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公開番号
2025109989
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2025086512,2022542574
出願日
2025-05-23,2021-03-08
発明の名称
枚葉光学フィルムの持ち上げ方法、及びその装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人まこと国際特許事務所
主分類
B65H
3/08 20060101AFI20250717BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】 枚葉光学フィルムが傷付き難く、集積物から1枚ずつ枚葉光学フィルムを安定的に分離できる枚葉光学フィルムの持ち上げ方法を提供する。
【解決手段】 積み重ねられた複数枚の枚葉光学フィルム1を有する集積物10から最上段の前記枚葉光学フィルム1を吸着部3によって持ち上げる方法であって、前記吸着部3を最下降位置まで下降させて前記最上段の枚葉光学フィルム1の上面を前記吸着部3によって吸着し、前記枚葉光学フィルム1を吸着した前記吸着部3を上昇させることによって前記最上段の枚葉光学フィルム1を前記集積物10から分離する持ち上げ工程を有し、前記吸着部3の前記最下降位置の位置決め精度が±0.10mmの範囲内となるように、前記吸着部3を上下動させる。
【選択図】 図4
特許請求の範囲
【請求項1】
積み重ねられた複数枚の枚葉光学フィルムを有する集積物から最上段の前記枚葉光学フィルムを吸着部によって持ち上げる方法であって、
前記吸着部を最下降位置まで下降させて前記最上段の枚葉光学フィルムの上面を前記吸着部によって吸着し、前記枚葉光学フィルムを吸着した前記吸着部を上昇させることによって前記最上段の枚葉光学フィルムを前記集積物から分離する持ち上げ工程を有し、
前記吸着部の前記最下降位置の位置決め精度が±0.10mmの範囲内となるように、前記吸着部を上下動させる、枚葉光学フィルムの持ち上げ方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記吸着部を、カム機構によって上下動させる、請求項1に記載の枚葉光学フィルムの持ち上げ方法。
【請求項3】
前記吸着部の上下動サイクル時間が、0.10秒以上であり、前記吸着部の最下降位置から最上昇位置までの距離が、30mm以下である、請求項1または2に記載の枚葉光学フィルムの持ち上げ方法。
【請求項4】
前記枚葉光学フィルムの幅方向両側領域が下方に垂れ下がるように、前記吸着部によって前記枚葉光学フィルムを持ち上げる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の枚葉光学フィルムの持ち上げ方法。
【請求項5】
前記吸着部が、前記枚葉光学フィルムの幅方向において間隔をあけて一対配置されており、
前記一対の吸着部の間隔が、前記枚葉光学フィルムの幅方向長さの1/2以下であり、
前記一対の吸着部の中間点と前記枚葉光学フィルムの幅方向中間点が、略一致している、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の枚葉光学フィルムの持ち上げ方法。
【請求項6】
前記吸着部が、前記枚葉光学フィルムの幅方向において間隔をあけて一対配置されており、
前記一対の吸着部の間に、前記吸着部によって持ち上げられた前記最上段の枚葉光学フィルムを吸着し且つ搬送する搬送ベルトが配置されており、
第1の前記吸着部が、上下動時に前記搬送ベルトの幅方向第1側縁に接触せず且つ前記第1側縁から25mm以内に配置され、
第2の前記吸着部が、上下動時に前記搬送ベルトの幅方向第2側縁に接触せず且つ前記第2側縁から25mm以内に配置されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の枚葉光学フィルムの持ち上げ方法。
【請求項7】
積み重ねられた複数枚の枚葉光学フィルムを有する集積物から最上段の前記枚葉光学フィルムを持ち上げる上下動可能な吸着部と、前記吸着部を上下動させる昇降部と、を有し、
前記吸着部が最下降位置まで下降することによって前記最上段の枚葉光学フィルムの上面を吸着し、前記吸着部が上昇することによって前記最上段の枚葉光学フィルムを前記集積物から分離し、
前記吸着部の前記最下降位置の位置決め精度が±0.10mmの範囲内となるように、前記吸着部が上下動する、枚葉光学フィルムの持ち上げ装置。
【請求項8】
前記昇降部が、カム機構によって前記吸着部を上下動させる、請求項7に記載の枚葉光学フィルムの持ち上げ装置。
【請求項9】
前記持ち上げた枚葉光学フィルムの幅方向両側領域が下方に垂れ下がるように、前記吸着部が前記枚葉光学フィルムに対して配置されている、請求項7または8に記載の枚葉光学フィルムの持ち上げ装置。
【請求項10】
前記吸着部が、前記枚葉光学フィルムの幅方向において間隔をあけて一対配置されており、
前記一対の吸着部の間隔が前記枚葉光学フィルムの幅方向長さの1/2以下で、且つ前記一対の吸着部の中間点と前記枚葉光学フィルムの幅方向中間点が略一致するように、前記一対の吸着部が前記枚葉光学フィルムに対して配置されている、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の枚葉光学フィルムの持ち上げ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積み重ねられた複数枚の枚葉光学フィルムを有する集積物から枚葉光学フィルムを1枚ずつ分離する方法及びその装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置や有機EL表示装置などの画像表示装置に、光学フィルムが用いられている。前記光学フィルムとしては、偏光子を含む偏光フィルム、位相差フィルム、光拡散フィルムなどが挙げられる。また、偏光フィルムなどは、偏光サングラス、調光窓などのような画像表示装置以外の用途にも用いられている。
このような光学フィルムは、前記画像表示装置の画面などに組み込むために、その画面などに合わせた所定の平面視形状に形成されている。本明細書において、所定形状に形成された光学フィルムを「枚葉光学フィルム」という。
枚葉光学フィルムは、例えば、光学フィルム原反(長尺帯状の光学フィルム或いは大判の光学フィルム)を切断刃で切り抜くことによって、連続的に複数製造される。製造された複数枚の枚葉光学フィルムは上下に積み重ねて保管される。本明細書において、複数枚の枚葉光学フィルムを積み重ねたものを「集積物」という。
前記集積物から枚葉光学フィルムを機械的に1枚ずつ分離する方法として、最上段の枚葉光学フィルムの上面を吸着して持ち上げることが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、吸着用穴空き帯7の幅方向両側に、スプリング引上げ装置5によって上下動する吸着皿12が配置されているフィルム分離装置2が開示されている(ただし、特許文献1に付された符号を援用)。
このフィルム分離装置2は、次のように動作して、フィルムを積み重ねた山から1枚ずつフィルムを取り出すことができる。すなわち、スプリング引上げ装置5によって吸着皿12を下降させ、吸着皿12にて最上段のフィルムを吸着し、スプリング引上げ装置5によって吸着皿12を上昇させてフィルムを持ち上げ、穴空き帯7にてフィルムを吸着し、穴空き帯7を駆動させてフィルムを搬送することによって前記積み重ねた山から1枚のフィルムを取り出す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-53072号公報
【発明の概要】
【0005】
特許文献1の装置は、汎用的なフィルムに適用できるが、高い精密性が求められる枚葉光学フィルムに適用することには問題がある。
具体的には、特許文献1の装置は、スプリング引上げ装置5によって吸着皿12を最下降位置から最上昇位置へ上昇させ、最上昇位置から最下降位置へと下降させるという上下動を繰り返す。かかるスプリング引上げ装置5によって吸着皿12が下降したときに、吸着皿12の先端がフィルムの上面を強く押し込むことによって、フィルムの上面に押し傷が付くおそれがある。高い精密性が求められる枚葉光学フィルムに、前記のような押し傷が生じると、枚葉光学フィルムはその製品価値を失ってしまう。
また、スプリング引上げ装置5によって吸着皿12が下降したときに、吸着皿12の先端がフィルムの上面から僅かに離れた位置で止まり、吸着皿12がフィルムを吸着しないおそれがある。吸着皿12の先端がフィルムから離れた位置で止まった場合でも、吸着皿12の吸着力を高めておくと、フィルムを吸着できる。しかしながら、吸着皿12の吸着力を高めると、フィルムの上面に吸着跡が付くおそれがある。高い精密性が求められる枚葉光学フィルムに、前記吸着跡による傷が生じると、枚葉光学フィルムはその製品価値を失ってしまう。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、枚葉光学フィルムが傷付き難く、集積物から1枚ずつ枚葉光学フィルムを安定的に分離できる枚葉光学フィルムの持ち上げ方法及び枚葉光学フィルムの持ち上げ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、従来の持ち上げ装置が有する上記問題点について鋭意研究したところ、その原因は、吸着皿12(本願発明の吸着部に相当)の最下降位置の位置決め精度が悪いことにあることを見出した。
そして、吸着部の最下降位置の位置決め精度を±0.10mmの範囲内となるように、前記吸着部を上下動させることにより、集積物から1枚ずつ枚葉光学フィルムを安定的に分離でき且つ枚葉光学フィルムの傷付きも防止できるという知見を得た。
【0008】
本発明の方法は、積み重ねられた複数枚の枚葉光学フィルムを有する集積物から最上段の前記枚葉光学フィルムを吸着部によって持ち上げる方法であって、前記吸着部を最下降位置まで下降させて前記最上段の枚葉光学フィルムの上面を前記吸着部によって吸着し、前記枚葉光学フィルムを吸着した前記吸着部を上昇させることによって前記最上段の枚葉光学フィルムを前記集積物から分離する持ち上げ工程を有し、前記吸着部の前記最下降位置の位置決め精度が±0.10mmの範囲内となるように、前記吸着部を上下動させる。
【0009】
本発明の好ましい方法は、前記吸着部を、カム機構によって上下動させる。
本発明の好ましい方法は、前記吸着部の上下動サイクル時間が、0.10秒以上であり、前記吸着部の最下降位置から最上昇位置までの距離が、30mm以下である。
本発明の好ましい方法は、前記枚葉光学フィルムの幅方向両側領域が下方に垂れ下がるように、前記吸着部によって前記枚葉光学フィルムを持ち上げる。
本発明の好ましい方法は、前記吸着部が、前記枚葉光学フィルムの幅方向において間隔をあけて一対配置されており、前記一対の吸着部の間隔が、前記枚葉光学フィルムの幅方向長さの1/2以下であり、前記一対の吸着部の中間点と前記枚葉光学フィルムの幅方向中間点が、略一致している。
本発明の好ましい方法は、前記吸着部が、前記枚葉光学フィルムの幅方向において間隔をあけて一対配置されており、前記一対の吸着部の間に、前記吸着部によって持ち上げられた前記最上段の枚葉光学フィルムを吸着し且つ搬送する搬送ベルトが配置されており、第1の前記吸着部が、上下動時に前記搬送ベルトの幅方向第1側縁に接触せず且つ前記第1側縁から25mm以内に配置され、第2の前記吸着部が、上下動時に前記搬送ベルトの幅方向第2側縁に接触せず且つ前記第2側縁から25mm以内に配置されている。
【0010】
本発明の別の局面によれば、枚葉光学フィルムの持ち上げ装置を提供する。
本発明の持ち上げ装置は、積み重ねられた複数枚の枚葉光学フィルムを有する集積物から最上段の前記枚葉光学フィルムを持ち上げる上下動可能な吸着部と、前記吸着部を上下動させる昇降部と、を有し、前記吸着部が最下降位置まで下降することによって前記最上段の枚葉光学フィルムの上面を吸着し、前記吸着部が上昇することによって前記最上段の枚葉光学フィルムを前記集積物から分離し、前記吸着部の前記最下降位置の位置決め精度が±0.10mmの範囲内となるように、前記吸着部が上下動する。
(【0011】以降は省略されています)
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