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公開番号2024058036
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165146
出願日2022-10-14
発明の名称インクジェット用インク、インクジェット記録方法、インクセット、インクメディアセット、及び印刷メディア
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類C09D 11/40 20140101AFI20240418BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】安定性と2次色画質に優れる、インクジェット用インク、そのインクジェット用インクを用いた印刷物の提供。
【解決手段】第1のインクを用いた印刷と、第2のインクを用いた印刷と、の間に、乾燥工程を有する印刷方法に用いるインクであり、前記インクが、顔料、水溶性有機溶剤、有機化合物、水を含有し、前記水溶性有機溶剤が特定のlogP値を有し、前記有機化合物が特定の対PET界面張力を有し、前記有機化合物が、下記式(1)の化合物および下記式(2)の化合物の少なくともいずれかを含む、インクジェット用インク。
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(式(1)中、R1は、フェニル基、ナフチル基またはベンジル基を表し、n1は1~10の整数を表す。)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024058036000012.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">15</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">153</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式(2)中、R2は、直鎖状又は分岐鎖状のC7-C12の炭化水素基を示す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第1のインクを用いた印刷と、第2のインクを用いた印刷と、の間に、乾燥工程を有する印刷方法に用いるインクであり、第1のインクを、第1のインクジェットヘッドから吐出させて記録媒体に付着させる第1インク付着工程と、
前記第1インク付着工程後に、記録媒体を乾燥する第1乾燥工程と、
前記第1乾燥工程の後、第2のインクを、第2のインクジェットヘッドから吐出させて記録媒体に付着させる第2インク付着工程と、
前記第2インク付着工程後に、記録媒体を乾燥する第2乾燥工程と、を含み、
前記インクが、顔料、水溶性有機溶剤、有機化合物、水を含有し、
水溶性有機溶剤のlogP値が-5.42を超え、かつ、1.25未満であり、有機化合物の対PET界面張力が15.5mN/m以下であり、
インクの総質量中における、前記水溶性有機溶剤の総含有量が1~20質量%、かつ、前記有機化合物の総含有量が0.01%~1質量%であり、下記(A)、(B)の少なくともいずれかの条件を満たす、インクジェット用インク。
(A)前記有機化合物が、下記式(1)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含む。
TIFF
2024058036000008.tif
22
155
(式(1)中、R

は、フェニル基、ナフチル基またはベンジル基を表し、n1は1~10の整数を表す。)
(B)前記有機化合物が、下記式(2)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含む。
TIFF
2024058036000009.tif
15
153
(式(2)中、R

は、直鎖状又は分岐鎖状のC7-C12の炭化水素基を示す。)
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記水溶性有機溶剤が、C4-C5のアルカンジオール、下記式(3)で表される化合物、下記式(4)で表される化合物、からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含む、請求項1に記載のインクジェット用インク。
TIFF
2024058036000010.tif
35
163
(式(3)中、R

は、水素原子又はメチル基を示す。式(4)中、R

は、直鎖状又は分岐鎖状のC1-C4の炭化水素基を示し、n2は、1又は2を示す。)
【請求項3】
請求項1または2に記載のインクジェット用インクの液滴を、インクジェットヘッドから吐出させて、記録媒体へ印刷を行うインクジェット記録方法。
【請求項4】
前記記録媒体が、インク難吸収性またはインク非吸収性の印刷メディアである、請求項3に記載のインクジェット記録方法。
【請求項5】
前記第1のインクジェットヘッド及び第2のインクジェットヘッドが、それぞれ循環機構を含むインクジェットヘッドである、請求項3に記載のインクジェット記録方法。
【請求項6】
前記乾燥工程が、赤外線照射による乾燥を含む請求項3に記載のインクジェット記録方法。
【請求項7】
請求項6における乾燥工程が、更に、温風ヒーターによる乾燥を含む請求項6に記載のインクジェット記録方法。
【請求項8】
記録媒体にインクを塗布した後、0.001~2.0秒の間に、赤外線照射による乾燥を行う、請求項6に記載のインクジェット記録方法。
【請求項9】
前記赤外線照射の出力が、2400W以下かつ250V以下であり、赤外線照射時間が0.5秒~3秒である、請求項6に記載のインクジェット記録方法。
【請求項10】
請求項1または2に記載のインクジェット用インクと、該インクジェット用インクとは異なる他のインクジェット用インクと、を含む、インクジェット用インクセット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット用インク、インクジェット記録方法、インクセット、インクメディアセット、及び印刷メディアに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
各種のカラー記録方法の中でも代表的方法の1つであるインクジェットプリンタによる記録方法(インクジェット記録方法)は、インクの小滴を発生させ、これを紙等の印刷メディアに付着させ記録を行うものである。近年では商業用途や産業用途での需要が高まり、様々な印刷メディアに対して印刷ができるインクが求められている。
【0003】
カタログ、パンフレット等の商業分野では、コート紙やアート紙といった、普通紙に比べてインク吸収性の低い印刷メディア(以下、「インク難吸収性メディア」ともいう。)が用いられることが多い。また、屋外サイネージ、食品軟包装等の産業分野では、塩化ビニルフィルム、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、ポリオレフィンフィルムといった、インク非吸収性の印刷メディア(以下、「インク非吸収性メディア」ともいう。)が用いられることが多い。
【0004】
インク難吸収性メディア及びインク非吸収性メディアに対しては、有機溶剤を主溶媒とした溶剤インクや、重合性モノマーを含有させた硬化性インク等の開発が進められてきた。しかし、これらのインクは、自然環境や人体への安全性の問題が多い。そこで、近年は、水を主溶媒とした水性インクの開発が盛んになってきている。
【0005】
水性インクは、一般的に、インク難吸収性メディア上やインク非吸収性メディア上で濡れ広がりにくい性質がある。これに対し、ぬれ性を向上させるため有機溶剤を多量入れる必要がある。しかし溶剤が多いインクは上記メディアにおける乾燥性が低下してしまう課題があった。
そこで多量の有機溶剤の代わりにシリコン系界面活性剤等を利用して表面張力を下げる方法が取られてきた(特許文献3)。低表面張力インクは上記メディア上へのぬれ性が向上する一方で、高速印刷を行うときには、後述するインクはじきが発生して、画質の低下が起こってしまう課題があった。
【0006】
インクジェット印刷システムは、生産性を高めるために、高速でフルカラー印刷が行えることが益々要求されている(特許文献4)。この要求に応えるためには、ラインヘッド方式のインクジェットプリンタの使用が適しており、その場合、メディア上でのぬれ広がりに優れ、乾燥が早く、かつ、印刷濃度が高く、色間滲みの少ない高画質な印刷物が得られるインクが求められる。さらに、ラインヘッド方式で高速印刷するためには、インクジェットヘッドの間に乾燥工程を入れて高速印刷する方法が考えられる(特許文献5、6)。
【0007】
しかし、カラー印刷をする場合は、ヘッド間でインクを完全に乾燥させると、乾燥したインク膜の上にインクが乗る形になるため、インクが弾かれてしまい、画質の低下を招いてしまう問題が発生する。また、インクはじきを避けようとすると、乾燥強度を落とすなどの調整が必要となるため、印刷システム上の調整が必要となり、簡便なシステムにはならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第5504890号公報
特開2020-125382号公報
特開2020-55943号公報
特開平10-309803公報
特表2013-514904公報
特開2022-119849公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、インクジェットシステムにおいて、ヘッド間乾燥を用いた場合に適したインクを提供する。すなわち、インクジェットプリンタによる高速フルカラー印刷時、ヘッド間乾燥を行っても、インクはじきが起こらず、メディア上と乾燥したインク膜上での濡れ性と乾燥性に優れるインクジェット用インク、さらには、該インクジェット用インクを含むインクセット、該インクジェット用インク又は該インクセットと印刷メディアとを含むインクメディアセット、該インクジェット用インク又は該インクセットの各インクジェット用インクが付着した印刷メディア、を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、第1のインクを用いた印刷と、第2のインクを用いた印刷と、の間に、乾燥工程を有する印刷方法に用いるインクであり、第1のインクを、第1のインクジェットヘッドから吐出させて記録媒体に付着させる第1インク付着工程と、
前記第1インク付着工程後に、記録媒体を乾燥する第1乾燥工程と、
前記第1乾燥工程の後、第2のインクを、第2のインクジェットヘッドから吐出させて記録媒体に付着させる第2インク付着工程と、
前記第2インク付着工程後に、記録媒体を乾燥する第2乾燥工程と、を含み、
前記インクが、顔料、水溶性有機溶剤、有機化合物、水を含有し、
水溶性有機溶剤のlogP値が-5.42を超え、かつ、1.25未満であり、有機化合物の対PET界面張力が15.5mN/m以下であり、
インクの総質量中における、前記水溶性有機溶剤の総含有量が1~20質量%、かつ、前記有機化合物の総含有量が0.01%~1質量%であり、下記(A)、(B)の少なくともいずれかの条件を満たす、インクジェット用インク。が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
(A)前記有機化合物が、下記式(1)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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