偏光フィルムを設けて用いる、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項8】
請求項1から6までのいずれかに記載の光学積層体の前記粘着シートから見て前記第1液晶配向固化層側に偏光フィルムを備える、偏光フィルム付き光学積層体。
【請求項9】
請求項1から6までのいずれかに記載の光学積層体の前記粘着シートから見て前記第2液晶配向固化層側に偏光フィルムを備える、偏光フィルム付き光学積層体。
【請求項10】
請求項1から7までのいずれかに記載の光学積層体を含む、画像表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体、偏光フィルム付き光学積層体、画像表示装置、および粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。
【0003】
画像表示装置は、一般に、位相差層を含む光学積層体を備える。近年、画像表示装置の薄型化の要望が強くなるに伴い、このような位相差層を含む光学積層体についても薄型化の要望が強くなっている。このため、厚みに対する寄与の大きい位相差層の薄型化が求められている。
【0004】
薄型の位相差層として、2つの液晶配向固化層を層間接合剤によって貼り合わされた光学積層体が知られている。例えば、偏光子と第1位相差層(代表的には液晶配向固化層)と第2位相差層(代表的には液晶配向固化層)とをこの順に備え、第1位相差層(代表的には液晶配向固化層)と第2位相差層(代表的には液晶配向固化層)とが接着剤層を介して貼り合わされた位相差層付偏光板が報告されており(特許文献1)、この位相差層付偏光板に含まれる第1位相差層(代表的には液晶配向固化層)と接着剤層と第2位相差層(代表的には液晶配向固化層)の積層体は、2つの液晶配向固化層を層間接合剤によって貼り合わされた光学積層体に相当する。
【0005】
ところが、従来、液晶配向固化層を含む光学積層体を含む画像表示装置は、線状ムラ(代表的には、三波長管下の視認において偏光子の吸収軸方向にピンクの色が特に目立つ細い線が観察される現象)が生じやすいという問題がある。また、従来、画像表示装置の製造時にかかる貼合わせ圧力によってOCAに凹みが生じるなど、局所的な荷重によって凹みが生じやすいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-204111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、線状ムラの発生を抑制でき、局所的な荷重による凹みを低減できる、液晶配向固化層を含む光学積層体を提供することにある。また、そのような光学積層体と偏光フィルムを備える偏光フィルム付き光学積層体を提供することにある。さらに、そのような光学積層体を含む画像表示装置を提供することにある。さらに、好ましくは液晶配向固化層の接合に用いる粘着シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]本発明の実施形態による光学積層体は、第1液晶配向固化層と粘着シートと第2液晶配向固化層をこの順に含む光学積層体であって、該粘着シートの厚みが20μm未満であり、該粘着シートの平均屈折率をn、該第1液晶配向固化層の平均屈折率をn1、該第2液晶配向固化層の平均屈折率をn2としたとき、|n-n1|で算出される平均屈折率差および|n-n2|で算出される平均屈折率差からなる群から選ばれる最大の平均屈折率差が0.11未満であり、該粘着シートの25℃における押し込み硬さが0.019MPaを超える。
[2]上記[1]に記載の光学積層体において、上記粘着シートがアクリル系粘着剤から構成され、該アクリル系粘着剤は、モノマー成分を重合して得られるアクリル系ポリマーを含むアクリル系粘着剤組成物から形成されるものであってもよい。
[3]上記[2]に記載の光学積層体において、上記アクリル系ポリマーのTgが13℃未満であってもよい。
[4]上記[1]から[3]までのいずれかに記載の光学積層体において、上記押し込み硬さが0.157MPa未満であってもよい。
[5]上記[1]から[4]までのいずれかに記載の光学積層体において、上記粘着シートの厚みが4μm以上であってもよい。
[6]上記[1]から[5]までのいずれかに記載の光学積層体において、上記粘着シートの平均屈折率nが1.52以上であってもよい。
[7]上記[1]から[6]までのいずれかに記載の光学積層体において、上記粘着シートから見て上記第1液晶配向固化層側および上記第2液晶配向固化層側からなる群から選択される少なくとも一方の側に偏光フィルムを設けて用いてもよい。
[8]本発明の実施形態による偏光フィルム付き光学積層体は、上記[1]から[6]までのいずれかに記載の光学積層体の上記粘着シートから見て上記第1液晶配向固化層側に偏光フィルムを備える。
[9]本発明の実施形態による偏光フィルム付き光学積層体は、上記[1]から[6]までのいずれかに記載の光学積層体の上記粘着シートから見て上記第2液晶配向固化層側に偏光フィルムを備える。
[10]本発明の実施形態による画像表示装置は、上記[1]から[7]までのいずれかに記載の光学積層体を含む。
[11]本発明の実施形態による粘着シートは、厚みが20μm未満であり、平均屈折率nが1.50以上であり、25℃における押し込み硬さが0.019MPaを超える。
[12]上記[11]に記載の粘着シートは、アクリル系粘着剤から構成され、該アクリル系粘着剤は、モノマー成分を重合して得られるアクリル系ポリマーを含むアクリル系粘着剤組成物から形成されるものであってもよい。
[13]上記[12]に記載の粘着シートにおいて、上記アクリル系ポリマーのTgが13℃未満であってもよい。
[14]上記[11]から[13]までのいずれかに記載の粘着シートにおいて、上記押し込み硬さが0.157MPa未満であってもよい。
[15]上記[11]から[14]までのいずれかに記載の粘着シートにおいて、上記平均屈折率nが1.54以上であってもよい。
[16]上記[11]から[15]までのいずれかに記載の粘着シートは、液晶配向固化層の接合に用いられてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、線状ムラの発生を抑制でき、局所的な荷重による凹みを低減できる、液晶配向固化層を含む光学積層体を提供することができる。また、そのような光学積層体と偏光フィルムを備える偏光フィルム付き光学積層体を提供することができる。さらに、そのような光学積層体を含む画像表示装置を提供することができる。さらに、液晶配向固化層の接合に好ましくは用いられる粘着シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略断面図である。
本発明の1つの実施形態による偏光フィルム付き光学積層体の概略断面図である。
本発明の実施形態による偏光フィルム付き光学積層体の第2液晶配向固化層の粘着シートとは反対側の面に粘着剤層が設けられた積層体の一つの実施形態を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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