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公開番号2024041346
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022146102
出願日2022-09-14
発明の名称車両側部構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B62D 25/02 20060101AFI20240319BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】縦置きのスペアタイヤの前方側のシートベルトユニットの動作を安定させつつ、後突時の衝撃荷重を効果的に吸収できるようにする。
【解決手段】車両側部構造のインナパネル12は、ロア開口部12aが設けられ、車両側部における後部に配置されている。第1リンフォースメント20は、ロア開口部12aを跨ぐように前後方向に延びインナパネル12に接合され、スペアタイヤを縦置きに保持可能な保持部26が設けられる。シートベルトユニットは、車両前方視で、スペアタイヤの車両前方側に重なって配置される。保持部26よりも前方側に位置する第1リンフォースメント20には、第1脆弱部27が設けられ、第1脆弱部27は、車両室内側に突出し、上下方向に延びる凸形状である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
開口部が設けられ、車両側部における後部に配置されているインナパネルと、
前記開口部を跨ぐように車両前後方向に延び、スペアタイヤを縦置きに保持可能な保持部が設けられ、前記インナパネルに接合されている第1リンフォースメントと、
車両前方視で、前記スペアタイヤの車両前方側に重なって配置されるシートベルトユニットと、
を有している、車両側部構造において、
前記保持部よりも車両前方側に位置する前記第1リンフォースメントには、第1脆弱部が設けられ、該第1脆弱部は、車両室内側に突出し、車両上下方向に延びる凸形状であることを特徴とする、車両側部構造。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記保持部よりも車両後方側に位置する前記第1リンフォースメントには、第2脆弱部が設けられ、該第2脆弱部は、車両室外側に突出し、車両上下方向に延びる凸形状であることを特徴とする、請求項1に記載の車両側部構造。
【請求項3】
前記インナパネルと前記第1リンフォースメントとを接続するように車両上下方向に延びる第2リンフォースメントを有し、
前記第2リンフォースメントは、車両前後方向で、前記第1脆弱部と前記第2脆弱部との間に配置され、
前記第2リンフォースメントは、車両室外側に突出し且つ車両上下方向に延びる凸形状である第3脆弱部を有し、
前記第3脆弱部よりも車両前方に位置する前記第2リンフォースメントには、前記スペアタイヤを保持するためのスクリューが通る貫通孔が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の車両側部構造。
【請求項4】
前記開口部の車両上方に位置する前記インナパネルには、クォータガラスが取り付けられる窓が設けられており、
前記第2脆弱部の車両上方に位置する前記インナパネルには、前記第2脆弱部及び前記窓を繋ぐように第3リンフォースメントが設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の車両側部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両側部構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、内燃機関により駆動される車両では、スペアタイヤは、通常、車両後部の荷室の下部に設置されている。この場合、荷室のフロア部に、車両下方に凹む凹部が設けられ、スペアタイヤは、当該該凹部の中に、いわゆる横倒しの状態で設置されている。これに対して、荷室の車両下方側に、例えば後輪駆動用の電動モータが配置される電動車両では、荷室のフロア部に凹部を設けるスペースを確保することが、レイアウト上、困難な場合がある。これに対応するために、例えば、荷室の車幅方向外側部に、スペアタイヤを縦置きに設置する場合がある。
【0003】
また、車両後部における側部に、スペアタイヤを縦置きに設置する構造として、例えば、特許文献1に開示されているような車両が知られている。当該車両は、車幅方向の中央に横置きに設置されたスペアタイヤによって、車両後部の衝撃吸収効果が低減されることを抑制するために、スペアタイヤを車幅方向外側部に縦置きに設置している。
【0004】
特許文献1に開示されている構造では、後突時に、先ず、後突荷重は、車体側部に配置され且つ車両前後方向に延びる荷重伝達メンバの後端に入力される。当該衝撃荷重は、荷重伝達メンバによって、スペアタイヤのホイール部に伝達され、スペアタイヤは、車幅方向内側の荷重を受ける。その結果、スペアタイヤの前部は、車幅方向外側に移動する。これにより、後突による衝撃荷重を吸収している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-11359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記例のような構造では、荷室と、乗員が乗車する乗員室とが区分けされていないような、例えば商用車両では、後部シートの車両後方における車幅方向外側部に、スペアタイヤが縦置きで設置されることになる。また、後部シートの車幅方向外側に位置する側壁部には、シートベルトユニットが取り付けられている。
【0007】
例えば、スペアタイヤの車両前方側に、シートベルトユニットが配置されている場合には、上記のように、スペアタイヤの前部が車幅方向外側に移動すると、シートベルトユニットを構成するリトラクタ及びシートベルトウェビングに接触し、シートベルトの動作を妨げる可能性がある。そのため、荷室の側壁にスペアタイヤが縦置きに設置される上記例の構造では、シートベルトの動作の安定性を確保する上で、改善の余地があった。
【0008】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、荷室の側壁にスペアタイヤが縦置きに設置される車両において、スペアタイヤの車両前方側に位置するシートベルトユニットの動作を安定させつつ、後突の衝撃荷重を効果的に吸収することができる車両側部構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明に係る車両側部構造は、開口部が設けられ、車両側部における後部に配置されているインナパネルと、前記開口部を跨ぐように車両前後方向に延び、スペアタイヤを縦置きに保持可能な保持部が設けられ、前記インナパネルに接合されている第1リンフォースメントと、車両前方視で、前記スペアタイヤの車両前方側に重なって配置されるシートベルトユニットと、を有している。当該車両側部構造において、前記保持部よりも車両前方側に位置する前記第1リンフォースメントには、第1脆弱部が設けられ、該第1脆弱部は、車両室内側に突出し、車両上下方向に延びる凸形状である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、荷室の側壁にスペアタイヤが縦置きに設置される車両において、スペアタイヤの車両前方側に位置するシートベルトユニットの動作を安定させつつ、後突の衝撃荷重を効果的に吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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