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公開番号2024030438
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133346
出願日2022-08-24
発明の名称列車停止制御装置
出願人株式会社京三製作所
代理人個人,個人,個人
主分類B61L 1/08 20060101AFI20240229BHJP(鉄道)
要約【課題】検知子に係る通過時故障の発生を検出すること。
【解決手段】過走防止装置100において、列車停止制御装置130は、第1の検知子1A-1,2からの第1の信号が非検知状態であり、且つ、第2の検知子1B-1,2からの第2の信号が非検知状態の後に、台車30-1,2の通過に伴って順番に変化する第1の信号の状態と第2の信号の状態との変化の組み合わせが、前後車軸間隔と検知子間隔との大小関係に従った信号状態の変化に矛盾する所定の故障条件に相当することを検出する通過時故障検出部133と、通過時故障検出部133の検出に応じて所定の故障通知を行う故障通知制御部137と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
走行する鉄道車両の台車の前軸車輪および後軸車輪それぞれの通過を検知するために前記台車の前軸および後軸の前後車軸間隔よりも短い検知子間隔で軌道に沿って設置された第1の検知子および第2の検知子の検知子組から信号を入力し、(1)前記第1の検知子による前記前軸車輪の検知から前記第2の検知子による前記前軸車輪の検知までの時間、(2)前記第1の検知子による前記前軸車輪の検知から前記第1の検知子による前記後軸車輪の検知までの時間、(3)前記第1の検知子による前記後軸車輪の検知から前記第2の検知子による前記後軸車輪の検知までの時間、(4)前記第2の検知子による前記前軸車輪の検知から前記第2の検知子による前記後軸車輪の検知までの時間、の4つの時間それぞれに基づく速度照査が可能な列車停止制御装置であって、
前記第1の検知子からの第1の信号が非検知状態であり、且つ、前記第2の検知子からの第2の信号が非検知状態の後に、前記台車の通過に伴って順番に変化する前記第1の信号の状態と前記第2の信号の状態との変化の組み合わせが、前記前後車軸間隔と前記検知子間隔との大小関係に従った信号状態の変化に矛盾する所定の故障条件に相当することを検出する通過時故障検出手段と、
前記通過時故障検出手段の検出に応じて所定の故障通知を行う故障通知制御手段と、
を備える列車停止制御装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記通過時故障検出手段は、前記所定の故障条件に相当することを検出した場合に、前記第1の検知子および前記第2の検知子のどちらの検知子に係る故障かを特定する故障検知子特定手段を有し、
前記通過時故障検出手段による検出がなされた場合に、前記4つの時間のうち、検知子の故障によって計測不能となった時間を除く残余の時間に基づいて速度照査を行う、請求項1に記載の列車停止制御装置。
【請求項3】
前記故障検知子特定手段は、前記前軸車輪の通過に伴って順番に変化する前記第1の信号の状態と前記第2の信号の状態との変化の組み合わせに基づいて、前記第1の検知子に係る故障を特定する、
請求項2に記載の列車停止制御装置。
【請求項4】
前記故障検知子特定手段は、前記前軸車輪の通過の後の前記後軸車輪の通過の際に順番に変化する前記第1の信号の状態と前記第2の信号の状態との変化の組み合わせに基づいて、前記第1の検知子に係る故障を特定する、
請求項2に記載の列車停止制御装置。
【請求項5】
前記故障検知子特定手段は、前記前軸車輪の通過に伴って順番に変化する前記第1の信号の状態と前記第2の信号の状態との変化の組み合わせに基づいて、前記第2の検知子に係る故障を特定する、
請求項2に記載の列車停止制御装置。
【請求項6】
前記軌道には、前記軌道に沿って前記前後車軸間隔より長い設置間隔で少なくとも2つの前記検知子組が設置されており、
前記通過時故障検出手段は、前記2つの検知子組それぞれの前記第1の信号および前記第2の信号が非検知状態の後に、前記台車の通過に伴って順番に変化する前記2つの検知子組それぞれの前記第1の信号および前記第2の信号の状態の変化の組み合わせが、前記前後車軸間隔と前記検知子間隔との大小関係に従った信号状態の変化、および、前記前後車軸間隔と前記設置間隔との大小関係に従った信号状態の変化、の何れかに矛盾する前記故障条件に相当することを検出する、
請求項1~5の何れか一項に記載の列車停止制御装置。
【請求項7】
前記鉄道車両には、所定の台車間隔で2つの台車が装備されており、
前記軌道には、前記軌道に沿って2つの前記検知子組が設置されており、
前記2つの検知子組は、互いの検知子組の近い方の検知子同士の間隔である設置間隔が前記前後車軸間隔より長く、且つ、互いの検知子組の遠い方の検知子同士の間隔である設置区間長が前記台車間隔より短くなるように設置されており、
前記通過時故障検出手段は、前記2つの検知子組それぞれの前記第1の信号および前記第2の信号が非検知状態の後に、前記鉄道車両の通過に伴って順番に変化する前記2つの検知子組それぞれの前記第1の信号および前記第2の信号の状態の変化の組み合わせが、前記前後車軸間隔と前記検知子間隔との大小関係に従った信号状態の変化、前記前後車軸間隔と前記設置間隔との大小関係に従った信号状態の変化、および、前記台車間隔と前記設置区間長との大小関係に従った信号状態の変化、の何れかに矛盾する前記故障条件に相当することを検出する、
請求項1~5の何れか一項に記載の列車停止制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、列車の過走を防止するための列車停止制御装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、軌道に検知子(例えば、車軸検知器)を設け、当該検知子の検出出力に基づき速度照査を行って、列車の過走を防止する列車停止制御装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
特許文献1の技術では、軌道に沿って2つの検知子(特許文献1の用語は車軸検知器であるが、ここでは「検知子」と呼称する)を所定間隔で設置する。そして、鉄道車両の台車の前軸車輪および後軸車輪が通過したことによる各検知子の検出出力間の4つの時間を求めることで、列車の速度照査を行う。そのため、正常時は4回の速度照査が可能であることに加えて、一方の検知子による検出がなされず障害(故障)が生じている場合であっても、他方の検知子の検出出力のみから求まる時間によって速度照査が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭63-235161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術によれば、検知子に係る故障の有無を検出することは可能である。しかし、検知子に係る故障には、速度照査の時点で既に発生しているものの他に、車輪の通過に伴い速度照査の最中に発生する故障がある。特許文献1の技術では、後者のような故障(以下、「通過時故障」ともいう)を検出することが困難であった。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、検知子に係る通過時故障の発生を検出する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための第1の発明は、走行する鉄道車両の台車の前軸車輪および後軸車輪それぞれの通過を検知するために前記台車の前軸および後軸の前後車軸間隔よりも短い検知子間隔で軌道に沿って設置された第1の検知子および第2の検知子の検知子組から信号を入力し、(1)前記第1の検知子による前記前軸車輪の検知から前記第2の検知子による前記前軸車輪の検知までの時間、(2)前記第1の検知子による前記前軸車輪の検知から前記第1の検知子による前記後軸車輪の検知までの時間、(3)前記第1の検知子による前記後軸車輪の検知から前記第2の検知子による前記後軸車輪の検知までの時間、(4)前記第2の検知子による前記前軸車輪の検知から前記第2の検知子による前記後軸車輪の検知までの時間、の4つの時間それぞれに基づく速度照査が可能な列車停止制御装置であって、前記第1の検知子からの第1の信号が非検知状態であり、且つ、前記第2の検知子からの第2の信号が非検知状態の後に、前記台車の通過に伴って順番に変化する前記第1の信号の状態と前記第2の信号の状態との変化の組み合わせが、前記前後車軸間隔と前記検知子間隔との大小関係に従った信号状態の変化に矛盾する所定の故障条件に相当することを検出する通過時故障検出手段(例えば、図1の通過時故障検出部133)と、前記通過時故障検出手段の検出に応じて所定の故障通知を行う故障通知制御手段(例えば、図1の故障通知制御部137)と、を備える列車停止制御装置である。
【0008】
第1の発明によれば、第1の検知子の第1の信号および第2の検知子の第2の信号が何れも非検知状態であった後、台車の通過に伴って当該信号状態が変化した場合を対象として、対象となる変化があったときに、当該変化の組み合わせが故障条件に相当することを検出する。故障条件に相当するかどうかは、対象の変化の組み合わせが、前後車輪間隔と検知子間隔との大小関係に従った信号状態の変化に矛盾するかどうかによって検出する。これによれば、第1の検知子および第2の検知子の信号状態が何れも非検知状態であったことを前提として、台車の通過に伴う当該信号状態の変化の組み合わせが、正常時と異なる場合を検出できる。したがって、検知子に係る通過時故障の発生を検出することが可能となる。
【0009】
また、第2の発明は、上記の列車停止制御装置において、前記通過時故障検出手段が、前記所定の故障条件に相当することを検出した場合に、前記第1の検知子および前記第2の検知子のどちらの検知子に係る故障かを特定する故障検知子特定手段(例えば、図1の故障検知子特定部135)を有し、前記通過時故障検出手段による検出がなされた場合に、前記4つの時間のうち、検知子の故障によって計測不能となった時間を除く残余の時間に基づいて速度照査を行う、列車停止制御装置である。
【0010】
第2の発明によれば、上記した4つの時間のうちの、検知子の故障によって計測不能となった時間以外の計測可能な時間に基づいて、速度照査を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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