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公開番号2024057374
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022164071
出願日2022-10-12
発明の名称調光制御装置および調光プログラム
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H05B 47/165 20200101AFI20240417BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】高価なハードウェアを必要とすることなく、照明輝度等を自動調節する場合の実際のフェード周期の変動を抑制すること。
【解決手段】変更指示に従って、輝度を現在輝度番号Npから目標輝度番号N1まで段階的に順次に切り替える場合に、変化回数C0をS14で決定し、事前に定めたフェード時間Tfと変化回数C0とに基づいて1段階あたりの切替周期を1ステップ時間TsとしてS15で決定し、1ステップ時間の時間差TeをS18で検知した場合には、変化回数に含まれる少なくとも1段階の制御において、1ステップ時間TsをS22の処理の中で補正後ステップ時間Tseに切り替える。制御周期T0の倍数の制約に起因して時間差Teの誤差発生が予想される場合に、補正後ステップ時間Tseを用いてフェード時間Tfの長さのばらつきを減らす。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
所定の変更指示に従って、1つ以上の発光素子の少なくとも発光輝度と関係のある輝度指示値を、現在輝度から変更後の目標輝度まで段階的に順次に切り替える調光制御部を備え、
前記調光制御部は、
変更後の目標輝度と、現在輝度とに基づいて変化回数を決定する手順と、
事前に定めたフェード時間と、前記変化回数とに基づいて1段階あたりの切替周期を1ステップ時間として決定する手順と、
前記1ステップ時間の推定制御誤差を検知した場合には、前記変化回数に含まれる少なくとも1段階の制御において、前記1ステップ時間を補正した長さに修正する手順と、
を有する、
調光制御装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記調光制御部は、
事前に定めたフェード時間と、前記変化回数と、事前に定めたタスク時間とに基づいて1段階あたりの切替周期を前記1ステップ時間として決定し、前記1ステップ時間と前記変化回数との積と、前記フェード時間とを比較して前記1ステップ時間の推定制御誤差を検知する、
請求項1に記載の調光制御装置。
【請求項3】
前記調光制御部は、
事前に定めたフェード時間と、前記変化回数と、事前に定めたタスク時間とに基づいて1段階あたりの切替周期を前記1ステップ時間として決定し、
前記変化回数と、前記タスク時間とに基づいて決定した補正回数だけ、前記1ステップ時間を補正した長さに修正する処理を前記変化回数の中で繰り返す、
請求項1に記載の調光制御装置。
【請求項4】
前記調光制御部は、互いに独立した複数の発光素子のそれぞれを個別に制御する複数の出力端子を有し、前記複数の発光素子のそれぞれの発光輝度を同じタイミングで変更する、
請求項1に記載の調光制御装置。
【請求項5】
所定の変更指示に従って、1つ以上の発光素子の少なくとも発光輝度と関係のある輝度指示値を、現在輝度から変更後の目標輝度まで段階的に順次に切り替える調光制御部のコンピュータが実行可能な調光プログラムであって、
変更後の目標輝度と、現在輝度とに基づいて変化回数を決定する手順と、
事前に定めたフェード時間と、前記変化回数とに基づいて1段階あたりの切替周期を1ステップ時間として決定する手順と、
前記1ステップ時間の推定制御誤差を検知した場合には、前記変化回数に含まれる少なくとも1段階の制御において、前記1ステップ時間を補正した長さに修正する手順と、
を有する、
調光プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、調光制御装置および調光プログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
車両において室内照明などを制御する調光システムは、高級感の演出などを目的として照明の輝度や色味などを精密に自動調整する機能を搭載することが求められる場合がある。例えば、車両ドアの開閉などに連動して、照明の輝度が小さい第1の状態から輝度が大きい第2の状態まで階調を少しずつ自動的に調整したり、逆に第2の状態から第1の状態まで階調を少しずつ自動的に調整するような機能が必要とされる。
【0003】
一方、特許文献1に開示された輝度制御装置は、利用者に違和感を与えにくいように発光素子の輝度をデューティ制御により調整するための技術を示している。また、この輝度制御装置はフェードイン処理用のテーブルと、フェードアウト処理用のテーブルをそれぞれ備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-126868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、照明の輝度などを精密に調整しようとする場合には、例えば1[msec]程度の非常に短い時間周期で、発光素子の通電デューティなどをマイクロコンピュータなどの制御装置を用いて繰り返し自動調整することが求められる。しかしながら、制御の周期が1[msec]程度と短い場合には、マイクロコンピュータ等は高速で処理を実行しなければならないので、高性能で高価なハードウェアが必要になる。
【0006】
また、制御の周期が比較的長い場合に精密な輝度調整を実現するためには、例えば頻繁に割り込み処理を行ったり、複雑な制御を行う必要があるので、その場合も高性能で高価なハードウェアが必要になる。
【0007】
一方、安価なハードウェアを利用可能にするために、発光素子の通電デューティなどを更新する制御周期を例えば10[msec]程度に長くする場合には、この制御周期の制約に起因して、設計者の期待値と実際の制御内容との間に比較的大きな誤差が発生することが予想される。
【0008】
例えば、発光輝度の階調を「階調1」から「階調8」の8レベルで表現する場合に、「階調1」から「階調8」までの段階的な調整を一定時間のフェード周期Tfで完了する場合を想定する。
【0009】
ここで、Tf=900[msec]の場合を想定すると、1段階毎の輝度調整に割り当てるステップ周期Tsは、次式で算出される。
Ts=Tf/7
=128.57[msec]
【0010】
しかし、ハードウェアの制約により制御装置の制御周期T0が10[msec]に固定されている場合は、上記128.57[msec]と一致するタイミングで制御を行うことはできない。したがって、制御周期T0(10[msec])の倍数の中からステップ周期Tsに最も近い数値の130[msec]を、実際の制御でステップ周期Ts2として使用することになる。
(【0011】以降は省略されています)

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