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公開番号2025139745
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024038752
出願日2024-03-13
発明の名称虚像表示装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 27/02 20060101AFI20250919BHJP(光学)
要約【課題】小型化及び製造し易く、広視野角で優れた光学特性を発揮する虚像表示装置を提供する。
【解決手段】本実施形態の虚像表示装置は、第1方向の第1側に画像光を射出する表示素子と、表示素子に向けて突出する曲面からなる第1レンズと、表示素子に向けて突出する曲面からなる第2レンズと、第2レンズの第1側の曲面に沿って形成され、第1偏光を透過し、第1偏光とは異なる第2偏光を第2側に反射する第1偏光層と、第1偏光を透過する第2偏光層と、第1レンズの第1側の曲面に沿って形成され、入射する光に対して位相差を与えて入射する光を透過する第1波長層と、入射する光の一部を透過し、入射する光の残部を反射する反射層と、第1レンズの第1側の曲面に沿って形成され、入射する光に対して位相差を与えて入射する光を透過する第2波長層と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に沿って第1側に画像光を射出する表示素子と、
前記表示素子よりも前記第1側に配置され、前記表示素子に向けて突出する曲面からなる第1レンズと、
前記第1レンズよりも前記第1側に配置され、前記表示素子に向けて突出する曲面からなり、前記第1側の曲面の曲率半径が前記第1方向における前記第1側とは反対側の第2側の曲面の曲率半径よりも大きい第2レンズと、
前記第2レンズよりも前記第1側に配置され、前記第2レンズの前記第1側の曲面に沿って形成され、入射する光のうちの第1偏光を透過し、入射する光のうちの前記第1偏光とは異なる第2偏光を反射する第1偏光層と、
前記第1方向において前記表示素子と前記第2レンズとの間に配置され、入射する光のうちの第1偏光を透過する第2偏光層と、
前記第1方向において前記第2偏光層と前記第2レンズとの間に配置され、前記第1レンズの前記第1側の曲面に沿って形成され、入射する光に対して前記光の波長の1/4に相当する位相差を与えて前記入射する光を透過する第1波長層と、
前記第1方向において前記第1波長層と前記第2レンズとの間に配置され、入射する光の一部を透過し、入射する光の残部を反射する反射層と、
前記第1方向において前記反射層と前記第1偏光層との間に配置され、前記第1レンズの前記第1側の曲面に沿って形成され、入射する光に対して前記光の波長の1/4に相当する位相差を与えて前記入射する光を透過する第2波長層と、
を備える、
虚像表示装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第2レンズの屈折率は前記第1レンズの屈折率よりも低い、
請求項1に記載の虚像表示装置。
【請求項3】
前記第1方向において、前記第1レンズと前記第2レンズとの間に、前記第1側に向かって前記第2偏光層、前記第1波長層、前記反射層、及び、前記第2波長層が順次配置されている、
請求項1又は請求項2に記載の虚像表示装置。
【請求項4】
前記第1波長層は、
前記第2レンズの前記第2側の曲面に沿って設けられた第1配向膜と、
前記第1配向膜の前記第2側に配置され、前記第1配向膜の前記第2側の表面から前記第2側に一定の間隔をあけるために介在する封止材と、
前記第1配向膜と前記封止材に囲まれる空間内に充填され、前記第1配向膜の配光方向に沿って配向されている複屈折材料と、
を有する、
請求項3に記載の虚像表示装置。
【請求項5】
前記第2波長層は、
前記第2レンズの前記第2側の曲面に沿って設けられた第2配向膜と、
前記第2配向膜の前記第2側に配置され、前記第2配向膜の前記第2側の表面から前記第2側に一定の間隔をあけるために介在する封止材と、
前記第2配向膜と前記封止材に囲まれる領域内に充填され、前記第2配向膜の配光方向に沿って配向されている複屈折材料と、
を有する、
請求項4に記載の虚像表示装置。
【請求項6】
前記第1偏光層は、
前記第2レンズの前記第1側の曲面に設けられた第1ワイヤーグリッド偏光子と、
前記第1ワイヤーグリッド偏光子を前記第1側から覆う第1基材フィルムと、
を有する、
請求項1又は請求項2に記載の虚像表示装置。
【請求項7】
前記第2偏光層は、
前記第1レンズの前記第1側の曲面に設けられた第2ワイヤーグリッド偏光子と、
前記第2ワイヤーグリッド偏光子を前記第1側から覆う第2基材フィルムと、
を有する、
請求項1又は請求項2に記載の虚像表示装置。
【請求項8】
前記第1方向において、前記第1レンズと前記第2レンズとの間に、前記第1側に向かって前記第2偏光層、前記第1波長層、及び、前記反射層が順次配置され、
前記第1方向において、前記第2レンズと前記第1偏光層との間に、前記第2波長層が配置されている、
請求項1又は請求項2に記載の虚像表示装置。
【請求項9】
前記第1方向において、前記表示素子と前記第1レンズとの間に、前記第2偏光層が配置され、
前記第1方向において、前記第1レンズと前記第2レンズとの間に、前記第1側に向かって前記第1波長層、及び、前記反射層が順次配置されている、
請求項1又は請求項2に記載の虚像表示装置。
【請求項10】
前記第1偏光層は、前記第2レンズの前記第1側の曲面上に形成され、前記第2レンズの前記第1側の曲面に接している、
請求項1又は請求項2に記載の虚像表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、虚像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
表示素子から射出される画像光をレンズ等の光学素子によって観察者の眼に導くことにより、虚像の観察を可能とする虚像表示装置が従来から知られている。例えば、特許文献1には、画像を表示する映像素子と、映像光の光路上に配置される第1光学部と、第1光学部よりも映像素子側に配置される第2光学部と、第1光学部と第2光学部との接合部に形成される鋸状面に設けられるハーフミラーと、第1光学部の射出側に設けられる透過反射選択部材と、を備える虚像表示装置が開示されている。透過反射選択部材は、入射する光の偏光状態に応じて、光を選択的に透過又は反射する。
【0003】
特許文献2には、表示素子からの画像光を導光するために用いられる熱成形多層反射偏光子が開示されている。熱成形多層反射偏光子は、頂点を通る画像光の光軸に対して実質的に回転対称に形成され、光軸に直交する面に対して凸状に形成されている。熱成形多層反射偏光子では、光軸を中心とする半径をr1とし、光軸に直交する面での変位をs1とすると、s1/r1が0.2である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-024246号公報
特表2018-500584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されている虚像表示装置では、光学素子における鋸状面の設計及び製造がやや複雑である。特許文献2に開示されている熱成形多層反射偏光子では、広視野角において結像特性等の光学特性が得られず、表示素子側においてテレセントリック光学系が構成され難く、表示素子から観察者に最も近く配置される光学素子までの距離の短縮が困難である。そのため、小型化及び製造し易く、広視野角で優れた光学特性を発揮する虚像表示装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態の虚像表示装置は、第1方向に沿って第1側に画像光を射出する表示素子と、表示素子よりも第1側に配置され、表示素子に向けて突出する曲面からなる第1レンズと、第1レンズよりも第1側に配置され、表示素子に向けて突出する曲面からなり、第1側の曲面の曲率半径が第1方向における第1側とは反対側の第2側の曲面の曲率半径よりも大きい第2レンズと、第2レンズよりも第1側に配置され、第2レンズの第1側の曲面に沿って形成され、入射する光のうちの第1偏光を透過し、入射する光のうちの第1偏光とは異なる第2偏光を反射する第1偏光層と、第1方向において表示素子と第2レンズとの間に配置され、入射する光のうちの第1偏光を透過する第2偏光層と、第1方向において第2偏光層と第2レンズとの間に配置され、第1レンズの第1側の曲面に沿って形成され、入射する光に対して光の波長の1/4に相当する位相差を与えて入射する光を透過する第1波長層と、第1方向において第1波長層と第2レンズとの間に配置され、入射する光の一部を透過し、入射する光の残部を反射する反射層と、第1方向において反射層と第1偏光層との間に配置され、第1レンズの第1側の曲面に沿って形成され、入射する光に対して光の波長の1/4に相当する位相差を与えて入射する光を透過する第2波長層と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の虚像表示装置の構成を示す概略図である。
第1実施形態の虚像表示装置の構成を示す部分分解図である。
図1の虚像表示装置における画像光の進路を説明するための側面分解図である。
第2実施形態の虚像表示装置の構成を示す概略図である。
第3実施形態の虚像表示装置の構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。各図面では、各構成要素を見やすくするために、構成要素によって寸法の縮尺が変更されている場合がある。
【0009】
[第1実施形態]
先ず、本発明の第1実施形態について、図1から図3を参照して説明する。図1は、第1実施形態の虚像表示装置11の概略図である。図1に示すように、虚像表示装置11は、表示素子50と、レンズ101と、偏光層111と、1/4波長層121と、反射層131と、レンズ102と、1/4波長層141と、偏光層151と、を備える。
【0010】
虚像表示装置11において、表示素子50、レンズ101、偏光層111、1/4波長層121、反射層131、1/4波長層141、レンズ102、偏光層151、及び、観察者の眼EYは、Z方向に沿って-Z側から+Z側へ順次配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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