TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024051399
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157548
出願日2022-09-30
発明の名称粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20240404BHJP(積層体)
要約【課題】軟質な粘着剤層を有する大判の積層フィルムを効率よく製造するのに適した積層フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の製造方法は、用意工程と外形加工工程を含む。用意工程では、キャリアフィルムCと、フィルム層10と、原粘着剤層20と、フィルム層30とを厚さ方向Hに順に備える長尺のワークフィルムWを用意する。外形加工工程では、ワークフィルムWを流れ方向D1に走行させつつ、複数のガルバノスキャナSを備えるレーザー加工装置により、ワークフィルムWに対してフィルム層30側からレーザー光を照射して、フィルム層10上で原粘着剤層20とフィルム層30を切断する。この工程では、ワークフィルムWの幅方向D2に連なるようにワークフィルムWに設定される、ガルバノスキャナSと同数の走査領域Rと、ガルバノスキャナSとを一対一で対応させて、各ガルバノスキャナSによって一の走査領域R内でレーザー光を走査する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
キャリアフィルムと、第1フィルム層と、原粘着剤層と、第2フィルム層とを厚さ方向にこの順で備える長尺のワークフィルムを用意する用意工程と、
前記ワークフィルムを長さ方向に走行させつつ、複数のガルバノスキャナを備えるレーザー加工装置により、前記ワークフィルムに対して前記第2フィルム層側からレーザー光を照射して、前記第1フィルム層上で前記原粘着剤層および前記第2フィルム層を切断する、外形加工工程とを含み、
前記外形加工工程では、前記ワークフィルムの幅方向に連なるように当該ワークフィルムに設定される、前記ガルバノスキャナと同数の走査領域と、前記複数のガルバノスキャナとを一対一で対応させて、各ガルバノスキャナによって一の走査領域内でレーザー光を走査する、粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記レーザー加工装置が、前記ワークフィルムを吸引可能な加工ステージを備え、
前記外形加工工程では、前記ワークフィルムを前記加工ステージで吸引しつつ当該加工ステージ上をスライド走行させる、請求項1に記載の粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記外形加工工程では、前記ワークフィルムの幅方向における前記複数のガルバノスキャナの位置が固定されている、請求項1または2に記載の粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ディスプレイパネルは、例えば、画素パネル、偏光フィルム、タッチパネルおよびカバーフィルムなどの要素を含む積層構造を有する。そのようなディスプレイパネルの製造過程では、積層構造に含まれる要素どうしの接合のために、例えば、光学的に透明な粘着シート(光学粘着シート)が用いられる。光学粘着シートは、例えば、同シートの両面がはく離ライナーで被覆された形態(粘着剤層を有する積層フィルムの形態)で製造される。
【0003】
一方、例えばスマートフォン用およびタブレット端末用に、繰り返し折り曲げ可能(フォルダブル)なディスプレイパネルの開発が進んでいる。フォルダブルディスプレイパネルは、具体的には、屈曲形状とフラットな非屈曲形状との間で、繰り返し変形可能である。このようなフォルダブルディスプレイパネルでは、積層構造中の各要素が、繰り返し折り曲げ可能に作製されており、そのような要素間の接合に薄い光学粘着シートが用いられている。フォルダブルディスプレイパネルなどフレキシブルデバイス用の光学粘着シートについては、例えば下記の特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-111754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フレキシブルデバイス用の粘着シートは、従来、例えば次のようにして製造される。
【0006】
まず、図7Aに示すように、長尺の原反フィルムとしての積層フィルム90を用意する。積層フィルム90は、はく離ライナー91と、粘着剤層92と、はく離ライナー93とを、厚さ方向Hにこの順で有する。はく離ライナー91は、粘着剤層92の一方面に剥離可能に接している。はく離ライナー93は、粘着剤層92の他方面に剥離可能に接している。このような積層フィルム90が、キャリアフィルム(図示略)上に支持された状態で、製造ラインを流される。
【0007】
次に、図7Bに示すように、積層フィルム90の粘着剤層92に対するプレス加工により、複数の枚葉状の光学粘着シート92Aを形成する(外形加工工程)。プレス加工では、ロールトゥロール方式でプレス加工可能なプレス加工機を用いる。具体的には、プレス加工では、積層フィルム90に対して、加工刃(図示略)を、はく離ライナー93側からはく離ライナー91に至るまで押し入れる。これにより、所定の平面視形状の光学粘着シート92Aを形成する。本工程では、粘着剤層92における光学粘着シート92Aまわりには、周囲部92aが形成される。はく離ライナー93もプレス加工されて、粘着剤層92と同一の平面視形状のはく離ライナー93Aが形成され、はく離ライナー93Aまわりに周囲部93aが形成される。また、本工程では、図8に示すように、積層フィルム90において切断溝95が形成される。切断溝95は、粘着剤層92およびはく離ライナー93に押し入る加工刃が、粘着剤層92およびはく離ライナー93を面方向Dに押圧することより、形成される。はく離ライナー91上で隣り合う光学粘着シート92Aおよび周囲部92aの端縁部E,Eは、互いに対向する。
【0008】
このような外形加工工程の後、図7Cに示すように、はく離ライナー91上から周囲部92a,93aを除去する(除去工程)。この後、図7Dに示すように、長尺のはく離ライナー91が枚葉状のはく離ライナー91Aに切断される。これにより、粘着剤層を有する枚葉状の積層フィルム(はく離ライナー91A/光学粘着シート92A/はく離ライナー93A)が得られる。
【0009】
フレキシブルデバイス用の光学粘着シートには、デバイス屈曲時の被着体への充分な追従性と、優れた応力緩和性とを有するように、高度に軟質であることが求められる。しかしながら、上述の製造方法では、粘着剤層92が軟質なほど、外形加工工程(図7B)後に、はく離ライナー91上で隣り合う光学粘着シート92Aおよび周囲部92aの端縁部E,Eが、図8において一点鎖線で示すように、それぞれ外方に膨らむように変形しやすい。具体的には、プレス加工時の加工刃の押し入りによって間が開いた端縁部E,Eは、元の位置に復帰するように変形しやすい(復帰的変形)。
【0010】
このような端縁部Eの変形は、隣り合う端縁部E,Eどうしが接触して付着すること(ブロッキング)の原因となる。端縁部E,E間にブロッキングが生じると、除去工程(図7C)において、周囲部92a,93aを適切に除去できない。端縁部E,E間のブロッキングは、粘着剤層を有する積層フィルムの製造歩留まりを低下させる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日東電工株式会社
照明装置
22日前
日東電工株式会社
複層構造体
19日前
日東電工株式会社
複層構造体
19日前
日東電工株式会社
光学積層体
19日前
日東電工株式会社
粘着シート
20日前
日東電工株式会社
粘着シート
21日前
日東電工株式会社
光学積層体
5日前
日東電工株式会社
光学積層体
5日前
日東電工株式会社
粘着シート
22日前
日東電工株式会社
配線回路基板
25日前
日東電工株式会社
光学粘着シート
20日前
日東電工株式会社
可変色粘着シート
25日前
日東電工株式会社
情報コード付シート
5日前
日東電工株式会社
光学積層体の製造方法
5日前
日東電工株式会社
粘着シート及び積層体
19日前
日東電工株式会社
光学部材および照明装置
20日前
日東電工株式会社
粘着剤および粘着シート
20日前
日東電工株式会社
粘着剤および粘着シート
20日前
日東電工株式会社
培養システム及び培養方法
21日前
日東電工株式会社
高分子分散型液晶フィルム
21日前
日東電工株式会社
封止シートおよび電子装置
5日前
日東電工株式会社
封止シートおよび電子装置
5日前
日東電工株式会社
積層体および画像表示装置
14日前
日東電工株式会社
封止シートおよび電子装置
5日前
日東電工株式会社
封止用シートおよび素子装置
5日前
日東電工株式会社
分離膜の製造方法及び分離膜
20日前
日東電工株式会社
マーク付フィルムチップの製造方法
5日前
日東電工株式会社
光学装置、光学部材および導光部材
22日前
日東電工株式会社
培養バッグ及びそれを用いた培養方法
21日前
日東電工株式会社
培養バッグ及びそれを用いた培養方法
21日前
日東電工株式会社
光半導体素子封止用シートおよび表示体
15日前
日東電工株式会社
粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法
19日前
日東電工株式会社
粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法
19日前
日東電工株式会社
粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法
19日前
日東電工株式会社
粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法
19日前
日東電工株式会社
光学粘着シートおよび粘着剤層付き光学フィルム
19日前
続きを見る