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公開番号
2025088914
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023203744
出願日
2023-12-01
発明の名称
レンズのチルト調整機構およびレンズ鏡筒
出願人
株式会社タムロン
代理人
個人
主分類
G02B
7/02 20210101AFI20250605BHJP(光学)
要約
【課題】構造が比較的にシンプルで部品点数が少なく組み立て工数が少なく、チルト調整時の工数が少なく、高精度にチルト調整が可能であるレンズのチルト調整機構を提供することを目的とする。
【解決手段】この目的を達成するため、レンズ鏡筒の基準光軸に対するレンズの光軸の向きを調整するレンズのチルト調整機構であって、レンズを保持するレンズ保持枠と、基準光軸に略垂直方向に進退可能な調整部材と、調整部材を基準光軸に略垂直方向に進退可能な状態で設けることができるベースレンズ枠と、基準光軸方向に付勢することによって、レンズ保持枠を調整部材に押し付け固定するための付勢部材とを備え、調整部材とレンズ保持枠との当接部において、調整部材とレンズ保持枠とのいずれか一方は、基準光軸に垂直な面に対して傾斜している傾斜部を少なくとも有することを特徴とするレンズのチルト調整機構を採用した。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
レンズ鏡筒の基準光軸に対するレンズの光軸の向きを調整するレンズのチルト調整機構であって、
前記レンズを保持するレンズ保持枠と、
前記レンズ鏡筒の基準光軸に略垂直方向に進退可能な調整部材と、
前記調整部材を前記レンズ鏡筒の基準光軸に略垂直方向に進退可能な状態で設けることができるベースレンズ枠と、
前記レンズ鏡筒の基準光軸方向に付勢することによって、前記レンズ保持枠を前記調整部材に押し付け固定するための付勢部材とを備え、
前記調整部材と前記レンズ保持枠との当接部において、前記調整部材と前記レンズ保持枠とのいずれか一方は、前記レンズ鏡筒の基準光軸に垂直な面に対して傾斜している傾斜部を少なくとも有することを特徴とするレンズのチルト調整機構。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記調整部材は、前記ベースレンズ枠の円周方向に3箇所配置される請求項1に記載のレンズのチルト調整機構。
【請求項3】
前記傾斜部を有していない前記調整部材と前記レンズ保持枠とのいずれか一方は、前記当接部において、前記傾斜部を少なくとも有する前記調整部材と前記レンズ保持枠とのいずれか一方と当接する凸部を有する請求項1に記載のレンズのチルト調整機構。
【請求項4】
前記調整部材の進退方向に垂直な断面形状は、前記調整部材の進退方向の中心軸に対して線対称である請求項1に記載のレンズのチルト調整機構。
【請求項5】
前記調整部材が進退することによって前記レンズ保持枠に加わる前記レンズ鏡筒の基準光軸に略垂直方向への力による前記レンズ保持枠の移動は、前記レンズ保持枠の前記ベースレンズ枠への嵌合径によって規制される請求項1に記載のレンズのチルト調整機構。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のレンズのチルト調整機構を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本件発明は、レンズのチルト調整機構、および当該レンズのチルト調整機構を備えたレンズ鏡筒に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
高い光学性能が要求される光学機器においては、単純にレンズ鏡筒にレンズを取り付けただけでは、所望の光学性能を確保することが極めて難しくなってきている。そこで、レンズ鏡筒に、レンズのシフト調整(レンズの光学中心の位置をレンズ鏡筒の基準光軸に一致させる調整)機構や、レンズのチルト調整(レンズの光軸の向きをレンズ鏡筒の基準光軸に一致させる調整)機構を設けて、レンズ鏡筒へのレンズの取り付けに時に所望の光学性能を確保するための光学調整(シフト調整やチルト調整)が行われている。
【0003】
ここで、チルト調整機構について、特許文献1では、レンズを固定しているレンズ室とレンズ室を固定する鏡筒枠との間に1つ以上の調整部材(ワッシャ)を介挿することによって、レンズ室に固定されたレンズの光軸を鏡筒枠の光軸に一致させるチルト調整機構が提案されている。しかしながら、調整部材を介挿するチルト調整機構においては、調整部材を介挿させるために、鏡筒枠からレンズ室を取り外す作業が必要であり、作業工数が多いという課題がある。さらに、チルト調整の分解能が、調整部材の厚さ以下にはならないことから、高精度に調整することが困難であるという課題もある。厚さの異なる調整部材を用意することでチルト調整の分解能を改善することも可能であるが、厚さの異なる調整部材を用意することはコストがアップするという課題もある。
【0004】
そこで、調整部材を介挿する調整機構とは異なるチルト調整機構として、特許文献2では、レンズ鏡筒の開口部の周縁のレンズ受部にレンズをレンズ押さえで光軸方向に押し付けてレンズ鏡筒にレンズを組み付けるとともに、レンズをレンズ鏡筒に螺合した調整ネジによって光軸の略垂直方向に付勢してレンズの位置調整を行うレンズ装置が提案されている。
【0005】
また、特許文献3では、レンズを保持するレンズ保持枠と、レンズ保持枠が取り付けられる取付部材と、レンズ保持枠の取付部材に対する位置を調整して光軸に対するレンズ保持枠の倒れを調整する倒れ調整部材とを備え、レンズ保持枠を光軸方向において倒れ調整部材に押し付ける付勢バネが設けられ、倒れ調整部材には偏芯した位置に形成された支持筒部が形成されたレンズ鏡筒が提案されている。
【0006】
また、特許文献4では、レンズ保持枠と、レンズ保持枠をレンズの倒れ方向に変位可能に保持する調整枠と、可撓体と、ねじと、駒体とを有し、可撓体と駒体とは、互いに、光軸方向で当接することができる当接部を有し、可撓体と駒体との少なくとも一方の当接部は、光軸に近づくに従ってねじの軸との間隔が狭くなる傾斜部に形成され、調整枠およびレンズ保持枠には、光軸方向に係合することで調整枠とレンズ保持枠との相対的な移動を規制すると共に、移動に対して弾性的に変形することができる係合手段が備えられているレンズ倒れ調整装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2005-077427号
特開2008-292778号
特開2013-257499号
特開2012-103310号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献2に開示のレンズ装置では、レンズ鏡筒の開口部の周縁のレンズ受部にレンズ押さえでレンズが光軸方向に押し付けられた状態で、レンズを光軸の略垂直方向に付勢することによってチルト調整されることから、チルト調整時にレンズに傷が発生する可能性があるという課題がある。さらに、レンズが光軸の略垂直方向に押されることから、チルト調整することによってレンズの光学中心の位置が光軸の位置からズレてしまうという課題もある。
【0009】
また、特許文献3のレンズ鏡筒では、偏芯した位置に形成された支持筒部が形成された倒れ調整部材を採用することによって、倒れ調整部材を回転させたときに、倒れ調整部材の偏芯した位置に形成された支持筒部と被作用部の光軸方向の当接位置が変化することによってレンズ保持枠の倒れを調整するものであることから、レンズ保持枠の倒れ量は倒れ調整部材の半回転分に依存することになる。この場合、レンズ保持枠の倒れ調整範囲を大きく取れないという課題がある。さらに、倒れ調整部材の半回転分で調整することから、高精度に調整することが困難であるという課題もある。
【0010】
また、特許文献4のレンズ倒れ調整装置では、光軸と交差する方向にねじを進退させて、光軸に近づくに従ってねじの軸との間隔が狭くなる傾斜部に形成された可撓体と駒体との少なくとも一方の当接部がレンズ保持枠に作用することによって、弾性的に変形する部材が弾性変形してレンズ保持枠の倒れを調整するものであることから、レンズ倒れ調整装置の部品点数が多く構造が複雑になるという課題がある。さらに、部材の弾性変形を利用することから、部材の形状が変わることによって、レンズの取付状態が変化するといった悪影響が発生する懸念があるという課題もある。
(【0011】以降は省略されています)
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