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公開番号2024086844
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-28
出願番号2024062925,2019037005
出願日2024-04-09,2019-02-28
発明の名称フッ素樹脂およびその製造方法
出願人東ソー株式会社,日東電工株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08F 24/00 20060101AFI20240621BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】溶融成形加工性に優れ、加熱溶融後の黄変が抑制されたオキソラン環を含むフッ素樹脂およびその製造方法を提供する。
【解決手段】下記一般式(3)で表される残基単位を含み、重量平均分子量Mwが5×104~3×105の範囲であり、かつ280℃24時間加熱溶融成型品(3mm厚)の黄色度が3以下である、フッ素樹脂およびその製造方法。
【化1】
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特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(3)で表される残基単位を含み、重量平均分子量Mwが5×10

~3×10

の範囲であり、かつ280℃24時間加熱溶融成型品(3mm厚)の黄色度が3以下である、フッ素樹脂。
JPEG
2024086844000017.jpg
27
139
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
ガラス転移温度が125℃以上145℃以下である、請求項1に記載のフッ素樹脂。
【請求項3】
せん断速度10
-2
s、250℃における溶融粘度が1×10

~3×10

Pa・sである、請求項1又は2に記載のフッ素樹脂。
【請求項4】
分子量分布Mw/Mnが1.2~8である、請求項1~3のいずれかに記載のフッ素樹脂。
【請求項5】
280℃24時間加熱溶融成型品(3mm厚、直径26.4mm)のクラックの個数が10本以下である、請求項1~4のいずれかに記載のフッ素樹脂。
【請求項6】
TG-DTAにてエアー中で10℃/minで300℃まで昇温した直後の重量減少量Aと、300℃まで昇温後300℃で30分間保持した後の重量減少量Bの差B-Aが1.0%以下である、請求項1~5のいずれかに記載のフッ素樹脂。
【請求項7】
280℃24時間加熱溶融成型品(3mm厚、直径26.4mm)における泡の占める面積が成形品の面積に対して10%以下である、請求項1~6のいずれかに記載のフッ素樹脂
【請求項8】
280℃24時間加熱溶融成型品(3mm厚、直径26.4mm)中の泡の個数が10個以下である、請求項1~7のいずれかに記載のフッ素樹脂
【請求項9】
重量平均分子量Mwが5×10

~2×10

の範囲である、請求項1~8のいずれかに記載のフッ素樹脂。
【請求項10】
せん断速度10
-2
s、250℃における溶融粘度が1×10

~5×10

Pa・sである、請求項1~9のいずれかに記載のフッ素樹脂。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フッ素樹脂およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
フッ素樹脂は、耐熱性、電気特性、耐薬品性、防水性、撥液發油性、光学特性に優れるため半導体をはじめとする電子部品の保護膜、インクジェットプリンタヘッドの撥水膜、フィルタの防水防油コート、光学部材などに用いられている。
【0003】
なかでもオキソラン環を含むフッ素樹脂は嵩高い環構造を有するため非晶質で高い透明性および高い耐熱性を有する。また炭素、フッ素、酸素からのみ構成されることで高い電気特性、耐薬品性、防水性、撥液發油性を有する。さらに非晶性であることから溶融成形加工が可能である。
【0004】
非特許文献1には、オキソラン環を含むフッ素樹脂の1種である、パーフルオロ-2-メチレン-4-メチル-1,3-ジオキソラン(PFMMD)のポリマー(ポリPFMMD)の合成および特性に関する記載がある。ポリPFMMDは耐熱性に優れるが、本発明者らの検討によれば、溶融粘度が高く、溶融成形加工性に劣るうえ、加熱溶融時の脱泡性にも劣り、加熱溶融後の黄変が著しいものであった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Macromolecules 2005,38,4237-4245
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
溶融粘度を下げて溶融成形加工性を改善するにはポリマーの低分子量化が有効である。非特許文献1によれば連鎖移動剤として4臭化炭素(CBr

)を用いることで低分子量化することが可能である。しかし、本発明者らが検討したところ、非特許文献1に記載の連鎖移動剤として4臭化炭素(CBr

)を用いて低分子量化したポリマーは、加熱溶融後の黄変が著しいという問題があることが判明した。
【0007】
本発明は上記オキソラン環を含むフッ素樹脂における課題を解決することを目的とし、具体的には、溶融成形加工性に優れ、加熱溶融後の黄変が抑制されたオキソラン環を含むフッ素樹脂およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、ポリマーを低分子量化するとガラス転移温度も低下する。ガラス転移温度が低下することで耐熱性が損なわれる。また、本発明者らが検討したところ、連鎖移動剤として4臭化炭素(CBr

)を用いて低分子量化すると加熱成形後の冷却時にクラックが生じるという問題があることも判明した。また、非特許文献1では、溶融粘度、溶融時の脱泡性、クラック発生について、何ら言及されていないうえ、溶融時の脱泡性およびクラック発生を両立する樹脂の特性について何ら明らかにされておらず、更に溶融時の脱泡性、クラック発生、耐熱性、溶融粘度の全てを満足する樹脂の特性についても何ら明らかにされていなかった。非特許文献1には4臭化炭素(CBr

)以外の連鎖移動剤を用いた重合例も記載されているが、本発明者らが検討したところ、溶融成形加工性に優れ、加熱溶融後の黄変が抑制された樹脂は無かった。また、更に、脱泡性およびクラック発生を両立する樹脂も無く、更に溶融時の脱泡性、クラック発生、耐熱性、溶融粘度の全てを満足する樹脂も無かった。
【0009】
また、本発明者らが検討したところ、非特許文献1に記載の連鎖移動剤として4臭化炭素(CBr

)を用いた方法で低分子量化したポリマーは、300℃で一定時間保持した際の重量減少量の変化が大きく、加熱分解が生じやすいものとなるという問題があることも判明した。
【0010】
本発明は、さらに、溶融成形加工性に優れ、加熱溶融後の黄変が抑制され、かつ溶融粘度が低く、耐熱性、溶融時の脱泡性にも優れ、加熱成形後の冷却時のクラック発生も小さいオキソラン環を含むフッ素樹脂を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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