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公開番号2024129115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-26
出願番号2024107180,2022077633
出願日2024-07-03,2022-05-10
発明の名称表示方法
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 27/02 20060101AFI20240918BHJP(光学)
要約【課題】VRゴーグルの軽量化、高精細化を実現し得るレンズ部を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による表示方法は、偏光部材および第1のλ/4部材を介して出射された画像を表す光を、ハーフミラーおよび第一レンズ部を通過させるステップと、前記ハーフミラーおよび前記第一レンズ部を通過した光を、第2のλ/4部材を通過させるステップと、前記第2のλ/4部材を通過した光を、反射型偏光部材を含む反射部で前記ハーフミラーに向けて反射させるステップと、前記反射部および前記ハーフミラーで反射させた光を、前記第2のλ/4部材により前記反射部の前記反射型偏光部材を透過可能にするステップと、前記反射型偏光部材を透過した光を、吸収型偏光部材を透過させるステップと、を有し、前記吸収型偏光部材により、前記反射型偏光部材側から、前記反射型偏光部材の透過軸方向の偏光を入射させたときの透過軸反射率を0.5%以上低減させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
偏光部材、第1のλ/4部材、第2のλ/4部材、反射型偏光部材および吸収型偏光部材を含む光学部材セットであって、
前記光学部材セットに含まれる各部材は、表示素子から前方に向けて出射された光が、前記偏光部材および前記第1のλ/4部材を通過し、前記反射型偏光部材で反射し、さらに前記第2のλ/4部材を通過した後に前方側に反射して、前記反射型偏光部材および前記吸収型偏光部材を通過するように配置され、
前記反射型偏光部材と前記吸収型偏光部材との積層体の、前記反射型偏光部材側から、前記反射型偏光部材の透過軸方向の偏光を入射させたときの透過軸反射率が、前記吸収型偏光部材を用いないときと比較して0.5%以上低減する、
光学部材セット。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記反射型偏光部材の反射軸と前記吸収型偏光部材の吸収軸とは互いに平行に配置される、請求項1に記載の光学部材セット。
【請求項3】
前記偏光部材、前記第1のλ/4部材および前記第2のλ/4部材は、前記偏光部材の吸収軸と前記第1のλ/4部材の遅相軸とのなす角度が40°~50°となり、かつ、前記偏光部材の吸収軸と前記第2のλ/4部材の遅相軸とのなす角度が40°~50°となるように配置される、請求項1に記載の光学部材セット。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の光学部材セットで用いられ、
前記反射型偏光部材と前記吸収型偏光部材とを有する積層体である、
前記光学部材セット用積層体。
【請求項5】
前記反射型偏光部材と前記吸収型偏光部材とは接着層を介して積層される、請求項4に記載の光学部材セット用積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、表示方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルは様々な場面での利用が検討されていることから、その軽量化、高精細化等が望まれている。軽量化は、例えば、VRゴーグルに用いられるレンズを薄型化することで達成され得る。一方で、薄型レンズを用いた表示システムに適した光学部材の開発も望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記に鑑み、本発明はVRゴーグルの軽量化、高精細化を実現し得るレンズ部の提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1.本発明の実施形態による表示方法は、偏光部材および第1のλ/4部材を介して出射された画像を表す光を、ハーフミラーおよび第一レンズ部を通過させるステップと、前記ハーフミラーおよび前記第一レンズ部を通過した光を、第2のλ/4部材を通過させるステップと、前記第2のλ/4部材を通過した光を、反射型偏光部材を含む反射部で前記ハーフミラーに向けて反射させるステップと、前記反射部および前記ハーフミラーで反射させた光を、前記第2のλ/4部材により前記反射部の前記反射型偏光部材を透過可能にするステップと、前記反射型偏光部材を透過した光を、吸収型偏光部材を透過させるステップと、を有し、前記吸収型偏光部材により、前記反射型偏光部材側から、前記反射型偏光部材の透過軸方向の偏光を入射させたときの透過軸反射率を0.5%以上低減させる。
2.上記1に記載の表示方法において、上記反射型偏光部材の反射軸と上記吸収型偏光部材の吸収軸とは互いに平行に配置されてもよい。
3.上記1または2に記載の表示方法において、上記第一レンズ部と上記ハーフミラーとは一体に設けられてもよい。
4.上記1から3のいずれかに記載の表示方法は、上記反射型偏光部材を透過した光を、第二レンズ部を透過させるステップを有してもよい。
5.上記1から4のいずれかに記載の表示方法において、上記偏光部材の吸収軸と上記第1のλ/4部材の遅相軸とのなす角度は40°~50°であってもよく、上記偏光部材の吸収軸と上記第2のλ/4部材の遅相軸とのなす角度は40°~50°であってもよい。
6.上記1から5のいずれかに記載の表示方法において、上記反射部は、上記反射型偏光部材と上記吸収型偏光部材との積層体を有してもよい。
7.上記6に記載の表示方法において、上記反射型偏光部材と上記吸収型偏光部材とは接着層を介して積層されてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によるレンズ部によれば、VRゴーグルの軽量化、高精細化を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の1つの実施形態に係る表示システムの概略の構成を示す模式図である。
図1に示す表示システムの反射部に用いられる積層体の一例を示す模式的な断面図である。
反射型偏光フィルムに含まれる多層構造の一例を示す模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。また、図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0010】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、当該角度は基準方向に対して時計回りおよび反時計回りの両方を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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