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公開番号2024050320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022157123
出願日2022-09-29
発明の名称粘着剤および粘着シート
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 201/00 20060101AFI20240403BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】屈折率が低く、かつ柔軟性の高い粘着剤を提供する。
【解決手段】提供される粘着剤は、屈折率が1.450以下であり、かつ、-20℃における貯蔵弾性率(G’(-20℃))が2.0×106Pa以下である。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
屈折率が1.450以下であり、かつ、-20℃における貯蔵弾性率(G’(-20℃))が2.0×10

Pa以下である、粘着剤。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
破断時伸び(E

)[%]に対する前記貯蔵弾性率(G’(-20℃))[Pa]の比(G’(-20℃)/E

)が20以上2000以下である、請求項1に記載の粘着剤。
【請求項3】
前記粘着剤は、活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物から形成された粘着剤である、請求項1に記載の粘着剤。
【請求項4】
前記粘着剤は、アクリル系ポリマー(F)を含有し、
前記アクリル系ポリマー(F)を構成するモノマー成分は、フッ素含有アクリル系モノマー(Mf)と、酸フリーの親水性モノマー(Mh)と、を含み、
前記親水性モノマー(Mh)は、ホモポリマーのガラス転移温度が40℃以下である低Tg親水性モノマー(Mh

)を含み、
前記アクリル系ポリマー(F)を構成するモノマー成分における前記低Tg親水性モノマー(Mh

)の含有量は2.0重量%超である、請求項1に記載の粘着剤。
【請求項5】
前記アクリル系ポリマー(F)を構成するモノマー成分における前記親水性モノマー(Mh)の含有量は5.0重量%超である、請求項4に記載の粘着剤。
【請求項6】
前記アクリル系ポリマー(F)を構成するモノマー成分は、下記式(1):
CH

=CR

COOR

(1)
(式中、R

は水素原子またはメチル基であり、R

は炭素原子数4~18の鎖状アルキル基である。);
で表されるモノマー(M1)をさらに含む、請求項4に記載の粘着剤。
【請求項7】
前記アクリル系ポリマー(F)を構成するモノマー成分は、酸性官能基含有モノマーの含有量が2.0重量%未満である、請求項4に記載の粘着剤。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の粘着剤からなる粘着剤層を含む、粘着シート。
【請求項9】
前記粘着剤層は、85℃、85%RHの湿熱環境下に240時間保持する湿熱試験後におけるヘイズが3.0%未満である、請求項8に記載の粘着シート。
【請求項10】
ガラス板に対する剥離強度(引張速度300mm/分、剥離角度180度)が1.0N/25mm以上である、請求項8に記載の粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤および該粘着剤を有する粘着シートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は、室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。このような性質を活かして、粘着剤は、家電製品から自動車、各種機械、電気機器、電子機器等の様々な産業分野において、接合や固定、保護等の目的で広く利用されている。粘着剤の用途の一例として、液晶表示装置や有機EL表示装置等のような表示装置において、偏光フィルム、位相差フィルム、カバーウィンドウ部材、その他種々の光透過性部材と、他の部材とを接合する用途が挙げられる。粘着剤に関する技術文献として、特許文献1~4が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-210343号公報
特開2020-111740号公報
特許第6014781号公報
特開2018-193553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1~4では、フッ素含有アクリル系モノマーに由来する構成単位を含む(メタ)アクリレート共重合体を含む粘着剤が提案されている。これらは、いずれも耐皮脂性および/または耐薬品性に着目した粘着剤であり、屈折率については考慮されていない。低屈折率の粘着剤は、例えば、隣接する材料の屈折率の関係を利用して、光の挙動(反射、導波、回折)を制御する機能を発揮するために役立ち得る。
【0005】
ところで、粘着剤は、その適用箇所や使用態様に応じて、良好な柔軟性を有するものが好ましく用いられ得る。例えば、近年、スマートフォン等の電子機器に用いられる有機EL表示装置等のディスプレイとして、フォルダブルディスプレイやローラブルディスプレイが実用化されており、上記用途に用いられる粘着剤も、繰り返し折り曲げられる被着体に追従する柔軟性を有する必要がある。柔軟性に優れる粘着剤は、3次元形状等の曲面形状の表面にも追従、密着しやすく、曲面形状を有する電子機器用途にも好適である。低屈折率を有する粘着剤についても、柔軟性を高めることができれば、上述の柔軟性が求められる用途に適用することができ、有用である。
【0006】
そこで本発明は、屈折率が低く、かつ柔軟性の高い粘着剤を提供することを目的とする。関連する他の目的は、かかる粘着剤から構成された粘着剤層を含む粘着シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この明細書によると、屈折率が1.450以下であり、かつ、-20℃における貯蔵弾性率(G’(-20℃))が2.0×10

Pa以下である粘着剤が提供される。上記粘着剤によると、低い屈折率を有しつつ、貯蔵弾性率(G’(-20℃)が低い範囲に抑制されているので、低屈折率と柔軟性とを両立するものとなり得る。かかる粘着剤は、フォルダブルディスプレイ用途など、低い屈折率を有することが望ましく、かつ繰返しの折曲げ操作に耐え得る柔軟性を有することが求められる用途における接合や固定、保護等に適している。
【0008】
いくつかの態様において、上記粘着剤は、破断時伸び(E

)[%]に対する上記貯蔵弾性率(G’(-20℃))[Pa]の比(G’(-20℃)/E

)が20以上2000以下であることが好ましい。上記粘着剤によると、低い屈折率を有しつつ、比(G’(-20℃)/E

)が上記範囲にあることにより、良好なしなやかさを発揮することができる。
【0009】
いくつかの態様において、上記粘着剤は、活性エネルギー線(例えば紫外線)硬化型粘着剤組成物から形成された粘着剤である。かかる粘着剤は、粘着面において高い表面平滑性を実現しやすく、良好な光学特性を得やすいので好ましい。
【0010】
ここに開示される粘着剤は、アクリル系ポリマー(F)を含有するものであり得る。上記アクリル系ポリマー(F)を構成するモノマー成分は、フッ素含有アクリル系モノマー(Mf)を含む。モノマー成分としてフッ素含有アクリル系モノマー(Mf)を含むアクリル系ポリマー(F)は、粘着剤の低屈折率化に効果的に寄与し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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