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公開番号2024042915
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022147838
出願日2022-09-16
発明の名称金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物、およびそのボンド磁石
出願人日本化薬株式会社,株式会社ダイドー電子
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類H01F 1/08 20060101AFI20240322BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】
室温及び高温時において優れた機械強度を与える金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物を提供する。
【解決手段】
金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物総量中、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂を70~75重量%、ジアミノジフェニルスルホンを20~25重量%、トリフェニルホスフィンを0.5~1重量%、2-フェニル-4-メチルイミダゾールを0.3~1重量%、3-アミノプロピルトリエトキシシランを1~3重量%含有する金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物総量中、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂を70~75重量%、ジアミノジフェニルスルホンを20~25重量%、トリフェニルホスフィンを0.5~1重量%、2-フェニル-4-メチルイミダゾールを0.3~1重量%、3-アミノプロピルトリエトキシシランを1~3重量%含有する金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
請求項1に記載の金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物及び有機溶媒を含有する樹脂溶液。
【請求項3】
請求項1に記載の金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物及び金属粉からなる混合物を硬化させて得られる固形物。
【請求項4】
請求項1に記載の金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物及び磁性金属粉からなる混合物を硬化させて得られる樹脂結合磁性材料。
【請求項5】
請求項1に記載の金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物及び希土類磁石粉からなる混合物を硬化させて得られるボンド磁石。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物とその樹脂を有機溶媒で希釈した樹脂溶液、金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物と金属粉からなる混合物を硬化して得られる固形物、ならびに金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物と磁性金属粉からなる混合物を硬化して得られる樹脂結合磁性材料およびボンド磁石に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、希土類磁石は優れた磁気特性を有することから、モーターなどの回転機器、一般家電製品、音響機器、医療機器、一般産業機器など、幅広い分野で応用されている。特に、希土類磁石粉末と、エポキシ樹脂等に代表されるバインダー樹脂を適量混合して得られる希土類ボンド磁石は、形状自由度が高く、上記機器に幅広く利用されその小型化や高性能化などに貢献している。また従来、車載用永久磁石としてフェライト磁石が使用されてきたが、フェライト磁石は希土類磁石と比べて自発磁化が低く、必要な磁束を得るためには、磁石体積が大きくなるという難点があった。そこで、高出力化かつ小型化などの要請から、フェライト磁石に代わって、小型で高い自発磁化を有する希土類磁石が幅広く使用されるようになった。
【0003】
特許文献1には、希土類磁石粒子と、第1エポキシ樹脂硬化物とを含む希土類ボンド磁石の表面に、第2エポキシ樹脂硬化物を含む被膜が付着している、被膜付き希土類ボンド磁石であって、第2エポキシ樹脂硬化物のガラス転移点が、第1エポキシ樹脂硬化物のガラス転移点よりも高い被膜付き希土類ボンド磁石が開示されている。
【0004】
特許文献2には、Sm-Fe-N系磁石材料およびSm-Fe-N系ボンド磁石が記載されている。
【0005】
特許文献3には、希土類磁石粒子と、第1バインダー樹脂硬化物と、第2バインダー樹脂硬化物とを含み、第1バインダー樹脂硬化物のガラス転移点(Tg)が150℃以上であり、第2バインダー樹脂硬化物のガラス転移点(Tg)が150℃未満である希土類ボンド磁石が開示されている。
特許文献4には、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、および硬化剤を含有する金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-096752号公報
特開2018-046222号公報
特開2019-054205号公報
特開平8-109244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
希土類ボンド磁石は、高温環境下で長期間使用された場合、酸化等による樹脂の劣化にともなう磁石粉の脱落など磁石の破壊等の課題が想定される。特にエンジンルームなどで使用されるモーター、アクチュエーターにおいては、150℃以上の高温環境に長時間さらされた場合であっても安定した機械強度が必要とされる。また特許文献4に記載のエポキシ樹脂組成物はビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有するが、ビスフェノールAは人体への影響が懸念されていることから、ビスフェノールAに由来する樹脂は使用しない、もしくは使用量を抑制することが好ましい。
【0008】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、室温及び高温時において優れた機械強度を与える金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物と金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物と磁性金属粉からなる混合物を硬化して得られる樹脂結合磁性材料およびボンド磁石を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち本発明は、下記[1]~[5]に関する。なお、本願において「(数値1)~(数値2)」は上下限値を含むことを示す。
[1]
金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物総量中、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂を70~75重量%、ジアミノジフェニルスルホンを20~25重量%、トリフェニルホスフィンを0.5~1重量%、2-フェニル-4-メチルイミダゾールを0.3~1重量%、3-アミノプロピルトリエトキシシランを1~3重量%含有する金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物。
[2]
前項[1]に記載の金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物及び有機溶媒を含有する樹脂溶液。
[3]
前項[1]に記載の金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物及び金属粉からなる混合物を硬化させて得られる固形物。
[4]
前項[1]に記載の金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物及び磁性金属粉からなる混合物を硬化させて得られる樹脂結合磁性材料。
[5]
前項[1]に記載の金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物及び希土類磁石粉からなる混合物を硬化させて得られるボンド磁石。
【発明の効果】
【0010】
本発明の金属粉バインダー用エポキシ樹脂組成物は、室温及び高温時において優れた機械強度を有する。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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