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公開番号2024041443
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022146267
出願日2022-09-14
発明の名称シールド電線用コネクタ及びワイヤーハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 13/6592 20110101AFI20240319BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】貫通孔の内面に対するシールド端子の周方向の接触圧の不均一さを抑制することができるシールド電線用コネクタ、及び、そのようなシールド電線用コネクタが端部に設けられたワイヤーハーネスを提供する。
【解決手段】シールド電線用コネクタ1aが、一端側が編組1b-3に接続されて他端側の板バネ132での接触により編組1b-3を接地するシールド端子13と、ハウジング11の内面から貫通孔M11の内面にかけて挿通物との間をシールする第一パッキン161(シール部材)と、板バネ132に隣接するようにシールド端子13に外装される樹脂リングであり、外周縁15aが貫通孔M11の内面に接するように貫通孔M11の内側に配置されることで、当該貫通孔M11の中心軸G11に対するシールド端子13の中心軸G12の軸ずれを抑制するサポート部材15と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
編組で電磁的にシールドされたシールド電線が内部に挿通される筒状の樹脂部材であり、接続対象を構成する金属パネルに設けられた貫通孔と一端開口とが連通し、当該一端開口から延出した前記シールド電線の一端部が前記貫通孔を通過するように前記接続対象に固定されるハウジングと、
前記シールド電線の前記一端部に設けられ、前記接続対象における端子部分に接続するコネクタ端子と、
前記シールド電線に外装される金属筒であり、一端側が前記編組に接続され、他端側が外側に折り返されて拡径方向に付勢力を発する板バネとなっており、前記板バネが前記金属パネルの前記貫通孔の内面を押圧するように接触して前記編組を前記金属パネルに接地するシールド端子と、
前記ハウジングの内面から前記貫通孔の内面にかけて、前記ハウジング及び前記貫通孔の挿通物との間を、前記貫通孔の内面と前記板バネとの接触部分を避けつつシールするように弾性樹脂で筒状に形成されたシール部材と、
前記板バネに前記コネクタ端子とは反対側で、前記板バネと前記シール部材とで挟まれて前記板バネに隣接するように前記シールド端子に外装される樹脂リングであり、外周縁が前記貫通孔の内面に接するように前記貫通孔の内側に配置されることで、当該貫通孔の中心軸に対する前記シールド端子の中心軸の軸ずれを抑制するサポート部材と、
を備えたことを特徴とするシールド電線用コネクタ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記サポート部材が、前記シールド端子の前記他端側における前記板バネの折返しの内側に差し入れられる筒状部分と、当該筒状部分における前記板バネとは反対側の開口縁から張り出したフランジ部分と、を有する、軸方向の断面がL字形状の部材であって、前記フランジ部分の外周縁で前記貫通孔の内面に接することを特徴とする請求項1に記載のシールド電線用コネクタ。
【請求項3】
前記サポート部材は、前記フランジ部分が、前記シール部材における前記板バネ側の端部と対面するように配置されることを特徴とする請求項2に記載のシールド電線用コネクタ。
【請求項4】
前記シールド電線の前記編組が、前記コネクタ端子の接続端側で外側に折り返されており、
前記シールド端子は、前記板バネ以外の筒部分が、前記編組の折返し部分に金属製のシールドリングを介して加締め接続されていることを特徴とする請求項1に記載のシールド電線用コネクタ。
【請求項5】
前記シール部材は、前記シールド端子における前記編組との加締め部分を覆うように外装され、
前記シール部材と前記加締め部分との間には、樹脂で筒状に形成された保護材が前記加締め部分から前記シール部材を保護するように介装されていることを特徴とする請求項4に記載のシールド電線用コネクタ。
【請求項6】
前記シールド電線における前記コネクタ端子の接続側をフロント側、当該フロント側とは反対側をリア側としたとき、前記ハウジングにおける前記フロント側で前記貫通孔と前記シールド電線との間を閉塞するフロントホルダと、
前記ハウジングにおける前記リア側の開口と前記シールド電線との間を閉塞するリアホルダと、を更に備え、
前記フロントホルダは、その一部が前記シールド端子の前記板バネを前記サポート部材との間に挟むように配置されており、当該一部の外周面が前記サポート部材の外周縁とともに前記貫通孔の内面に接することで前記軸ずれの抑制に寄与することを特徴とする請求項1に記載のシールド電線用コネクタ。
【請求項7】
請求項1~6のうち何れか一項に記載のシールド電線用コネクタと、
前記コネクタ端子が端部に設けられ、前記ハウジングから延出した、編組で電磁的にシールドされたシールド電線と、
を備えたことを特徴とするワイヤーハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド電線のコネクタ接続を行うシールド電線用コネクタ、及び、そのようなシールド電線用コネクタが端部に設けられたワイヤーハーネスに関するものとなっている。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、シールド電線のコネクタ接続を行うシールド電線用コネクタには、多くの場合、接続対象を構成する金属パネルにシールド電線の編組を接地する接地構造が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載のシールド電線用コネクタでは、接続対象の金属パネルに固定されるハウジングが金属製であり、シールド電線の編組はこの金属製のハウジングを介して金属パネルに接地されることとなっている。
【0003】
ここで、ハウジングには、その製造のし易さ等の観点から樹脂製のものも多く存在しており、シールド電線用コネクタの中にも、樹脂製のハウジングを採用したものがある。このようなタイプのシールド電線用コネクタでは、接続対象の金属パネルに対して編組を接地するシールド端子を備えているものが多い。そして、シールド端子としては、筒状に形成され、シールド電線から露出された編組に被せられて接続されるとともに、端部が板バネ状に形成されたものが知られている。このようなシールド端子は、接続対象の金属パネルに設けられた電線挿通用の貫通孔の内面に板バネ部分がバネ接触することで編組を金属パネルに接地することとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-9010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上述した板バネ構造のシールド端子では、貫通孔の内面に対し、周方向について均等な接触圧でバネ接触することが望ましい。そのためには、筒状のシールド端子の中心軸が貫通孔の中心軸からずれないようにシールド電線用コネクタが接続対象の金属パネルに固定されることが望ましい。しかしながら、構成部品の製造誤差等の影響でシールド電線用コネクタが接続対象の金属パネルに片寄せ状態や傾いた状態で固定される場合がある。このよう場合には、シールド端子が貫通孔に対して軸ずれを起こし、貫通孔の内面に対するシールド端子の周方向の接触圧が不均一となり、編組の接地抵抗の上昇をもたらす恐れがある。
【0006】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、貫通孔の内面に対するシールド端子の周方向の接触圧の不均一さを抑制することができるシールド電線用コネクタを提供することを目的とする。また、そのようなシールド電線用コネクタが端部に設けられたワイヤーハーネスを提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、シールド電線用コネクタは、編組で電磁的にシールドされたシールド電線が内部に挿通される筒状の樹脂部材であり、接続対象を構成する金属パネルに設けられた貫通孔と一端開口とが連通し、当該一端開口から延出した前記シールド電線の一端部が前記貫通孔を通過するように前記接続対象に固定されるハウジングと、前記シールド電線の前記一端部に設けられ、前記接続対象における端子部分に接続するコネクタ端子と、前記シールド電線に外装される金属筒であり、一端側が前記編組に接続され、他端側が外側に折り返されて拡径方向に付勢力を発する板バネとなっており、前記板バネが前記金属パネルの前記貫通孔の内面を押圧するように接触して前記編組を前記金属パネルに接地するシールド端子と、前記ハウジングの内面から前記貫通孔の内面にかけて、前記ハウジング及び前記貫通孔の挿通物との間を、前記貫通孔の内面と前記板バネとの接触部分を避けつつシールするように弾性樹脂で筒状に形成されたシール部材と、前記板バネに前記コネクタ端子とは反対側で、前記板バネと前記シール部材とで挟まれて前記板バネに隣接するように前記シールド端子に外装される樹脂リングであり、外周縁が前記貫通孔の内面に接するように前記貫通孔の内側に配置されることで、当該貫通孔の中心軸に対する前記シールド端子の中心軸の軸ずれを抑制するサポート部材と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するために、ワイヤーハーネスは、上述のシールド電線用コネクタと、前記コネクタ端子が端部に設けられ、前記ハウジングから延出した、編組で電磁的にシールドされたシールド電線と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上述のシールド電線用コネクタ及びワイヤーハーネスによれば、貫通孔の内面に対するシールド端子の周方向の接触圧の不均一さを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係るシールド電線用コネクタ及びワイヤーハーネスを示す斜視図である。
図1に示されているシールド電線用コネクタ及びワイヤーハーネスにおける一の電線に係る構成を示す分解斜視図である。
図1に示されているシールド電線用コネクタを、図1中の矢印V11方向から見た平面図である。
図3に示されているシールド電線用コネクタにおける、図3中のV12-V12線に沿った断面を示す断面図である。
図4に示されている断面における、図4中のエリアA11の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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