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公開番号2025097863
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214324
出願日2023-12-19
発明の名称偏光性積層体、偏光性湾曲積層体、眼鏡用レンズおよび眼鏡
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02C 7/12 20060101AFI20250624BHJP(光学)
要約【課題】成形された偏光性湾曲積層体が備える接着剤層における層間剥離の発生を的確に抑制または防止することができる偏光性積層体、かかる偏光性積層体を用いて得られた偏光性湾曲積層体、ならびに、かかる偏光性湾曲積層体を備え信頼性に優れた眼鏡用レンズおよび眼鏡を提供すること。
【解決手段】本発明の偏光性積層体15は、偏光膜13と第1樹脂層11と第2樹脂層12と第1接着剤層16と第2接着剤層17とを備えるものであり、第1接着剤層16および第2接着剤層17は、それぞれ、その130℃における貯蔵弾性率G’(130℃)が0.5MPa以上15.0MPa以下であることを満足する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
偏光膜と、
前記偏光膜の一方の面側に設けられた第1樹脂層と、前記偏光膜の他方の面側に設けられた第2樹脂層と、
前記偏光膜と前記第1樹脂層との間、および、前記偏光膜と前記第2樹脂層との間に、それぞれ設けられた第1接着剤層および第2接着剤層と、を備える、平板状をなす偏光性積層体であって、
前記第1接着剤層および前記第2接着剤層は、それぞれ、その130℃における貯蔵弾性率G’(130℃)が0.5MPa以上15.0MPa以下であることを特徴とする偏光性積層体。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記第1接着剤層および前記第2接着剤層は、それぞれ、その23℃における貯蔵弾性率G’(23℃)が3.0MPa以上200.0MPa以下である請求項1に記載の偏光性積層体。
【請求項3】
130℃における前記貯蔵弾性率G’(130℃)と、23℃における前記貯蔵弾性率G’(23℃)との比の関係式(貯蔵弾性率G’(23℃)/(130℃))は、1.2≦貯蔵弾性率G’(23℃)/(130℃)≦25なる関係を満足する請求項1または2に記載の偏光性積層体。
【請求項4】
前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とは、リタデーションが異なっており、前記第1樹脂層のリタデーションが0nm以上500nm以下であり、前記第2樹脂層のリタデーションが2600nm以上8000nm以下である請求項1または2に記載の偏光性積層体。
【請求項5】
前記第1樹脂層および前記第2樹脂層は、それぞれ独立して、ポリカーボネート系樹脂またはポリアミド系樹脂を主材料として構成される請求項1または2に記載の偏光性積層体。
【請求項6】
前記主材料のガラス転移点は、100℃以上190℃以下である請求項5に記載の偏光性積層体。
【請求項7】
請求項1または2に記載の偏光性積層体を、前記一方の面側を湾曲凹面とし、前記他方の面側を湾曲凸面とする湾曲状態としたことを特徴とする偏光性湾曲積層体。
【請求項8】
請求項7に記載の偏光性湾曲積層体を備えていることを特徴とする眼鏡用レンズ。
【請求項9】
請求項8に記載の眼鏡用レンズを備えていることを特徴とする眼鏡。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光性積層体、偏光性湾曲積層体、眼鏡用レンズおよび眼鏡に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート系樹脂またはポリアミド系樹脂等を主材料として構成される被覆層で、偏光膜の両面を、接着剤層を介して、被覆した構成をなす偏光性湾曲積層体(樹脂基板)を備える眼鏡用レンズが提案されている。
【0003】
この眼鏡用レンズは、例えば、平面視で平板状をなす偏光性積層体の両面に保護フィルムを貼付した状態で、平面視で円形状等の所定の形状に、偏光性積層体を打ち抜く。その後、この偏光性積層体に加熱下で熱曲げ加工を施すことで、熱曲げにより湾曲形状とされた、湾曲凸面と湾曲凹面とを備える偏光性湾曲積層体とする。そして、偏光性湾曲積層体から、保護フィルムを剥離させた後に、湾曲形状とされた凹部を備える金型に、金型の凹部と偏光性湾曲積層体の凸部とが当接するようにして、偏光性湾曲積層体を吸着させた状態で、インサート射出成形法を用いて、この偏光性湾曲積層体の凹面にポリカーボネート系樹脂またはポリアミド系樹脂等の樹脂材料を主材料として構成される樹脂層を形成することにより製造される(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このような眼鏡用レンズの製造方法では、前述の通り、偏光性積層体に対して、加熱下における熱曲げ加工を施すことで、湾曲凸面と湾曲凹面とを備える湾曲形状とされた偏光性湾曲積層体を得ることができる。
【0005】
しかしながら、偏光性湾曲積層体が備える接着剤層において層間剥離が生じるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-294445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、成形された偏光性湾曲積層体が備える接着剤層における層間剥離の発生を的確に抑制または防止することができる偏光性積層体、かかる偏光性積層体を用いて得られた偏光性湾曲積層体、ならびに、かかる偏光性湾曲積層体を備え信頼性に優れた眼鏡用レンズおよび眼鏡を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的は、下記(1)~(9)に記載の本発明により達成される。
(1) 偏光膜と、
前記偏光膜の一方の面側に設けられた第1樹脂層と、前記偏光膜の他方の面側に設けられた第2樹脂層と、
前記偏光膜と前記第1樹脂層との間、および、前記偏光膜と前記第2樹脂層との間に、それぞれ設けられた第1接着剤層および第2接着剤層と、を備える、平板状をなす偏光性積層体であって、
前記第1接着剤層および前記第2接着剤層は、それぞれ、その130℃における貯蔵弾性率G’(130℃)が0.5MPa以上15.0MPa以下であることを特徴とする偏光性積層体。
【0009】
(2) 前記第1接着剤層および前記第2接着剤層は、それぞれ、その23℃における貯蔵弾性率G’(23℃)が3.0MPa以上200.0MPa以下である上記(1)に記載の偏光性積層体。
【0010】
(3) 130℃における前記貯蔵弾性率G’(130℃)と、23℃における前記貯蔵弾性率G’(23℃)との比の関係式(貯蔵弾性率G’(23℃)/(130℃))は、1.2≦貯蔵弾性率G’(23℃)/(130℃)≦25なる関係を満足する上記(1)または(2)に記載の偏光性積層体。
(【0011】以降は省略されています)

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