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公開番号2024087360
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022202149
出願日2022-12-19
発明の名称塗膜の製造方法、及び光学フィルムの製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人まこと国際特許事務所
主分類B05D 3/04 20060101AFI20240624BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】 未硬化塗膜の斑を抑制し、表面の平滑性に優れた塗膜を製造する。
【解決手段】 長尺帯状の基材7を搬送方向上流側から搬送方向下流側に連続的に搬送しながら、前記基材7に材料溶液を塗布して未硬化塗膜8を形成する工程、前記未硬化塗膜8が形成された前記基材7を乾燥ゾーンZ3に搬送して前記未硬化塗膜8を乾燥する工程、を有し、前記乾燥ゾーンZ3が、前記未硬化塗膜8を風乾する風乾ゾーンZ31と、前記風乾ゾーンZ31の前記下流側に設けられたゾーンであって前記未硬化塗膜8の表面に対して所定の間隔を開けて対向配置された遮蔽面部4が設けられた乾燥緩和ゾーンZ32と、を有し、前記風乾ゾーンZ31が、前記未硬化塗膜8の表面に対して前記搬送方向下流側に沿って風を吹き付け、前記基材7の搬送速度ASと前記風の風速BSが、1≦AS/BS≦50の関係を満たしている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
長尺帯状の基材を搬送方向上流側から搬送方向下流側に連続的に搬送しながら、前記基材に材料溶液を塗布して未硬化塗膜を形成する工程、
前記未硬化塗膜が形成された前記基材を乾燥ゾーンに搬送して前記未硬化塗膜を乾燥する工程、を有し、
前記乾燥ゾーンが、前記未硬化塗膜を風乾する風乾ゾーンと、前記風乾ゾーンの前記下流側に設けられたゾーンであって前記未硬化塗膜の表面に対して所定の間隔を開けて対向配置された遮蔽面部が設けられた乾燥緩和ゾーンと、を有し、
前記風乾ゾーンが、前記未硬化塗膜の表面に対して前記搬送方向下流側に沿って風を吹き付け、
前記基材の搬送速度ASと前記風の風速BSが、1≦AS/BS≦50の関係を満たしている、塗膜の製造方法。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記材料溶液を前記基材に塗布する塗布点から前記遮蔽面部に至るまでの前記基材の搬送長さL1が、0mを越え3m以下であり、
前記遮蔽面部が、前記未硬化塗膜の表面から50mm以上150mm以下の間隔Hを開けて配置されており、
前記遮蔽面部の長さL2が、0.5m以上2m以下であり、
前記未硬化塗膜の厚みDと前記遮蔽面部の長さL2が、0.5≦D/L2≦50の関係を満たしている、請求項1に記載の塗膜の製造方法。
【請求項3】
長尺帯状の基材を搬送方向上流側から搬送方向下流側に連続的に搬送しながら、前記基材に材料溶液を塗布して未硬化塗膜を形成する工程、
前記未硬化塗膜が形成された前記基材を乾燥ゾーンに搬送して前記未硬化塗膜を乾燥する工程、を有し、
前記乾燥ゾーンが、前記未硬化塗膜を風乾する風乾ゾーンと、前記風乾ゾーンの前記下流側に設けられたゾーンであって前記未硬化塗膜の表面に対して所定の間隔を開けて対向配置された遮蔽面部が設けられた乾燥緩和ゾーンと、を有し、
前記材料溶液を前記基材に塗布する塗布点から前記遮蔽面部に至るまでの前記基材の搬送長さL1が、0mを越え3m以下であり、
前記遮蔽面部が、前記未硬化塗膜の表面から50mm以上150mm以下の間隔Hを開けて配置されており、
前記遮蔽面部の長さL2が、0.5m以上2m以下であり、
前記未硬化塗膜の厚みDと前記遮蔽面部の長さL2が、0.5≦D/L2≦50の関係を満たしている、塗膜の製造方法。
【請求項4】
前記乾燥する工程の後、前記未硬化塗膜を硬化させて塗膜を形成する工程を有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の塗膜の製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の前記塗膜及び前記基材の少なくとも一方が、光学機能を有する、光学フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基材の表面に任意の塗膜を連続的に形成する塗膜の製造方法などに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
長尺帯状の基材の表面に塗膜を形成する方法として、前記基材の搬送途中で、前記基材の表面に材料溶液を塗布して未硬化塗膜を形成し、前記未硬化塗膜を乾燥させた後、前記未硬化塗膜を硬化させることが行なわれている。
例えば、特許文献1には、粘度が0.05Pa・s~500Pa・sの塗工液を基材に塗布した後、基材の走行方向に沿って風速8m/sec~50m/secの気体を塗膜に吹き付けて乾燥することが開示されている。
特許文献1には、前記粘度の塗工液を用いて塗膜を形成し、その塗膜に前記気体を吹き付けることにより、厚みや光学機能の均一性に優れた光学フィルムが得られると開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-215210号公報
【発明の概要】
【0004】
しかしながら、本発明者らの研究によれば、特許文献1の方法では、塗膜の表面に筋状の斑が生じるおそれがある。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、未硬化塗膜の斑を抑制し、表面の平滑性に優れた塗膜を製造する方法及び光学フィルムの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る塗膜の製造方法は、長尺帯状の基材を搬送方向上流側から搬送方向下流側に連続的に搬送しながら、前記基材に材料溶液を塗布して未硬化塗膜を形成する工程、前記未硬化塗膜が形成された前記基材を乾燥ゾーンに搬送して前記未硬化塗膜を乾燥する工程、を有し、前記乾燥ゾーンが、前記未硬化塗膜を風乾する風乾ゾーンと、前記風乾ゾーンの前記下流側に設けられたゾーンであって前記未硬化塗膜の表面に対して所定の間隔を開けて対向配置された遮蔽面部が設けられた乾燥緩和ゾーンと、を有し、前記風乾ゾーンが、前記未硬化塗膜の表面に対して前記搬送方向下流側に沿って風を吹き付け、前記基材の搬送速度ASと前記風の風速BSが、1≦AS/BS≦50の関係を満たしている。
【0007】
本発明の第2の態様に係る塗膜の製造方法は、前記第1の態様の製造方法において、前記材料溶液を前記基材に塗布する塗布点から前記遮蔽面部に至るまでの前記基材の搬送長さL1が、0mを越え3m以下であり、前記遮蔽面部が、前記未硬化塗膜の表面から50mm以上150mm以下の間隔Hを開けて配置されており、前記遮蔽面部の長さL2が、0.5m以上2m以下であり、前記未硬化塗膜の厚みDと前記遮蔽面部の長さL2が、0.5≦D/L2≦50の関係を満たしている。
【0008】
本発明の第3の態様に係る塗膜の製造方法は、長尺帯状の基材を搬送方向上流側から搬送方向下流側に連続的に搬送しながら、前記基材に材料溶液を塗布して未硬化塗膜を形成する工程、前記未硬化塗膜が形成された前記基材を乾燥ゾーンに搬送して前記未硬化塗膜を乾燥する工程、を有し、前記乾燥ゾーンが、前記未硬化塗膜を風乾する風乾ゾーンと、前記風乾ゾーンの前記下流側に設けられたゾーンであって前記未硬化塗膜の表面に対して所定の間隔を開けて対向配置された遮蔽面部が設けられた乾燥緩和ゾーンと、を有し、前記材料溶液を前記基材に塗布する塗布点から前記遮蔽面部に至るまでの前記基材の搬送長さL1が、0mを越え3m以下であり、前記遮蔽面部が、前記未硬化塗膜の表面から50mm以上150mm以下の間隔Hを開けて配置されており、前記遮蔽面部の長さL2が、0.5m以上2m以下であり、前記未硬化塗膜の厚みDと前記遮蔽面部の長さL2が、0.5≦D/L2≦50の関係を満たしている。
【0009】
本発明の第4の態様に係る塗膜の製造方法は、前記第1乃至第3のいずれかの態様の製造方法において、前記乾燥する工程の後、前記未硬化塗膜を硬化させて塗膜を形成する工程を有する。
【0010】
本発明の別の局面によれば、光学フィルムの製造方法を提供する。
本発明の光学フィルムの製造方法は、前記第4の態様の塗膜及び基材の少なくとも一方が、光学機能を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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