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公開番号2024087336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022202102
出願日2022-12-19
発明の名称多層シート及び多層シートの製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類G02B 5/02 20060101AFI20240624BHJP(光学)
要約【課題】最終的には光拡散性を発現しながら、生産プロセスにおいては視認性が高くアライメントを容易にする多層シートを提供する。
【解決手段】硬化性樹脂層の少なくとも一方の主面に、はく離可能なようにシートが積層されている、多層シートであり、
前記シートの硬化性樹脂層との接触面は非接触面側より表面粗さが大きく、
次の式で示される直線透過率比が2以上である多層シート。
(はく離前の多層シートの800nm直線透過率/表面粗さが大きい面を有するシートをはく離した多層シートの800nm直線透過率)
【選択図】図7


特許請求の範囲【請求項1】
硬化性樹脂層の少なくとも一方の主面に、はく離可能なようにシートが積層されている、多層シートであり、
前記シートの硬化性樹脂層との接触面は非接触面側より表面粗さが大きく、
次の式で示される直線透過率比が2以上である多層シート。
(はく離前の多層シートの800nm直線透過率/表面粗さが大きい面を有するシートをはく離した多層シートの800nm直線透過率)
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
はく離前の多層シートの800nm直線透過率は60%以上である請求項1に記載の多層シート。
【請求項3】
表面粗さが大きい面を有するシートをはく離した多層シートの800nm直線透過率は10%以下である請求項1に記載の多層シート。
【請求項4】
表面粗さが大きい面を有するシートの表面粗さが大きい面の表面積比パラメーターSdrは0.10以上、表面粗さが大きい面を有するシートの表面粗さが大きい面の線粗さの最大高さパラメーターRzは8.0μm以上である請求項1に記載の多層シート。
【請求項5】
光学用途で用いられる請求項1に記載の多層シート。
【請求項6】
光拡散層として用いられる請求項1に記載の多層シート。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の多層シートを硬化して得られた光学材料。
【請求項8】
光拡散層である請求項7に記載の光学材料。
【請求項9】
表面粗さが大きい面を有するシートAの表面粗さが大きい面上に硬化性樹脂層を形成する工程を含む請求項1~6のいずれか1項に記載の多層シートの製造方法。
【請求項10】
表面粗さが大きい面を有するシートAの表面粗さが大きい面上に硬化性樹脂層を形成する工程、及び
前記硬化性樹脂層の、表面粗さが大きい面を有するシートAとは反対側の面上に、シートBを貼り合わせる工程を含む請求項1~6のいずれか1項に記載の多層シートの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多層シート及び多層シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
物体までの距離を光学的に検出する光学式測距センサ等の光学電子部品が備える発光素子及び/又は受光素子には、従来から、発光効率及び/又は受光効率を向上させるために光拡散層が形成されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
多層樹脂シート等の多層シートを用いて光拡散層を形成する場合、従来は、フィラー(充填剤)を含有する硬化性樹脂層の両面に、はく離可能なようにシートが積層された多層シートが用いられていた。具体的には、例えば、図1に示すように、表面がフラットなフラット基材15、充填剤を含有する硬化性樹脂層16、はく離ライナー17がこの順に積層された多層シート100が用いられていた。
【0004】
多層シート100を基板18に貼り合わせる際は、まず、はく離ライナー17をはく離し、表面に露出した硬化性樹脂層16を基材18に押し付けることにより、多層シート100を基板18に貼り合わせる。次に、硬化性樹脂層16からフラット基材15をはく離することにより、基板18上に硬化性樹脂層16が設けられる。そして、硬化性樹脂層16は充填剤を含有するため、光拡散層として機能する。
【0005】
本発明者らは、鋭意検討した結果、この従来の手法では、硬化性樹脂層16は、充填剤を含有するため、光透過性が低く、基材18へ多層シート100を貼り合わせる際に、視認性が悪く、基材18の正確な位置に多層シート100を貼り合わせること(アライメント)が困難であることが判明した。
【0006】
ここで、アライメントが可能なように、充填剤を含有する硬化性樹脂層16を、充填剤を含有しない硬化性樹脂層26に変更することを検討した。この場合、具体的には、例えば、図2に示すように、表面がフラットなフラット基材15、充填剤を含有しない硬化性樹脂層26、はく離ライナー17がこの順に積層された多層シート200が用いられる。
【0007】
多層シート200を基板18に貼り合わせる際は、まず、はく離ライナー17をはく離し、表面に露出した硬化性樹脂層26を基材18に押し付けることにより、多層シート200を基板18に貼り合わせる。この際に、硬化性樹脂層26は充填剤を含有しないため、光透過性が高く、基材18へ多層シート200を貼り合わせる際に、視認性が良く、基材18の正確な位置に多層シート200を貼り合わせること(アライメント)が可能である。次に、硬化性樹脂層26からフラット基材15をはく離することにより、基板18上に硬化性樹脂層26が設けられる。しかしながら、硬化性樹脂層26は充填剤を含有しないため、光拡散層として機能することができない。図3は、従来の硬化性樹脂層26の表面の一例を示す写真である。図3の通り、硬化性樹脂層26の表面は平坦である。このように、硬化性樹脂層26は充填剤を含有せず、表面が平坦であるため、光拡散層として機能することができない。
【0008】
この本発明者らが検討した手法では、硬化性樹脂層26は、充填剤を含有しないため、アライメントは可能なものの、光拡散層として機能しないことが判明した。
【0009】
以上の通り、本発明者らが鋭意検討した結果、従来の技術では、最終的には光拡散性を発現しながら、生産プロセスにおいては視認性が高くアライメントを容易にする多層シートを提供するという点では改善の余地があることが新たに判明した。
本発明は、本発明者らが見出した新たな課題を解決するものであり、最終的には光拡散性を発現しながら、生産プロセスにおいては視認性が高くアライメントを容易にする多層シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明(1)は、硬化性樹脂層の少なくとも一方の主面に、はく離可能なようにシートが積層されている、多層シートであり、
前記シートの硬化性樹脂層との接触面は非接触面側より表面粗さが大きく、
次の式で示される直線透過率比が2以上である多層シートに関する。
(はく離前の多層シートの800nm直線透過率/表面粗さが大きい面を有するシートをはく離した多層シートの800nm直線透過率)
(【0011】以降は省略されています)

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