TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024034758
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022139223
出願日2022-09-01
発明の名称回路制御器
出願人株式会社京三製作所
代理人個人,個人,個人
主分類B61L 5/06 20060101AFI20240306BHJP(鉄道)
要約【課題】レバーが揺動する空間を確保しつつ、蟻等の生物侵入を防止し、レバーの揺動に伴う摩耗や粉塵の発生をできる限り抑制する新たな電気転てつ機用の回路制御器を実現すること。
【解決手段】電気転てつ機用の回路制御器2は、軸支持台50で、レバー22の揺動軸30を吊り下げた姿勢で回転自在に支持する。レバー22が取り付けられた揺動軸30の下端部の周囲には閉塞部材60が装着され、閉塞部材60が生物侵入を阻止するように器外と器内空間とを隔てる。閉塞部材60はその内部に、レバー22が揺動可能な状態でレバー22および揺動軸30の下端部を配置可能な揺動空間90を画成する。揺動空間90内では、軸支持台50による揺動軸30の支持によって、レバー22および揺動軸30が揺動空間90の床面に非接触な状態で支持されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電気転てつ機用の回路制御器であって、
開口から突出するレバーの揺動軸を吊り下げた姿勢で回転自在に支持する軸支持台と、
前記開口を形成し、前記レバーが揺動可能に配置される揺動空間であって、前記レバーの取付部および当該取付部が取り付けられる前記揺動軸の下端部を含む揺動空間を画成し、器外と器内空間とを隔てる閉塞部材と、
を備え、前記軸支持台による前記揺動軸の支持によって、前記レバーおよび前記揺動軸が前記揺動空間の床面に非接触な状態で支持される回路制御器。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記軸支持台は、前記揺動軸を挿通する挿通孔が設けられた平面部を有し、
前記閉塞部材は、前記平面部の下面のうち、前記挿通孔から離れた位置で接触又は所定の微小隙間条件を満たす間隔で近接する近接部を有し、
前記挿通孔の周辺部を含む前記下面の一部は、前記揺動空間の天井面の一部を構成する、
請求項1に記載の回路制御器。
【請求項3】
前記軸支持台は、対向する一対の下垂面を有し、
前記閉塞部材は、前記一対の下垂面の間に当該下垂面に接触又は所定の微小隙間条件を満たす間隔で近接する位置に設けられ、
前記下垂面の一部は、前記揺動空間の側壁面の一部を構成する、
請求項1又は2に記載の回路制御器。
【請求項4】
前記一対の下垂面は、対向方向に突設された雌ネジ部を前記下垂面の一部に有し、
前記閉塞部材は、前記雌ネジ部の周辺部に接触又は所定の微小隙間条件を満たす間隔で近接する側方近接部を有する、
請求項3に記載の回路制御器。
【請求項5】
前記閉塞部材は、上方部材と下方部材との分割構造を有し、
前記下方部材は、前記側方近接部を有し、
前記軸支持台は、前記分割構造を合体した前記上方部材の上に位置する、
請求項4に記載の回路制御器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気転てつ機用の回路制御器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
電気転てつ機用の回路制御器は、カバー部の側面から突出させたレバー(転極レバー)を転てつ機のロックピースと係合させ、当該レバーがロックピースの動作に連動して揺動することで転てつ機の電動機回路およびKR(表示)回路を切り換える装置である。
【0003】
従来の電気転てつ機用の回路制御器は、基部に中空のカバー部を被せて画成された器内空間に各種接点を含む機構部が収められているが、カバー部にはレバーを突出させる突出口が開いたままになっていた。レバー突出口の隙間から蟻などの生物が器内空間に侵入して不具合を起こす生物侵入に起因する故障事例が発生することがあった。
【0004】
生物侵入に起因する故障事例を防ぐための技術として、例えば、レバーと突出口の周縁との間隙を塞ぐ塞ぎ板を設け、この塞ぎ板をレバーの揺動に追従してスライドさせる技術がある(例えば、特許文献1を参照)。また例えば、レバーと突出口の周縁との間に、ゴム系材料等で構成された閉塞部材を設けてレバーの動作許容空間を形成しつつ、レバーを挿通させる揺動軸付近で閉塞部材をレバーに接触させて閉塞することで、器内空間を外部から遮断する技術がある(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-193506号公報
特開2015-85880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された回路制御器は、レバー(23)の繰り返しのスライド動作によって、塞ぎ板(3)の摩耗が生じ得る。特許文献2に開示された回路制御器は、特許文献1のような塞ぎ板は存在しないが、レバー(3)と閉塞部材(5)とが接触しているために両者の摺動による摩耗や粉塵が発生する恐れがある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、レバーが揺動する空間を確保しつつ、蟻等の生物侵入を防止し、レバーの揺動に伴う摩耗や粉塵の発生をできる限り抑制する新たな電気転てつ機用の回路制御器を実現すること、である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための第1の発明は、電気転てつ機用の回路制御器であって、開口から突出するレバーの揺動軸を吊り下げた姿勢で回転自在に支持する軸支持台と、前記開口を形成し、前記レバーが揺動可能に配置される揺動空間であって、前記レバーの取付部および当該取付部が取り付けられる前記揺動軸の下端部を含む揺動空間を画成し、器外と器内空間とを隔てる閉塞部材と、を備え、前記軸支持台による前記揺動軸の支持によって、前記レバーおよび前記揺動軸が前記揺動空間の床面に非接触な状態で支持される回路制御器である。
【0009】
第1の発明によれば、閉塞部材が、レバーの揺動空間を画成しつつ、器外と器内空間とを隔てることで揺動空間から器内への蟻等の生物侵入を防止する。そして、レバーは、揺動空間の中で上下方向の揺動軸により吊り下げられており、レバーおよび揺動軸は揺動空間の床面から浮いた状態にある。仮に蟻などが開口から揺動空間へ侵入して揺動空間から器内に侵入しようとしても、レバーや揺動軸が揺動空間の床面から浮いた状態にあるのでレバーを伝って揺動空間から器内へ侵入することができない。
【0010】
加えて、レバーや揺動軸が揺動空間の床面から浮いた状態にあるため、閉塞部材をレバーや揺動軸に接触させないデザインを採用することができる。よって、閉塞部材の摩耗は生じず、摩耗で生じる粉塵が器内へ入ることもない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
踏切遮断機
11か月前
個人
鉄道車両の脱線防止の構造
3か月前
株式会社リコー
運搬装置
7か月前
株式会社リコー
自動搬送車
7か月前
KYB株式会社
シリンダ装置
8か月前
日本信号株式会社
地上子
3か月前
個人
車両間乗降システム
1か月前
近畿車輌株式会社
鉄道車両の構体
9か月前
富士電機株式会社
戸閉装置
今日
個人
磁気誘導路の移動体車両の自動運転
8か月前
オムロン株式会社
転落検知システム
1か月前
株式会社ソラリス
管内検査ロボット
3か月前
日本ケーブル株式会社
索道の空調装置付搬器
3か月前
株式会社ダイフク
搬送車
3か月前
コイト電工株式会社
カメラ設置ケース
4か月前
大同信号株式会社
レール破断検知装置
4か月前
株式会社椿本チエイン
牽引装置
6か月前
日本信号株式会社
信号システム
3か月前
近畿車輌株式会社
鉄道車両の側壁構造
8か月前
株式会社ダイフク
レール
2か月前
株式会社 空スペース
跨座式モノレール車両
2か月前
株式会社ロッソ
移動体および移動体群
8か月前
日本信号株式会社
制動支援装置
9か月前
愛知機械テクノシステム株式会社
台車
1か月前
日本信号株式会社
列車検知装置
2か月前
公益財団法人鉄道総合技術研究所
上屋
2か月前
株式会社MCS
車両監視システム
8か月前
株式会社ダイフク
走行設備
5か月前
個人
線路上落とし物回収バネ、粘着付きポール
2か月前
株式会社日立製作所
鉄道車両
5か月前
株式会社MCS
車両監視システム
8か月前
株式会社日立製作所
鉄道車両
5日前
トヨタ自動車株式会社
自動運搬システム
7か月前
株式会社京三製作所
地上子
1か月前
日本ケーブル株式会社
索道における電力供給装置
5か月前
株式会社京三製作所
車上装置
5か月前
続きを見る