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公開番号
2025080640
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-26
出願番号
2023193926
出願日
2023-11-14
発明の名称
防眩フィルム
出願人
株式会社ダイセル
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
G02B
5/02 20060101AFI20250519BHJP(光学)
要約
【課題】十分な機械強度を有すると共に虹ムラを抑制できる防眩フィルムを低コストで提供可能にする。
【解決手段】防眩フィルムであって、式1に示す関係を満たし、且つ、面内に複屈折率を有する二軸延伸フィルムである基材フィルムと、基材フィルムに重ねて配置された防眩層とを備える。防眩層の基材フィルム側とは反対側の表面は、短波長のカットオフ値λsを50μmに設定したときのフラクタルパラメーターSafcが、0.02以上の範囲の値であり、且つ、長波長のカットオフ値λcを25μmに設定し且つ短波長のカットオフ値λsを2.6μmに設定したときのSmr1が、14%以上の範囲の値である凹凸形状を有する。
[式1]
基材フィルム厚みD(m)×リタデーションRe(m)≧1.0×10
-10
(m
2
)
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
式1に示す関係を満たし、且つ、面内に複屈折率を有する二軸延伸フィルムである基材フィルムと、
前記基材フィルムに重ねて配置された防眩層と、を備え、
前記防眩層の前記基材フィルム側とは反対側の表面は、
短波長のカットオフ値λsを50μmに設定したときのフラクタルパラメーターであるSafcが、0.02以上の範囲の値であり、且つ、
長波長のカットオフ値λcを25μmに設定し且つ短波長のカットオフ値λsを2.6μmに設定したときのSmr1が、14%以上の範囲の値である凹凸形状を有する、防眩フィルム。
[式1]
基材フィルム厚みD(m)×リタデーションRe(m)≧1.0×10
-10
(m
2
)
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記基材フィルムは、ポリエステルフィルムを含む、請求項1に記載の防眩フィルム。
【請求項3】
前記防眩層の前記基材フィルム側とは反対側の表面は、前記Smr1が、50%以下の範囲の値である、請求項1に記載の防眩フィルム。
【請求項4】
前記Safcが、1.0以下の範囲の値である、請求項1に記載の防眩フィルム。
【請求項5】
前記基材フィルム厚みDが、50μm以上125μm以下の範囲の値である、請求項1に記載の防眩フィルム。
【請求項6】
前記防眩層は、複数の樹脂成分を含み、当該複数の樹脂成分の相分離構造を有する、請求項1に記載の防眩フィルム。
【請求項7】
前記防眩層は、マトリクス樹脂と、前記マトリクス樹脂に分散された複数の微粒子を含む微粒子分散構造を有する、請求項1に記載の防眩フィルム。
【請求項8】
前記防眩層の前記基材フィルム側とは反対側に重ねて配置された反射防止層を更に備える、請求項1に記載の防眩フィルム。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の防眩フィルムと、
前記防眩フィルムに重ねて配置された偏光板と、を備える、光学部材。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか1項に記載の防眩フィルムと、
前記フィルムに重ねて配置された偏光板と、
前記防眩フィルムと前記偏光板とに重ねて配置された表示素子と、を備える、表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置や偏光板等に装着される防眩フィルムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
防眩フィルムは、各種表示装置や偏光板に装着される。防眩フィルムは、例えば、外部からの入射光を散乱させると共に、防眩フィルムが装着された面を外部から保護する。防眩フィルムは、基材フィルムと、基材フィルムに重ねて配置された防眩層とを備える。防眩層は、微細な凹凸形状が形成されて粗面化された表面を有する。特許文献1には、二軸延伸されたポリエチレンテレフタレート(以下、PETとも称する。)フィルムを基材フィルムに用いた防眩フィルムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-156938号公報
特許第5051328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の防眩フィルムのように、二軸延伸フィルムを用いた防眩フィルムは、十分な機械強度を有するものの、位相差の影響により不要な虹ムラ(色ムラ又は干渉ムラとも称する。)が生じることがある。特許文献2では、各延伸方向の延伸程度を異ならせて異方性を高めたポリエステルフィルムを用いて虹ムラを防止する方法が記載されている。しかしながらこの場合、通常の二軸延伸フィルムに比べて延伸程度が不足することで、防眩フィルムの機械強度が低下する。また、各延伸方向の延伸程度を異ならせるように調整する処理や設備が別途必要となり、生産コストが増大する。
【0005】
そこで本開示は、十分な機械強度を有すると共に虹ムラを抑制できる防眩フィルムを低コストで提供可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る防眩フィルムは、式1に示す関係を満たし、且つ、面内に複屈折率を有する二軸延伸フィルムである基材フィルムと、前記基材フィルムに重ねて配置された防眩層と、を備え、前記防眩層の前記基材フィルム側とは反対側の表面は、短波長のカットオフ値λsを50μmに設定したときのフラクタルパラメーターであるSafcが、0.02以上の範囲の値であり、且つ、長波長のカットオフ値λcを25μmに設定し且つ短波長のカットオフ値λsを2.6μmに設定したときのSmr1が、14%以上の範囲の値である凹凸形状を有する。
[式1]
基材フィルム厚みD(m)×リタデーションRe(m)≧1.0×10
-10
(m
2
)
【発明の効果】
【0007】
本開示の上記態様によれば、十分な機械強度を有すると共に虹ムラを抑制できる防眩フィルムを低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る表示装置の断面図である。
図2は、図1の防眩フィルムの防眩層の表面の拡大断面図である。
図3は、第2実施形態に係る防眩フィルムの防眩層の表面の拡大断面図である。
図4は、第3実施形態に係る第1構造の反射防止層を備える防眩フィルムの部分断面図である。
図5は、第3実施形態に係る第2構造の反射防止層を備える防眩フィルムの部分断面図である。
図6は、第3実施形態に係る第3構造の反射防止層を備える防眩フィルムの部分断面図である。
図7は、第4実施形態に係る光学部材の断面図である。
図8は、第5実施形態に係る表示装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本願発明者らの検討により、防眩フィルムにおいて、基材フィルムの厚みD及びリタデーションReの積算値(D×Re)を所定値以上の範囲の値に設定し、且つ、防眩層の基材フィルム側とは反対側の表面の凹凸形状のSafc値及びSmr1値を所定範囲の値にそれぞれ設定した場合、二軸延伸フィルムを基材フィルムとして用いることで防眩フィルムの十分な機械強度を維持しつつ、優れた防眩効果及び虹ムラ防止効果が得られることが確認された。本開示の防眩フィルムは、このような知見に基づいてなされたものである。
【0010】
以下、本開示の各実施形態について各図を参照して説明する。本書において言及するカットオフ値は、JIS B 0601:2001に準拠して定義される、断面曲線から除去される所定波長を指す。またギラツキとは、JIS C 1006:2019において定義される現象を指す。
(【0011】以降は省略されています)
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