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公開番号2024047557
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2023145461
出願日2023-09-07
発明の名称可変色粘着シート
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人いくみ特許事務所
主分類C09J 7/38 20180101AFI20240329BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】被着体への貼合わせ後に少なくとも一部が変色可能であるとともに、良好な透明安定性を実現するのに適した可変色粘着シートを提供する。
【解決手段】粘着シートXは、粘着剤層21を備える。粘着シートXは、粘着剤層21を支持する基材10を更に備える基材付きの可変色粘着シート、または、基材レスの可変色粘着シートである。基材10または粘着剤層21は、可変色層12を含む。可変色層12は、ポリマー成分と、酸との反応により発色する発色性化合物と、光酸発生剤とを含む。光酸発生剤は、トリフェニルスルホニウムにおけるS-C結合よりも短いS-C結合を少なくとも一つ有する修飾トリフェニルスルホニウム化合物である。修飾トリフェニルスルホニウム化合物は、少なくとも一つの修飾フェニル基を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粘着剤層を備える可変色粘着シートであって、
前記可変色粘着シートが、前記粘着剤層を支持する基材を更に備える基材付きの可変色粘着シート、または、基材レスの可変色粘着シートであり、
前記基材または前記粘着剤層が可変色層を含み、
前記可変色層が、ポリマー成分と、酸との反応により発色する発色性化合物と、光酸発生剤とを含み、
前記光酸発生剤が、少なくとも一つの修飾フェニル基を有する修飾トリフェニルスルホニウム化合物であって、トリフェニルスルホニウムにおけるS-C結合よりも短いS-C結合を少なくとも一つ有する修飾トリフェニルスルホニウム化合物である、可変色粘着シート。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記修飾フェニル基が、少なくとも一つの電子供与性置換基を有するフェニル基である、請求項1に記載の可変色粘着シート。
【請求項3】
前記電子供与性置換基が前記修飾フェニル基におけるパラ位に位置する、請求項2に記載の可変色粘着シート。
【請求項4】
前記修飾フェニル基が、アルキル基、シクロアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノ基、およびアルキルシリル基からなる群から選択される少なくとも一つを、前記少なくとも一つの電子供与性置換基として有する、請求項2に記載の可変色粘着シート。
【請求項5】
前記修飾トリフェニルスルホニウム化合物が2以上の前記修飾フェニル基を有する、請求項1から4のいずれか一つに記載の可変色粘着シート。
【請求項6】
前記基材が基材フィルムを更に備え、当該基材フィルムと前記可変色層とを含む多層構造を有する、請求項1から4のいずれか一つに記載の可変色粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可変色粘着シートに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
有機ELパネルなどのディスプレイパネルは、画素パネルおよびカバー部材などの要素を含む積層構造を有する。そのようなディスプレイパネルの製造過程では、積層構造に含まれる要素どうしの貼り合わせのために、例えば、透明な粘着シートが用いられる。そのような透明粘着シートとしては、基材レスの粘着シート、および、基材を有する両面粘着シートが挙げられる。
【0003】
また、ディスプレイパネルにおける画素パネルの光出射側(画像表示側)に配置される透明粘着シートとして、同シートの所定箇所に着色部分が予め設けられている粘着シートが知られている。着色部分は、例えば、意匠性、遮蔽性、または反射防止性の観点から設けられる。着色部分は、例えば、カーボンブラック顔料を含む。しかし、ディスプレイパネルの製造過程において、着色部分が予め設けられている粘着シートを用いる場合、被着体に対する当該粘着シートの貼り合わせの後に、被着体と粘着シートの着色部分との間における異物および気泡の有無を適切に検査できない。
【0004】
そこで、被着体に対する貼り合わせの後に着色させることが可能な透明粘着シート(可変色粘着シート)が提案されている。可変色粘着シートは、例えば、事後的に着色可能な粘着剤層を有する。そのような可変色粘着シートは、例えば、下記の特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-086976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の可変色粘着シートの粘着剤層は、ベースポリマーと、トリフェニルスルホニウム(TPS)化合物と、酸との反応により発色する色素とを含む。TPS化合物は、TPSとアニオンとの塩であり、紫外領域の光の照射(紫外線照射)を受けて酸を発生する光酸発生剤である。TPS化合物では、硫黄原子(S)と結合しているフェニル基の炭素原子(C)とSとの間の結合(S-C結合)が紫外線照射によって切断されて、ラジカル(硫黄ラジカル)が発生する。このラジカルが、酸発生反応を引き起こす。特許文献1の可変色粘着シートでは、粘着剤層における紫外線照射を受けた部分にて、光酸発生剤(TPS化合物)から酸が発生し、当該酸との反応によって色素が発色する。これにより、粘着剤層に着色部分が形成される。
【0007】
しかしながら、特許文献1の可変色粘着シートは、自然光による着色が生じにくい性質(透明安定性)が十分ではない。このような可変色粘着シートでは、ディスプレイパネルに組み込まれる前、および、ディスプレイパネルに組み込まれた後に、自然光による意図的でない変色が生じやすい。
【0008】
本発明は、被着体への貼合わせ後に少なくとも一部が変色可能であるとともに、良好な透明安定性を実現するのに適した可変色粘着シートを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明[1]は、粘着剤層を備える可変色粘着シートであって、前記可変色粘着シートが、前記粘着剤層を支持する基材を更に備える基材付きの可変色粘着シート、または、基材レスの可変色粘着シートであり、前記基材または前記粘着剤層が可変色層を含み、前記可変色層が、ポリマー成分と、酸との反応により発色する発色性化合物と、光酸発生剤とを含み、前記光酸発生剤が、少なくとも一つの修飾フェニル基を有する修飾トリフェニルスルホニウム化合物であって、トリフェニルスルホニウムにおけるS-C結合よりも短いS-C結合を少なくとも一つ有する修飾トリフェニルスルホニウム化合物である、可変色粘着シートを含む。
【0010】
本発明[2]は、前記修飾フェニル基が、少なくとも一つの電子供与性置換基を有するフェニル基である、上記[1]に記載の可変色粘着シートを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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