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公開番号2024124169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023032156
出願日2023-03-02
発明の名称光学積層体
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240905BHJP(光学)
要約【課題】偏光サングラス越しに表示画像を視認した場合であっても、表示角度に依存せずに視認することができ、また表示角度による色味の差が低減された画像表示装置を構成することができる光学積層体を提供する。
【解決手段】第1位相差板、偏光子、第2位相差板、および粘着剤層をこの順に有し、前記第1位相差板は、下記式(1)の関係を満たし、前記第2位相差板は、重合性液晶化合物が重合した液晶硬化物を含む位相差層を2層以上含み、下記式(2)及び(3)の関係を満たす、光学積層体。
1.0≦Re1(450)/Re1(550) (1)
70nm≦Re2(450)≦130nm (2)
Re2(450)/Re2(550)≦1.0 (3)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1位相差板、偏光子、第2位相差板、および粘着剤層をこの順に有し、
前記第1位相差板は、
その遅相軸が前記偏光子の吸収軸に対してなす角度θ1が40°~50°または-40°~-50°となるように配置され、かつ
波長λnmの光に対する面内位相差値をRe1(λ)とすると、下記式(1)の関係を満たし、
前記第2位相差板は、
重合性液晶化合物が重合した液晶硬化物を含む位相差層を2層以上含み、
2層以上の前記位相差層のうちの少なくとも2層は互いの遅相軸が面内で交差し、
波長λnmの光に対する面内位相差値をRe2(λ)とすると、下記式(2)及び(3)の関係を満たす、光学積層体。
1.0≦Re1(450)/Re1(550) (1)
70nm≦Re2(450)≦130nm (2)
Re2(450)/Re2(550)≦1.0 (3)
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記第1位相差板は、熱可塑性樹脂フィルムを延伸したフィルムであり、厚みが10μm~100μmである、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
前記第1位相差板は、前記Re1(λ)が下記式(4)および(5)を満たす請求項1または請求項2に記載の光学積層体。
100nm≦Re1(450)≦130nm (4)
100nm≦Re1(550)≦130nm (5)
【請求項4】
前記偏光子と前記第2位相差板の間に配置された保護フィルムをさらに有し、
前記保護フィルムは、波長550nmの光の面内位相差値が0nm~20nmである、請求項1または2に記載の光学積層体。
【請求項5】
前記第2位相差板を構成する前記位相差層のうちの少なくとも2層は遅相軸が面内で交差する、請求項1または2に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記第2位相差板を構成する2層以上の位相差層のうちで前記偏光子に最も近い層である第1層は、その遅相軸が前記偏光子の吸収軸に対してなす角度θ2が10°~20°または-10°~-20°である、請求項1または2に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記第2位相差板を構成する2層以上の位相差層のうちで前記偏光子に最も近い層である第1層は、その遅相軸と前記偏光子の吸収軸に対してなす角度θ2の符号が、前記角度θ1の符号と逆である、請求項1または2に記載の光学積層体。
【請求項8】
前記第1位相差板の前記偏光子とは反対側の表面にさらに所定の紫外線吸収特性を有する層を有し、
前記所定の紫外線吸収特性は、波長λnmの光の透過率をTr(λ)とすると、下記式(6)、(7)、および(8)の関係を満たす特性である、請求項1または2に記載の光学積層体。
Tr(450)≧85% (6)
30%≦Tr(420)≦75% (7)
0%≦Tr(400)≦10% (8)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は光学積層体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、画像表示装置において、画像表示パネルの視認側に円偏光板を配置して、外来光の反射による視認性の低下を抑制する方法が採用されている。
【0003】
円偏光板は偏光子と位相差板とが積層された光学積層体である。円偏光板では、画像表示パネルに向かう外来光を偏光子により直線偏光に変換し、続く位相差板により円偏光に変換する。円偏光である外来光は、画像表示パネルの表面で反射するものの、この反射の際に偏光面の回転方向が逆転し、位相差板により直線偏光に変換された後、続く偏光子により遮光される。その結果、外部への外来光の出射が抑制される。円偏光板の構成として、液晶化合物の硬化物を含む位相差板を有する構成が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-27431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スマートフォン等のポータブル画像表示装置は、通常、縦置きおよび横置きなどの異なる表示角度で用いることができるように構成されている。ポータブル画像表示装置は、屋外の使用において、偏光サングラス越しに表示画像を視認することがある。偏光サングラス越しに表示画像を視認すると、表示角度によって、視認できない場合や視認される画像の色味に違いが生じる場合がある。
【0006】
本発明は、反射光が抑制され、かつ偏光サングラス越しに表示画像を視認した場合であっても、表示角度に依存せずに視認することができ、また表示角度による色味の差が低減された画像表示装置を構成することができる光学積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の光学積層体を提供する。
〔1〕第1位相差板、偏光子、第2位相差板、および粘着剤層をこの順に有し、
前記第1位相差板は、
その遅相軸が前記偏光子の吸収軸に対してなす角度θ1が40°~50°または-40°~-50°となるように配置され、かつ
波長λnmの光に対する面内位相差値をRe1(λ)とすると、下記式(1)の関係を満たし、
前記第2位相差板は、
重合性液晶化合物が重合した液晶硬化物を含む位相差層を2層以上含み、
2層以上の前記位相差層のうちの少なくとも2層は互いの遅相軸が面内で交差し、
波長λnmの光に対する面内位相差値をRe2(λ)とすると、下記式(2)及び(3)の関係を満たす、光学積層体。
1.0≦Re1(450)/Re1(550) (1)
70nm≦Re2(450)≦130nm (2)
Re2(450)/Re2(550)≦1.0 (3)
〔2〕前記第1位相差板は熱可塑性樹脂フィルムを延伸したフィルムであり、厚みが10μm~100μmである、〔1〕に記載の光学積層体。
〔3〕前記第1位相差板は、前記Re1(λ)が下記式(4)および(5)を満たす請求項1または請求項2に記載の光学積層体。
100nm≦Re1(450)≦130nm (4)
100nm≦Re1(550)≦130nm (5)
〔4〕前記偏光子と前記第2位相差板の間に配置された保護フィルムをさらに有し、
前記保護フィルムは、波長550nmの光の面内位相差値が0nm~20nmである、〔1〕または〔2〕に記載の光学積層体。
〔5〕前記第2位相差板を構成する前記位相差層のうちの少なくとも2層は遅相軸が面内で交差する、〔1〕または〔2〕に記載の光学積層体。
〔6〕前記第2位相差板を構成する2層以上の位相差層のうちで前記偏光子に最も近い層である第1層は、その遅相軸が前記偏光子の吸収軸に対してなす角度θ2が10°~20°または-10°~-20°である、〔1〕または〔2〕に記載の光学積層体。
〔7〕前記第2位相差板を構成する2層以上の位相差層のうちで前記偏光子に最も近い層である第1層は、その遅相軸が前記偏光子の吸収軸に対してなす角度θ2の符号が、前記角度θ1の符号と逆である、〔1〕または〔2〕に記載の光学積層体。
〔8〕前記第1位相差板の前記偏光子とは反対側の表面にさらに所定の紫外線吸収特性を有する層を有し、
前記所定の紫外線吸収特性は、波長λnmの光の透過率をTr(λ)とすると、下記式(6)、(7)、および(8)の関係を満たす特性である、〔1〕または〔2〕に記載の光学積層体。
Tr(450)≧85% (6)
30%≦Tr(420)≦75% (7)
0%≦Tr(400)≦10% (8)
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、反射光が抑制され、かつ偏光サングラス越しに表示画像を視認した場合であっても、表示角度に依存せずに視認することができ、また表示角度による色味の差が低減された画像表示装置を構成することができる光学積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の光学積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の図面においては、各構成要素を理解しやすくするために縮尺を適宜調整して示しており、図面に示される各構成要素の縮尺と実際の構成要素の縮尺とは必ずしも一致しない。
(【0011】以降は省略されています)

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