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公開番号2024054104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2024000383,2017093513
出願日2024-01-05,2017-05-10
発明の名称インク、インクジェット記録方法及びモットリングの改善方法
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類C09D 11/322 20140101AFI20240409BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】インク受容層を有さない記録メディアに記録したときでもモットリングを生じない水性インク、それを用いるインクジェット記録方法及びモットリングの改善方法の提供。
【解決手段】キナクリドン顔料、アゾ顔料、分散剤、ノニオン界面活性剤、及びアルカンジオールを含有するインクであって、インクの総質量に対するアルカンジオールの含有量が1質量%より多く、20質量%未満であるインクにより、前記の課題を解決できた。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
キナクリドン顔料、アゾ顔料、分散剤、ノニオン界面活性剤、及びアルカンジオールを含有するインクであって、インクの総質量に対するアルカンジオールの含有量が1質量%より多く、20質量%未満であるインク。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記キナクリドン顔料が、C.I.ピグメントバイオレット 19、C.I.ピグメントレッド 122及び202から選択される顔料である請求項1に記載のインク。
【請求項3】
前記アゾ顔料がC.I.ピグメントレッド 150である請求項1に記載のインク。
【請求項4】
インクが含有する顔料の総含有量が、インクの総質量に対して0.1質量%~10質量%である、請求項1に記載のインク。
【請求項5】
インクが含有する顔料の総含有量が、インクの総質量に対して3質量%~7質量%である、請求項1に記載のインク。
【請求項6】
分散剤が、水溶性樹脂である請求項1に記載のインク。
【請求項7】
分散剤が、水不溶性樹脂である請求項1に記載のインク。
【請求項8】
水溶性の樹脂が、スチレン/アクリル樹脂である請求項6に記載のインク。
【請求項9】
水不溶性の樹脂が、A-Bブロックポリマーである請求項7に記載のインク。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載のインクの液滴を、記録信号に応じて吐出させて、記録メディアに付着させることにより記録を行うインクジェット記録方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インク、そのインクを用いるインクジェット記録方法、及びモットリングの改善方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
各種のカラー記録方法の中で、インクジェットプリンタを用いる記録方法(インクジェット記録方法)は、代表的な方法の1つである。この方法は、インクの小滴を発生させ、これを紙等の記録メディアに付着させて記録(印刷)を行う。インクジェット技術の進歩により、インクジェット記録により得られる画質は、顕著に向上してきた。このため銀塩写真やオフセット印刷によってのみ実現されてきた高精細な印刷の分野においても、インクジェット記録方法が用いられるようになってきた。
【0003】
インクジェット記録に用いられる記録メディアは、インク受容層の有無により、2種類に大別される。高精細な印刷の分野で使用される記録メディアとしては、インク受容層を有しない記録メディアも多く用いられる。インク受容層を有しない記録メディアは、一般にインクの吸収能力が低い。このため、インク受容層を有しない記録メディアに水系インクで記録を行うと、インクが吸収されずに不規則な画像ムラを生じるモットリングが生じやすい。モットリングが生じた画像は、その品質が極めて劣化し、実用に耐えない。このため、インク受容層を有しない記録メディアを使用したときでも、モットリングを生じない水性インクが強く求められている。
【0004】
インクジェットインクに用いられる着色剤は、顔料と染料に大別される。一般に、顔料は各種の堅牢性に優れ、染料は彩度等の色相に優れるとされる。このため、顔料インクにおいては複数の顔料を配合し、望みの色相を得る方法が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1及び2には、ジメチルキナクリドン顔料と無置換キナクリドン顔料との固溶体顔料を含むインクジェット記録用水性インクが開示されている。
特許文献3には、不溶性モノアゾ顔料として、ナフトールAS系モノアゾ顔料を用いたインクジェット記録用水性インク、及びこれを用いた着色記録画像の発色性が優れることが開示されている
特許文献4~11には、キナクリドン顔料と、アゾ顔料を含有するインクが開示されている。
特許文献12には、不溶性モノアゾ顔料以外にも、キナクリドン系顔料とキナクリドンとは異なる化学構造を有する赤色顔料を併用したインクジェット記録用水性インクが開示されている。
特許文献13~15には、乾燥性のよいインクが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平10-219166号公報
特開平11-49998号公報
特開平2007-246791号公報
特開2006-57044号公報
特開2011-149015号公報
特表2011-526322号公報
特開2002-156795号広報
国際公開2015/187143号ガゼット
特開2015-013971号公報
特開2015-030801号公報
国際公開2014/156569号ガゼット
特開2009-173696号公報
国際公開第2008/105289号ガゼット
特開2015-155516号公報
特開2015-172201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、インク受容層を有さない記録メディアに記録したときでもモットリングを生じない水性インク、それを用いるインクジェット記録方法及びモットリングの改善方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、キナクリドン顔料、アゾ顔料、水溶性樹脂、ノニオン界面活性剤、及び特定量のアルカンジオールを含有するインクにより、前記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。即ち、本発明は以下の1)~11)に関する。
【0009】
1)
キナクリドン顔料、アゾ顔料、水溶性樹脂、ノニオン界面活性剤、及びアルカンジオールを含有するインクであって、インクの総質量に対するアルカンジオールの含有量が1質量%より多く、20質量%未満であるインク。
2)
前記キナクリドン顔料が、C.I.ピグメントレッドバイオレット 19、C.I.ピグメントレッド 122及び202から選択される顔料である前記1)に記載のインク。
3)
前記アゾ顔料がC.I.ピグメントレッド 150である前記1)に記載のインク。
4)
インクが含有する顔料の総含有量が、インクの総質量に対して0.1質量%~10質量%である、前記1)に記載のインク。
5)
インクが含有する顔料の総含有量が、インクの総質量に対して3質量%~7質量%である、前記1)に記載のインク。
6)
前記1)~5)のいずれか一項に記載のインクの液滴を、記録信号に応じて吐出させて、記録メディアに付着させることにより記録を行うインクジェット記録方法。
7)
前記記録メディアがキャストコート紙、コート紙、及びアート紙から選択される記録メディアである、前記6)に記載のインクジェット記録方法。
8)
前記記録メディアが、コロナ放電処理、プラズマ処理、およびフレーム処理から選択される表面改質処理が施された記録メディアである、前記6)又は7)に記載のインクジェット記録方法。
9)
前記1)~5)のいずれか一項に記載のインクが付着した記録メディア。
10)
前記1)~5)のいずれか一項に記載のインクを含有する容器が装填されたインクジェットプリンタ。
11)
前記1)~5)のいずれか一項に記載のインクを用いるモットリングの改善方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、インク受容層を有さない記録メディアに記録したときでもモットリングを生じない水性インク、それを用いるインクジェット記録方法及びモットリングの改善方法を提供できた。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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