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公開番号
2025111058
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024005211
出願日
2024-01-17
発明の名称
増粘液の調製方法及び光学フィルムの製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
B01D
29/07 20060101AFI20250723BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】本発明は、チクソトロピー値の変化を抑制しつつ異物を十分に除去し得る増粘液の調製方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る増粘液の調製方法は、前記増粘液は、チクソトロピー性を有し、ろ過処理前の増粘液の全量をフィルタに通して一次ろ液とする第1ろ過工程と、前記第1ろ過工程で用いた使用済みフィルタに前記一次ろ液を通す第2ろ過工程とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
増粘液の調製方法であって、
前記増粘液は、チクソトロピー性を有し、
ろ過処理前の増粘液の全量をフィルタに通して一次ろ液とする第1ろ過工程と、前記第1ろ過工程で用いた使用済みフィルタに前記一次ろ液を通す第2ろ過工程とを備える、増粘液の調製方法。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記ろ過処理前の増粘液のチクソトロピー値が3~7である、請求項1に記載の増粘液の調製方法。
【請求項3】
前記第1ろ過工程では、前記フィルタを通る前記増粘液の流速を10~50mm/分とする、請求項1又は2に記載の増粘液の調製方法。
【請求項4】
前記第2ろ過工程では、前記一次ろ液をタンクに収容し、該タンクと前記使用済みフィルタとの間で前記一次ろ液を循環させながらろ過を行う、請求項1又は2に記載の増粘液の調製方法。
【請求項5】
前記第2ろ過工程の実施時間をT(分)としたときに、
2≦T/t≦4を満たすように前記第2ろ過工程を実施する、
(ここで、t=V/r、V:前記一次ろ液の体積(L)、r:前記使用済みフィルタのろ過流量(L/分))、請求項4に記載の増粘液の調製方法。
【請求項6】
前記第1ろ過工程の実施中は前記ろ過処理前の増粘液を撹拌しない、請求項1又は2に記載の増粘液の調製方法。
【請求項7】
前記フィルタの絶対ろ過精度が2~8μmである、請求項1又は2に記載の増粘液の調製方法。
【請求項8】
粒子を含む光学フィルムの製造方法であって、
請求項1又は2に記載の調製方法で得た増粘液に粒子及びバインダー樹脂を分散させて塗工液を作製し、前記塗工液を用いて塗膜を形成する、光学フィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、増粘液の調製方法及び光学フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
増粘液は、種々の製品の製造において用いられている。例えば、液晶ディスプレイなどの画像表示装置として防眩性フィルムを備えたものが知られており、この防眩性フィルムの製造に増粘液が用いられている。詳しくは、防眩性フィルムは、通常、シリカなどの微粒子を含む塗膜を有し、この微粒子が該塗膜の表面に凹凸形状を形成している。かかる防眩性フィルムを備える画像表示装置は、防眩性の塗膜に入射した光が微粒子によって散乱され、光の映りこみが抑制される。そして、このような塗膜を形成するために、増粘液が用いられている(例えば、特許文献1)。
【0003】
このような増粘液の調製では、製品の品質を低下させ得る異物を除去するために、ろ過処理が行われる。異物の除去を目的に従来からよく用いられている方法としては、複数の新品のフィルタに増粘液を通す方法が挙げられる。
【0004】
また、1つのフィルタを用いてろ過処理される前の増粘液を循環させる方法が挙げられる。循環させる方法の具体的な態様としては、ろ過処理前の増粘液をタンクに収容し、該タンクの排出部から供給部に増粘液を移送可能な配管に1つのフィルタを介在させた循環系を構築し、この循環系において増粘液を循環させる態様が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-139981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、増粘液の調製では、製品に所定の性能を発揮させるために、増粘液のチクソトロピー値が所定の値に調節される場合がある。例えば、防眩性フィルムの塗膜形成用の増粘液の調製では、塗膜の表面に微粒子による所定の凹凸形状を形成するために、増粘液のチクソトロピー値が所定の値に調節される。なお、チクソトロピー値の調節は、シリカなどの微粒子を含む塗工液としての増粘液に対して実施されることがある他、塗工液を調製するための材料であって微粒子を含まない材料としての増粘液に対しても実施されることがある。
【0007】
しかしながら、従来の方法は、増粘液の異物の除去には着目しているものの、チクソトロピー値の変化に着目したものではない。すなわち、ろ過処理におけるチクソトロピー値の変化を抑制することについて、これまでに十分に検討されたとは言えない状況である。そして、従来の調製方法では、ろ過処理において増粘液のチクソトロピー値が変化することがあり、そのために、チクソトロピー値の再調節や、場合によっては増粘液の再調製を強いられるおそれがある。
【0008】
上記事情に鑑み、本発明は、チクソトロピー値の変化を抑制しつつ異物を十分に除去し得る増粘液の調製方法を提供することを課題とする。また、本発明は、粒子を含む光学フィルムの製造方法であって粒子による機能を十分に発揮し得る光学フィルムの製造方法を提供することも課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る増粘液の調製方法は、
前記増粘液は、チクソトロピー性を有し、
ろ過処理前の増粘液の全量をフィルタに通して一次ろ液とする第1ろ過工程と、前記第1ろ過工程で用いた使用済みフィルタに前記一次ろ液を通す第2ろ過工程とを備える。
【0010】
かかる構成によれば、第1ろ過工程においてろ過処理前の増粘液の全量をフィルタに通すことによって、増粘液に含まれていた異物によって孔の一部が閉塞した使用済みフィルタが得られる。このような閉塞状態の使用済みフィルタを用いる第2ろ過工程では、新品のフィルタを用いる場合よりも、一次ろ液の流速が速くなって一次ろ液に対する剪断力が高まることとなる。これによって、一次ろ液の粘度が下がるため、増粘成分の余計な捕捉が抑制され、チクソトロピー値の変化が抑制されると考えられる。また、第1ろ過工程及び第2ろ過工程を含む複数回のろ過工程の実施により、異物が十分に除去され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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