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公開番号2024057002
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2024025503,2021571232
出願日2024-02-22,2021-01-14
発明の名称通気部品
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類H05K 5/06 20060101AFI20240416BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】本発明は、筐体の突起に固定するときに通気部品において筐体の突起によって変形する部材のその変形に伴う問題を解消するのに有利な通気部品を提供する。
【解決手段】通気部品1aは、内部部材10と、通気膜20と、外部部材30とを備える。内部部材10は、開管構造を有するとともに、開管構造の外周面に突出部11を有する。通気膜20は、内部部材10の一方の開口を覆う。外部部材10は、閉管構造に形成され、突出部11を掛止する掛止部を閉管構造の内周面に有する。内部部材10は、外部部材30の内部に内部部材10が挿入され、かつ、掛止部33によって外部部材30が突出部11を掛止した状態で、外部部材30に固定されている。通気部品1aは、筐体の外表面において筒状に突出している突起に固定可能である。通気部品1aは、内部部材10及び外部部材30を軸線Aに沿って平面視したときにIH<OB<OOの条件を満たす。
【選択図】図2A
特許請求の範囲【請求項1】
通気部品であって、
弾性材料を含み、開管構造を有するとともに、前記開管構造の外周面において外周外側に突出している突出部を有する内部部材と、
前記内部部材の一方の開口を覆う通気膜と、
閉管構造を有するとともに、前記突出部を掛止する掛止部を前記閉管構造の内周面に有する外部部材と、を備え、
前記内部部材は、前記外部部材の内部に前記内部部材が挿入され、かつ、前記掛止部によって前記外部部材が前記突出部を掛止した状態で、前記外部部材に固定されており、
当該通気部品は、筐体の外表面において前記筐体の内部空間と外部空間とを連通させる通気口の縁に向かって筒状に突出している突起に、前記突起が前記内部部材の他方の開口から前記内部部材の内部に挿入され、かつ、前記内部部材の内周面と前記突起の外周面とが当接した状態で固定可能であり、
当該通気部品が前記突起に固定された状態において、前記筐体の前記内部空間と前記外部空間との間で気体が前記通気膜を通過して通気がなされ、
前記内部部材及び前記外部部材を軸線に沿って平面視したときに、前記突出部の外径O
B
、前記掛止部の内径I
H
、及び前記突出部と向かい合う前記外部部材の部位の内径O
O
が、I
H
<O
B
<O
O
の条件を満たす、
通気部品。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記内径O
O
から前記外径O
B
を差し引いた差O
O
-O
B
は、0.1mm以上1.0mm以下である、請求項1に記載の通気部品。
【請求項3】
前記突出部は、前記開管構造の前記外周面の全周にわたって形成されており、
前記外部部材は、前記閉管構造の側壁及び底壁の少なくとも1つを貫いて形成され、かつ、軸線方向において前記突出部よりも前記底壁に近い位置に形成されている、通気孔を有する、請求項1又は2に記載の通気部品。
【請求項4】
前記通気孔は、前記通気孔から前記内部部材及び前記通気膜の少なくとも1つを視認できないように形成されている、請求項3に記載の通気部品。
【請求項5】
前記外部部材は、当該通気部品が前記突起に固定された状態において、前記筐体に係止される係止部を前記閉管構造の外周面に有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の通気部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通気部品に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
ランプ、インバータ、コンバータ、電子制御装置(ECU)、バッテリーパック、レーダー、及びカメラ等の車載用電装部品、並びに家庭用、医療用、オフィス用等の各種の電子機器の筐体に通気部品が固定されることがある。例えば、筐体の内外の通気を確保したり、筐体内部の圧力変動を緩和したりするために筐体に通気部品が固定されうる。通気部品には、通気性以外にも、固定される具体的な筐体の用途に応じて、筐体内へのダストの侵入を防ぐ防塵性、水の浸入を防ぐ防水性、油の浸入を防ぐ防油性、及び塩の侵入を防ぐ耐CCT性等の各種の特性が要求される。
【0003】
例えば、特許文献1には、筐体の首部に嵌められて筐体に固定される通気部材が記載されている(図14参照)。この通気部材は、カバー部品と、略筒状体と、フィルタとを備えている。略筒状体は、カバー部品の内部に嵌められている。略筒状体の底部開口がフィルタによって被覆されている。カバー部品の内周と略筒状体の外周との間及びカバー部品の底面と略筒状体の底部との間に通気路が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-336874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の通気部材は、筐体の首部等の突起に通気部材を固定するときに略筒状体の変形に伴う問題を解消する観点から再検討の余地を有する。そこで、本発明は、筐体の突起に固定するときに通気部品において筐体の突起によって変形する部材のその変形に伴う問題を解消するのに有利な通気部品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
通気部品であって、
弾性材料を含み、開管構造を有するとともに、前記開管構造の外周面において外周外側に突出している突出部を有する内部部材と、
前記内部部材の一方の開口を覆う通気膜と、
閉管構造を有するとともに、前記突出部を掛止する掛止部を前記閉管構造の内周面に有する外部部材と、を備え、
前記内部部材は、前記外部部材の内部に前記内部部材が挿入され、かつ、前記掛止部によって前記外部部材が前記突出部を掛止した状態で、前記外部部材に固定されており、
当該通気部品は、筐体の外表面において前記筐体の内部空間と外部空間とを連通させる通気口の縁に向かって筒状に突出している突起に、前記突起が前記内部部材の他方の開口から前記内部部材の内部に挿入され、かつ、前記内部部材の内周面と前記突起の外周面とが当接した状態で固定可能であり、
当該通気部品が前記突起に固定された状態において、前記筐体の前記内部空間と前記外部空間との間で気体が前記通気膜を通過して通気がなされ、
前記内部部材及び前記外部部材を軸線に沿って平面視したときに、前記突出部の外径O
B
、前記掛止部の内径I
H
、及び前記突出部と向かい合う前記外部部材の部位の内径O
O
が、I
H
<O
B
<O
O
の条件を満たす、
通気部品を提供する。
【発明の効果】
【0007】
上記の通気部品は、筐体の突起に固定するときに通気部品において筐体の突起によって変形する内部部材のその変形に伴う問題を解消するのに有利である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1Aは、本発明に係る通気部品の一例を示す平面図である。
図1Bは、図1Aに示す通気部品の側面図である。
図1Cは、図1Aに示す矢印Cに示す方向に通気部品を見たときの側面図である。
図1Dは、図1Aに示す通気部品の別の平面図である。
図2Aは、図1AにおけるA-A線に沿った通気部品の断面図である。
図2Bは、図1AにおけるB-B線に沿った通気部品の断面図である。
図3は、図1BにおけるD-D線に沿った通気部品の断面図である。
図4は、図1Aに示す通気部品を備えた通気構造の一例を示す断面図である。
図5Aは、本発明に係る通気部品の別の一例を示す平面図である。
図5Bは、図5AにおけるE-E線に沿った通気部品の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
従来、閉管構造を有する外部部材の内部に開管構造を有する内部部材を嵌めて筐体の筒状の突起に取り付けられる通気部品において、内部部材の開管構造の外周面と外部部材の閉管構造の内周面とが内部部材が弾性変形した状態で接触していることが望ましいと考えられていた。なぜなら、このような構成によれば、内部部材と外部部材とが分離しにくく、筐体の筒状の突起に通気部品を取り付けるときに通気部品を取扱いやすいと考えられていたからである。しかし、本発明者らの検討によれば、内部部材の開管構造の外周面と外部部材の閉管構造の内周面とが内部部材が弾性変形した状態で接触していると、筐体の筒状の突起に通気部品を固定するときに内部部材の変形に伴う問題が生じることが新たに分かった。例えば、内部部材の内部に筐体の筒状の突起を挿入させるために大きな力が必要になること、又は、内部部材の開管構造の外周面と外部部材の閉管構造の内周面との間に形成された通気路が狭くなること等の問題が発生しうる。そこで、本発明者らは、この問題を解消すべく鋭意検討を重ね、本発明に係る通気部品を案出した。
【0010】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。ただし、以下の説明は、本発明の例示的な説明であり、本発明は以下の実施形態に限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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