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公開番号2025093144
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208701
出願日2023-12-11
発明の名称積層フィルムの剥離方法、及びその剥離装置
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人まこと国際特許事務所
主分類B65H 41/00 20060101AFI20250616BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】 剥離用操作片を用いて第2フィルムを第1フィルムから確実に剥離できる方法を提供する。
【解決手段】 積層フィルムAの第2フィルム2を第1フィルム1から剥離する方法において、前記第2フィルム2の表面に、剥離用操作片5が貼り付けられており、前記剥離用操作片5が、前記第2フィルム2の表面に重ねられ且つ前記第2フィルム2の表面に貼り付けられた貼付領域6と、前記貼付領域6と一体的に連設され且つ前記第2フィルム2の第1辺2aよりも外側に延出された非貼付領域7と、前記第2フィルム2の第1辺2aに対して傾斜して延在する前記非貼付領域7の第1縁7aと、を有し、前記非貼付領域7の外端部71を掴み、前記非貼付領域7の外端部71を第1縁7a側にずらすことにより、前記第2フィルム2と第1フィルム1の間に剥離起点Sを生じさせる。
【選択図】 図14
特許請求の範囲【請求項1】
第1フィルムと前記第1フィルムに剥離可能に積層された第2フィルムとを有する積層フィルムの、前記第2フィルムを第1フィルムから剥離する方法において、
前記第2フィルムの表面に、剥離用操作片が貼り付けられており、
前記剥離用操作片が、前記第2フィルムの表面に重ねられ且つ前記第2フィルムの表面に貼り付けられた貼付領域と、前記貼付領域と一体的に連設され且つ前記第2フィルムの第1辺よりも外側に延出された非貼付領域と、前記第2フィルムの第1辺に対して傾斜して延在する前記非貼付領域の第1縁と、を有し、
前記非貼付領域の外端部を掴み、前記非貼付領域の外端部を第1縁側にずらすことにより、前記第2フィルムと第1フィルムの間に剥離起点を生じさせる、積層フィルムの剥離方法。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記非貼付領域の外端部を、前記第2フィルムの表面と平行な面に沿って前記第1縁側にずらす、請求項1に記載の積層フィルムの剥離方法。
【請求項3】
前記非貼付領域の外端部を、前記第2フィルムの表面と平行な面に沿って回転移動させる、請求項1に記載の積層フィルムの剥離方法。
【請求項4】
前記非貼付領域の外端部を、前記第2フィルムの表面と平行な面に沿って回転移動させながら前記第2フィルムの表面から離れる方向に移動させる、請求項1に記載の積層フィルムの剥離方法。
【請求項5】
前記非貼付領域の外端部を、前記第2フィルムの表面と平行な面に沿って回転移動させながら前記第2フィルム側に移動させる、請求項1に記載の積層フィルムの剥離方法。
【請求項6】
前記非貼付領域の第1縁と前記第2フィルムの第1辺との成す角度が、鋭角である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の積層フィルムの剥離方法。
【請求項7】
前記第2フィルムが、前記第1辺に対して直交する方向に延在する第2辺を有し、
前記剥離用操作片の貼付領域が、前記第2フィルムの第1辺と第2辺とで画成される角部の近傍に貼り付けられている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の積層フィルムの剥離方法。
【請求項8】
前記剥離起点を生じさせた後、前記非貼付領域を反転させながら前記第2フィルムの表面に沿って引き出す、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の積層フィルムの剥離方法。
【請求項9】
前記第2フィルムが、矩形状であり、
前記剥離用操作片の貼付領域が前記第2フィルムの角部の近傍に貼り付けられており、
前記非貼付領域を反転させながら前記第2フィルムの対角方向に引き出す、請求項8に記載の積層フィルムの剥離方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法を実施する装置であって、
前記剥離用操作片の外端部を掴むチャック部と、前記チャック部を移動させる駆動部と、を有する、積層フィルムの剥離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、第1フィルムと第2フィルムを有する積層フィルムにおいて、前記第2フィルムを第1フィルムから剥離する方法及び装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
2つ以上のフィルムが積層されている積層フィルムにおいて、剥離用操作片をフィルムに貼り付け、この剥離用操作片を利用して1つのフィルムを剥離することが行われている。
例えば、特許文献1の[0081]乃至[0083]には、次の事項が開示されている。リーダー部材の一方部分を離型フィルムの端部分に貼り、当該リーダー部材の他方部分を離型フィルムから外側に延出させ、リーダー部材の他方部分を挟持手段によって挟持し、挟持手段の向きを180度反転させるように折り返し、リーダー部材を所定位置まで引き出すことにより、離型フィルムを偏光板から剥離する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-115759号公報
【発明の概要】
【0004】
しかしながら、特許文献1のように、リーダー部材(剥離用操作片)をいきなり180度反転させて引き出した場合、剥離フィルムを剥離できないおそれがある。つまり、特許文献1の方法では、剥離フィルムの剥離ミスを生じるおそれがある。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、剥離用操作片を用いて第2フィルムを第1フィルムから確実に剥離できる方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1形態に係る積層フィルムの剥離方法は、第1フィルムと前記第1フィルムに剥離可能に積層された第2フィルムとを有する積層フィルムの、前記第2フィルムを第1フィルムから剥離する方法において、前記第2フィルムの表面に、剥離用操作片が貼り付けられており、前記剥離用操作片が、前記第2フィルムの表面に重ねられ且つ前記第2フィルムの表面に貼り付けられた貼付領域と、前記貼付領域と一体的に連設され且つ前記第2フィルムの第1辺よりも外側に延出された非貼付領域と、前記第2フィルムの第1辺に対して傾斜して延在する前記非貼付領域の第1縁と、を有し、前記非貼付領域の外端部を掴み、前記非貼付領域の外端部を第1縁側にずらすことにより、前記第2フィルムと第1フィルムの間に剥離起点を生じさせる。
【0007】
第2形態に係る積層フィルムの剥離方法は、上記第1形態の剥離方法において、前記非貼付領域の外端部を、前記第2フィルムの表面と平行な面に沿って前記第1縁側にずらす。
第3形態に係る積層フィルムの剥離方法は、上記第1又は第2形態の剥離方法において、前記非貼付領域の外端部を、前記第2フィルムの表面と平行な面に沿って回転移動させる。
第4形態に係る積層フィルムの剥離方法は、上記第1乃至第3形態のいずれかの剥離方法において、前記非貼付領域の外端部を、前記第2フィルムの表面と平行な面に沿って回転移動させながら前記第2フィルムの表面から離れる方向に移動させる。
第5形態に係る積層フィルムの剥離方法は、上記第1乃至第4形態のいずれかの剥離方法において、前記非貼付領域の外端部を、前記第2フィルムの表面と平行な面に沿って回転移動させながら前記第2フィルム側に移動させる。
第6形態に係る積層フィルムの剥離方法は、上記第1乃至第5形態のいずれかの剥離方法において、前記非貼付領域の第1縁と前記第2フィルムの第1辺との成す角度が、鋭角である。
第7形態に係る積層フィルムの剥離方法は、上記第1乃至第6形態のいずれかの剥離方法において、前記第2フィルムが、前記第1辺に対して直交する方向に延在する第2辺を有し、前記剥離用操作片の貼付領域が、前記第2フィルムの第1辺と第2辺とで画成される角部の近傍に貼り付けられている。
第8形態に係る積層フィルムの剥離方法は、上記第1乃至第7形態のいずれかの剥離方法において、前記剥離起点を生じさせた後、前記非貼付領域を反転させながら前記第2フィルムの表面に沿って引き出す。
第9形態に係る積層フィルムの剥離方法は、上記第6形態の剥離方法において、前記第2フィルムが、矩形状であり、前記剥離用操作片の貼付領域が前記第2フィルムの角部の近傍に貼り付けられており、前記非貼付領域を反転させながら前記第2フィルムの対角方向に引き出す。
【0008】
本発明の別の局面によれば、積層フィルムの剥離装置が提供される。
前記積層フィルムの剥離装置は、上記第1乃至第9のいずれかの剥離方法を実施する装置であり、前記剥離用操作片の外端部を掴むチャック部と、前記チャック部を移動させる駆動部と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の方法によれば、第2フィルムを第1フィルムから確実に剥離できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
積層フィルムの平面図。
1つの例に係る積層フィルムの層構成を示す概略側面図。
他の例に係る積層フィルムの層構成を示す概略側面図。
剥離用操作片を貼り付けた状態の積層フィルムの平面図。
図4のV-V部を拡大した要部拡大平面図。
同積層フィルムを図4の矢印VI方向から見た正面図。
(a)は、剥離用操作片の貼付領域の接着部分の他例を示す要部拡大平面図、(b)は、剥離用操作片の貼付領域の接着部分のさらなる他例を示す要部拡大平面図、(c)は、剥離用操作片の貼付領域の接着部分のさらなる他例を示す要部拡大平面図。
作業台の平面図。
積層フィルムに剥離用操作片を貼り付ける過程を参考的に表した斜視図。
剥離用操作片の外端部をチャック部が掴んだ状態を示す要部拡大平面図。
同状態を参考的に表した斜視図。
第1実施形態の剥離方法において、剥離用操作片の外端部を第1縁側に回転させた状態を示す要部拡大平面図。
図12の矢印XIII方向から見た側面図。
同外端部を第1縁側に回転させた状態を参考的に示した斜視図。
剥離用操作片を引き出す過程を参考的に示した斜視図。
剥離用操作片を反転させながら第2フィルムの対角方向に引き出した状態を示す平面図。
第2実施形態の剥離方法において、剥離用操作片の外端部を第1縁側に直線移動させた状態を示す要部拡大平面図。
第3実施形態の剥離方法において、剥離用操作片の外端部を第1縁側に回転させながら上方に移動させ且つ第2フィルム側に移動させた状態を示す要部拡大平面図。
同側面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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