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公開番号2024060924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168507
出願日2022-10-20
発明の名称車両用変速機の潤滑構造
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F16H 57/04 20100101AFI20240425BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】捕集部によって多くの潤滑油を捕集でき、より多くの潤滑油を潤滑部位に供給できる車両用変速機の潤滑構造を提供すること。
【解決手段】変速機1の潤滑構造は、ファイナルドライブギヤ7Eの回転によって左側壁2D側に掻き上げられた潤滑油を捕集して潤滑部位(プロペラシャフト、ファイナルドライブギヤ7Eとファイナルドリブンギヤ8Bの噛み合い部)に供給する捕集部16を有し、捕集部16は、上壁2Bからカウンタ軸7に向かって延びる縦壁部2Fと縦壁部2Fに設けられた湾曲部2Gとを有する。縦壁部2Fは、前端部が隔壁3Aに連続するとともに、前端部が隔壁4Aに連続しており、湾曲部2Gは、縦壁部2Fの下端部から左側壁2D側に屈曲した後、上方に延びており、潤滑油を貯留する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ギヤを有する回転軸と、
底部に潤滑油が貯留され、かつ、前記ギヤを収容する収容室を有する変速機ケースとを備え、
前記収容室が、第1の縦壁と、前記回転軸の軸方向で前記ギヤを挟んで前記第1の縦壁に対向する第2の縦壁と、前記回転軸の軸方向に延び、前記回転軸の側方で前記第1の縦壁と前記第2の縦壁とを連絡する側壁と、前記回転軸の軸方向に延び、前記回転軸の上方で前記第1の縦壁と前記第2の縦壁とを連絡する上壁とを含んで構成される車両用変速機の潤滑構造であって、
前記ギヤの回転によって前記側壁側に掻き上げられた潤滑油を捕集して潤滑部位に供給する捕集部を有し、
前記捕集部は、前記上壁から前記回転軸に向かって延びる縦壁部と前記縦壁部に設けられた湾曲部とを有し、
前記縦壁部は、一端部が前記第1の縦壁に連続しているとともに、他端部が前記第2の縦壁に連続しており、
前記湾曲部は、前記縦壁部の下端部から前記側壁側に屈曲した後、上方に延びていることを特徴とする車両用変速機の潤滑構造。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記収容室にガイド壁が設けられており、
前記ガイド壁は、前記ギヤよりも下方から前記ギヤの外周に沿って延び、前記側壁に連続していることを特徴とする請求項1に記載の車両用変速機の潤滑構造。
【請求項3】
前記捕集部は、前記回転軸の軸心よりも前記側壁側に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用変速機の潤滑構造。
【請求項4】
前記縦壁部と前記湾曲部の連絡部位に開口部が形成されており、
前記湾曲部は、延出部を有し、
前記延出部は、前記開口部の下端部から前記側壁と離れるように前記ギヤの上方に延び、前記湾曲部から前記開口部を通して前記ギヤに潤滑油を供給することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用変速機の潤滑構造。
【請求項5】
前記縦壁部と前記湾曲部の連絡部位に開口部が形成されており、
前記湾曲部は、延出部を有し、
前記延出部は、前記開口部の下端部から前記側壁と離れるように前記ギヤの上方に延び、前記湾曲部から前記開口部を通して前記ギヤに潤滑油を供給することを特徴とする請求項3に記載の車両用変速機の潤滑構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用変速機の潤滑構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両に搭載される変速機は、変速機ケースの底部に貯留された潤滑油をギヤによって掻き上げて、変速機ケースの内部の潤滑部位に供給するようにしている。
【0003】
従来の潤滑構造としては、特許文献1に記載されるギヤケース構造が知られている。このギヤケース構造は、ギヤが配置された収容室から出力ギヤが摺動する軸受が配置された外部貯留室に潤滑油を供給するものであって、出力ギヤの軸心より上方に配置されて、ギヤによって掻き上げられた潤滑油の移動を遮断する遮蔽壁部と、収容室と外部貯留室との境界に形成された潤滑油外部供給孔とを有する。
【0004】
これに加えて、ギヤケース構造は、遮蔽壁部より下方に配置され、出力ギヤにより掻き上げられた潤滑油を収容室から潤滑油外部供給孔を介して外部貯留室に配置された軸受に供給する潤滑油ガイドを備えており、潤滑油ガイドは、ギヤケースと別体に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-28988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のギヤケース構造にあっては、ギヤケースと潤滑油ガイドとの間に隙間が形成されているので、出力ギヤによって掻き上げられた潤滑油が隙間から漏れてしまう。これにより、潤滑油ガイドが十分な量の潤滑油を捕集し難く、潤滑油を外部貯留室から軸受に効率よく供給できないおそれがある。
【0007】
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、捕集部によって多くの潤滑油を捕集でき、より多くの潤滑油を潤滑部位に供給できる車両用変速機の潤滑構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ギヤを有する回転軸と、底部に潤滑油が貯留され、かつ、前記ギヤを収容する収容室を有する変速機ケースとを備え、前記収容室が、第1の縦壁と、前記回転軸の軸方向で前記ギヤを挟んで前記第1の縦壁に対向する第2の縦壁と、前記回転軸の軸方向に延び、前記回転軸の側方で前記第1の縦壁と前記第2の縦壁とを連絡する側壁と、前記回転軸の軸方向に延び、前記回転軸の上方で前記第1の縦壁と前記第2の縦壁とを連絡する上壁とを含んで構成される車両用変速機の潤滑構造であって、前記ギヤの回転によって前記側壁側に掻き上げられた潤滑油を捕集して潤滑部位に供給する捕集部を有し、前記捕集部は、前記上壁から前記回転軸に向かって延びる縦壁部と前記縦壁部に設けられた湾曲部とを有し、前記縦壁部は、一端部が前記第1の縦壁に連続しているとともに、他端部が前記第2の縦壁に連続しており、前記湾曲部は、前記縦壁部の下端部から前記側壁側に屈曲した後、上方に延びていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
このように上記の本発明によれば、捕集部によって多くの潤滑油を捕集でき、より多くの潤滑油を潤滑部位に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施例に係るエンジンと車両用変速機の骨子図である。
図2は、本発明の一実施例に係る車両用変速機の潤滑構造を示す図であり、出力軸を縦方向に切断した車両用変速機の後部の断面図である。
図3は、図2のフロントカバーからリアカバーを取り外してフロントカバーをIII-III方向から見た図である。
図4は、図2のフロントカバーからリアカバーを取り外してリアカバーをIV-IV方向から見た図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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