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公開番号2024038623
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022142764
出願日2022-09-08
発明の名称処理装置、処理装置の制御方法、処理装置の制御プログラム
出願人住友重機械工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F26B 13/08 20060101AFI20240313BHJP(乾燥)
要約【課題】被処理物に供給された流動材を適切に乾燥できる処理装置等を提供する。
【解決手段】処理装置10は、被処理物30に第1インクを供給する第1印刷ユニット21と、第1インクが供給された被処理物30に、第1インクと異なる色の第2インクを供給する第2印刷ユニット22と、第1印刷ユニット21および第2印刷ユニット22の間に設けられ、被処理物30が第2印刷ユニット22に搬送される前に、第1印刷ユニット21によって供給された第1インクに乾燥処理を施す第1乾燥ユニット41と、第1印刷ユニット21による第1インクの供給状態を検知する供給状態検知部61と、供給状態に基づいて第1乾燥ユニット41による乾燥量を制御し、第1インクが流動性を維持した不完全乾燥状態のまま被処理物30を第2印刷ユニット22に搬送させる乾燥量制御部62と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1流動材が供給された被処理物に対して第2流動材が供給される前に行われる乾燥処理の乾燥量を制御し、当該第1流動材が流動性を維持した不完全乾燥状態まで乾燥させる乾燥量制御部を備える、処理装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記被処理物に前記第1流動材を供給する第1供給ユニットと、
前記第1流動材が供給された前記被処理物に、前記第2流動材を供給する第2供給ユニットと、
前記第1供給ユニットおよび前記第2供給ユニットの間に設けられ、前記被処理物が前記第2供給ユニットに搬送される前に、前記第1供給ユニットによって供給された前記第1流動材に前記乾燥処理を施す乾燥ユニットと、
を備え、
前記乾燥量制御部は、前記乾燥ユニットによる乾燥量を制御し、前記第1流動材が流動性を維持した不完全乾燥状態のまま前記被処理物を前記第2供給ユニットに搬送させる、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記第1供給ユニットによる前記第1流動材の供給状態を検知する供給状態検知部を更に備え、
前記乾燥量制御部は、前記供給状態に基づいて前記乾燥ユニットによる乾燥量を制御する、
請求項2に記載の処理装置。
【請求項4】
前記乾燥ユニットは、前記被処理物が巻き付けられて前記乾燥処理を施す加熱部と、その巻き付け長を調整可能な巻付長調整機構を備え、
前記乾燥量制御部は、前記巻付長調整機構によって前記乾燥ユニットによる乾燥量を制御する、
請求項2または3に記載の処理装置。
【請求項5】
前記供給状態検知部は、前記第1供給ユニットによる前記第1流動材の供給量を前記供給状態として検知する、請求項3に記載の処理装置。
【請求項6】
前記処理装置は、前記被処理物に対して印刷処理を施す印刷装置であり、
前記第1供給ユニットは、前記被処理物に前記第1流動材としての第1インクを供給する第1印刷ユニットであり、
前記第2供給ユニットは、前記第1インクが供給された前記被処理物に、前記第1インクと異なる色の前記第2流動材としての第2インクを供給する第2印刷ユニットである、
請求項3に記載の処理装置。
【請求項7】
前記第1インクおよび前記第2インクの少なくともいずれかは水溶性を有する、請求項6に記載の処理装置。
【請求項8】
前記供給状態検知部は、前記第1印刷ユニットが前記第1インクによって印刷した絵柄を前記供給状態として検知する、請求項6に記載の処理装置。
【請求項9】
前記処理装置は、前記被処理物に対して塗工処理を施す塗工装置であり、
前記第1供給ユニットは、前記被処理物に前記第1流動材としての第1塗料を塗る第1塗工ユニットであり、
前記第2供給ユニットは、前記第1塗料が塗られた前記被処理物に、前記第1塗料と異なる前記第2流動材としての第2塗料を塗る第2塗工ユニットである、
請求項2または3に記載の処理装置。
【請求項10】
被処理物に第1流動材を供給する第1供給ユニットと、前記第1流動材が供給された前記被処理物に、前記第1流動材と異なる第2流動材を供給する第2供給ユニットと、前記第1供給ユニットおよび前記第2供給ユニットの間に設けられ、前記被処理物が前記第2供給ユニットに搬送される前に、前記第1供給ユニットによって供給された前記第1流動材に乾燥処理を施す乾燥ユニットを備える処理装置の制御方法であって、
前記乾燥ユニットによる乾燥量を制御し、前記第1流動材が流動性を維持した不完全乾燥状態のまま前記被処理物を前記第2供給ユニットに搬送させる乾燥量制御ステップと、
を備える制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は処理装置等に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
被処理物にインクや塗料等の流動材を供給する処理装置として、印刷装置や塗工装置等が知られている。処理装置には、被処理物に供給された流動材に乾燥処理を施す乾燥ユニットが設けられることがある。特許文献1に開示されている乾燥ユニットは、流動材(塗膜)が供給された被処理物が巻き付けられて乾燥処理を施す円筒状の加熱部(加熱ロール)と、その巻き付け長を調整可能な巻付長調整機構(ガイドロール等)を備える。
【0003】
特許文献1では、加熱ロールで案内された後の被処理物の塗膜が所望の温度になるように、被処理物の加熱ロールへの巻き付け長が調整される。これによって「アルミウェブ上の塗膜は、加熱ロールとアルミウェブとの接触により急激に乾燥が進行し、同時に被膜の硬化が起り加熱ロールから帯状体が離れる側で乾燥が終了する」(特許文献1からの引用)。このように、従来の処理装置における乾燥ユニットは、被膜等の流動材を硬化させる、すなわち流動性が失われる完全乾燥状態まで乾燥する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-63487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、食品包装用のフィルム等の薄くて(10ミクロン程度のものもある)熱に弱い被処理物を完全乾燥状態まで乾燥してしまうと、過熱による被処理物の変形や劣化が発生する恐れがある。一方、流動材の乾燥が不十分な状態で後続の供給ユニットに被処理物が搬送されてしまうと、乾燥不足の流動材と新たに供給される流動材が混ざり合って干渉してしまう(例えば、多色インクによる印刷の場合は色にじみが発生してしまう)。
【0006】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、被処理物に供給された流動材を適切に乾燥できる処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の処理装置は、第1流動材が供給された被処理物に対して第2流動材が供給される前に行われる乾燥処理の乾燥量を制御し、当該第1流動材が流動性を維持した不完全乾燥状態まで乾燥させる乾燥量制御部を備える。
【0008】
この態様では、乾燥量制御部が乾燥処理の乾燥量(加熱物と被加熱物間の熱授受による温度上昇量でもあり、乾燥には熱重合による硬化を含む)を制御する。この際、第1流動材は完全乾燥状態まで乾燥されず、流動性を維持した不完全乾燥状態まで乾燥されるため、乾燥処理による被処理物および/または第1流動材の過熱を防止できる。また、乾燥量制御部によれば、乾燥対象の第1流動材を、その後に新たに供給される第2流動材との間でにじみ等の干渉を実質的に引き起こさない程度の適切な粘度まで乾燥できる。
【0009】
本発明の別の態様は、処理装置の制御方法である。この方法は、被処理物に第1流動材を供給する第1供給ユニットと、第1流動材が供給された被処理物に、第1流動材と異なる第2流動材を供給する第2供給ユニットと、第1供給ユニットおよび第2供給ユニットの間に設けられ、被処理物が第2供給ユニットに搬送される前に、第1供給ユニットによって供給された第1流動材に乾燥処理を施す乾燥ユニットを備える処理装置の制御方法であって、乾燥ユニットによる乾燥量を制御し、第1流動材が流動性を維持した不完全乾燥状態のまま被処理物を第2供給ユニットに搬送させる乾燥量制御ステップと、を備える。
【0010】
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、これらの表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラム等に変換したものも、本発明に包含される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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