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公開番号2024058038
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165148
出願日2022-10-14
発明の名称インクジェット用インク、インクジェット記録方法、インクセット、インクメディアセット、及び印刷メディア
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類C09D 11/32 20140101AFI20240418BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】相溶性、印刷物のぬれ性及び吐出性に優れる、各種の記録用、特にインクジェット用インク、そのインクジェット用インクを用いた印刷物の提供。
【解決手段】顔料及び分散染料からなる群から選択される少なくともいずれかを含む着色剤、前記着色剤を除く有機化合物、及び水を含有し、前記水の含有率がインクの総質量に対して60~90質量%であり、前記有機化合物が特定の条件を満たす、インクジェット用インクであって、前記インクの25℃、最大泡圧法による表面寿命10msecにおける動的表面張力値Xが32.0mN/m以上であり、かつ前記動的表面張力値Xと、前記インクの25℃における静的表面張力値Yとが、0.05≦(X-Y)/Y≦0.25の関係を満たす、インクジェット用インク
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
顔料及び分散染料からなる群から選択される少なくともいずれかを含む着色剤、前記着色剤を除く有機化合物、及び水を含有し、
前記水の含有率がインクの総質量に対して60~90質量%であり、前記有機化合物が下記(A)の条件を満たす、インクジェット用インクであって、
前記インクの25℃、最大泡圧法による表面寿命10msecにおける動的表面張力値Xが32.0mN/m以上であり、
かつ前記動的表面張力値Xと、前記インクの25℃における静的表面張力値Yとが、0.05≦(X-Y)/Y≦0.25の関係を満たす、インクジェット用インク。
(A)
化合物a:下記式(1)で表される化合物及び下記式(2)で表される化合物から選択される少なくとも1種の化合物;
化合物b:下記式(3)で表される化合物及び下記式(4)で表される化合物から選択される少なくとも1種の化合物;
化合物c:C4-C5のアルカンジオール、下記式(5)で表される化合物、及び下記式(6)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物;
を含む。
TIFF
2024058038000017.tif
18
101
(式(1)中、R

は、直鎖状又は分岐鎖状のC5-C10の炭化水素基を示す。)
TIFF
2024058038000018.tif
16
94
(式(2)中、R

は、直鎖状又は分岐鎖状のC6-C7の炭化水素基を示し、n1は、1又は2を示す。)
TIFF
2024058038000019.tif
12
82
(式(3)中、R

は、直鎖状又は分岐鎖状のC7-C12の炭化水素基を示す。)
TIFF
2024058038000020.tif
14
92
(式(4)中、R

は、フェニル基又はベンジル基を示し、n2は、1又は2を示す。)
TIFF
2024058038000021.tif
21
80
(式(5)中、R

は、水素原子又はメチル基を示す。)
TIFF
2024058038000022.tif
18
84
(式(6)中、R

は、直鎖状又は分岐鎖状のC1-C4の炭化水素基を示し、n3は、1又は2を示す。)
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記動的表面張力値Xが、34.0mN/m以上である、請求項1に記載のインクジェット用インク。
【請求項3】
前記動的表面張力値Xと、前記静的表面張力値Yとが、0.10≦(X-Y)/Y≦0.20の関係を満たす、請求項1又は2に記載のインクジェット用インク。
【請求項4】
請求項1または2に記載のインクジェット用インクの液滴を、インクジェットヘッドから吐出させて印刷メディアに記録を行う、インクジェット記録方法。
【請求項5】
前記印刷メディアが、インク難吸収性又はインク非吸収性の印刷メディアである、請求項4に記載のインクジェット記録方法。
【請求項6】
前記インクジェットヘッドが、循環機構を含むインクジェットヘッドである、請求項4に記載のインクジェット記録方法。
【請求項7】
請求項1または2に記載のインクジェット用インクと、該インクジェット用インクとは異なる他のインクジェット用インクとを備える、インクセット。
【請求項8】
請求項1または2に記載のインクジェット用インク、請求項7に記載のインクセットからなる群から選択されるいずれか少なくとも一つと、印刷メディアとを備える、インクメディアセット。
【請求項9】
請求項1または2に記載のインクジェット用インク、請求項7に記載のインクセットが含むインクジェット用インク、からなる群から選択される少なくともいずれかが付着した印刷メディア。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット用インク、インクジェット記録方法、インクセット、インクメディアセット、及び印刷メディアに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
各種のカラー記録方法の中でも代表的方法の1つであるインクジェットプリンタによる記録方法(インクジェット記録方法)は、インクの小滴を発生させ、これを紙等の印刷メディアに付着させ記録を行うものである。近年では商業用途や産業用途での需要が高まり、様々な印刷メディアに対して印刷ができるインクが求められている。
【0003】
カタログ、パンフレット等の商業分野では、コート紙やアート紙といった、普通紙に比べてインク吸収性の低い印刷メディア(以下、「インク難吸収性メディア」ともいう。)が用いられることが多い。また、屋外サイネージ、食品軟包装等の産業分野では、塩化ビニルフィルム、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、ポリオレフィンフィルムといった、インク非吸収性の印刷メディア(以下、「インク非吸収性メディア」ともいう。)が用いられることが多い。
【0004】
インク難吸収性メディア及びインク非吸収性メディアに対しては、有機溶剤を主溶媒とした溶剤インクや、重合性モノマーを含有させた硬化性インク等の開発が進められてきた。しかし、これらのインクは、自然環境や人体への安全性の問題が多い。そこで、近年は、水を主溶媒とした水性インクの開発が盛んになってきている。
【0005】
水性インクは、一般的に、インク難吸収性メディア上やインク非吸収性メディア上でぬれ広がりにくい性質がある。これに対し、ぬれ性を向上させるため有機溶剤を多量入れる必要がある。しかし溶剤が多いインクは上記メディアにおける乾燥性が低下してしまう課題があった。
そこで多量の有機溶剤の代わりにシリコーン系界面活性剤等を利用して表面張力を下げる方法が取られてきた。低表面張力インクは上記メディア上へのぬれ性が向上する一方、インクジェットヘッドでの吐出時に液まとまりが悪くなりサテライトが生じるため吐出性が低下する課題がある。
【0006】
特許文献1では、シリコーン系界面活性剤を含むHLB値の異なる界面活性剤を複数用いることで、インク難吸収性メディアに対して良好な画像を形成できるインクが得られることが報告されている。しかし、この特許文献1のインクは、吐出性が不十分であった。また、特許文献2では、インクの動的表面張力と静的表面張力のバランスを制御することで吐出安定性が良好で汎用の紙メディアに対して良好な画像が得られることを報告している。しかし、この特許文献2のインクでは、インク難吸収性メディアやインク非吸収性メディア上でのぬれ性は不十分であった。
【0007】
上記のように、水性インクにおいて、ぬれ性と吐出性の両方の効果を満足するインクは未だ提案されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2016-125057号公報
特開2017-119415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、インク非吸収性メディア上においても良好なぬれ性を示し、且つ、吐出性にも優れたインクジェット用インク、該インクジェット用インクを用いたインクジェット記録方法、該インクジェット用インクを備えるインクセット、該インクジェット用インク又は該インクセットと印刷メディアとを備えるインクメディアセット、該インクジェット用インク又は該インクセットの各インクジェット用インクが付着した印刷メディアを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、顔料及び分散染料からなる群から選択される少なくともいずれかを含む着色剤、前記着色剤を除く有機化合物、及び水を含有し、
前記水の含有率がインクの総質量に対して60~90質量%であり、前記有機化合物が下記(A)の条件を満たす、インクジェット用インクであって、
前記インクの25℃、最大泡圧法による表面寿命10msecにおける動的表面張力値Xが32.0mN/m以上であり、
かつ前記動的表面張力値Xと、前記インクの25℃における静的表面張力値Yとが、0.05≦(X-Y)/Y≦0.25の関係を満たす、インクジェット用インク。
(A)
化合物a:下記式(1)で表される化合物及び下記式(2)で表される化合物から選択される少なくとも1種の化合物;
化合物b:下記式(3)で表される化合物及び下記式(4)で表される化合物から選択される少なくとも1種の化合物;
化合物c:C4-C5のアルカンジオール、下記式(5)で表される化合物、及び下記式(6)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物;
を含む、インクが、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)

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