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公開番号2024028986
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-05
出願番号2023211159,2019571410
出願日2023-12-14,2018-06-19
発明の名称IL-2スーパーアゴニスト、アゴニスト、およびそれらの融合体の使用および方法
出願人メディシナ セラピューティクス インコーポレイテッド
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類A61K 39/395 20060101AFI20240227BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】抗PD-1抗体または阻害剤とIL-2ムテインとを含む併用治療を投与することを含む癌を治療する方法を提供する。
【解決手段】癌を治療する方法であって、(i)抗PD-1抗体もしくは阻害剤、または抗PD-L1抗体もしくは阻害剤と、(ii)以下のアミノ酸置換、L80F、R81D、L85V、I86V、およびI92Fを含むIL-2ムテインである、IL-2ムテインと、を含む、併用治療を投与することを含む、方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
癌を治療する方法であって、
(i)抗PD-1抗体もしくは阻害剤、または抗PD-L1抗体もしくは阻害剤と、
(ii)以下のアミノ酸置換、L80F、R81D、L85V、I86V、およびI92Fを含むIL-2ムテインであって、その番号付けが、配列番号2の野生型ヒトIL-2に従う、IL-2ムテインと、を含む、併用治療を投与することを含む、方法。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記抗PD-1抗体もしくは阻害剤が、ニボルマブ、BMS-936558、MDX-1106、ONO-4538、AMP224、CT-011、およびMK-3475(ペンブロリズマブ)、セミプリマブ(REGN2810)、SHR-1210(CTR20160175およびCTR20170090)、SHR-1210(CTR20170299およびCTR20170322)、JS-001(CTR20160274)、IBI308(CTR20160735)、BGB-A317(CTR20160872)、ならびに米国特許公開第2017/0081409号で列挙されているPD-1抗体からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記抗PD-L1抗体もしくは阻害剤が、アテゾリズマブ、アベルマブ、およびデュルバルマブからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記IL-2ムテインが、F42A置換をさらに含み、その番号付けが、配列番号2の野生型ヒトIL-2に従う、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記IL-2ムテインが、K43N置換をさらに含み、その番号付けが、配列番号2の野生型ヒトIL-2に従う、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記IL-2ムテインが、F42A置換をさらに含み、その番号付けが、配列番号2の野生型ヒトIL-2に従う、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記IL-2ムテインが、Y45A置換をさらに含み、その番号付けが、配列番号2の野生型ヒトIL-2に従う、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記IL-2ムテインが、E62A置換をさらに含み、その番号付けが、配列番号2の野生型ヒトIL-2に従う、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記IL-2ムテインが、融合タンパク質である、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記融合タンパク質が、Fc抗体断片に連結された前記IL-2を含む、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)に基づいて、2017年6月19日に出願された米国特許出願第62/521,957号および2018年6月1日に出願された第62/679,687号に対する優先権を主張するものであり、そのすべては参照により本明細書へそのすべてが明白に組み込まれる。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
インターロイキン2(IL-2)は、活性化されたCD4+T細胞によって主に産生される多能性サイトカインであり、正常な免疫応答の産生に重要な役割を果たす。IL-2は、活性化Tリンパ球の増殖および拡大を促進し、B細胞の成長を増強し、単球およびナチュラルキラー細胞を活性化する。これらの活性のおかげで、IL-2が試験され、認可された癌治療として使用されている(アルデスロイキン、Proleukin(登録商標))。真核細胞では、ヒトIL-2は153アミノ酸の前駆体ポリペプチドとして合成され、そこから20アミノ酸が除去されて、成熟分泌型IL-2が生成される(Taniguchi 1983)。組換えヒトIL-2は、E.coli(Rosenberg 1984)、昆虫細胞(Smith 1985)、および哺乳類COS細胞(Taniguchi 1983)において産生されてきた。
【0003】
インターロイキン-2(IL-2)は、T細胞成長因子として最初に同定された4つのαらせん状束I型サイトカインである(Morganら、Science 193:1007(1976))が、その後、幅広い作用があることが示されている。IL-2はTヘルパー分化を促進し(Zhuら、Annual review of immunology 28:445(2010);Liaoら、Nat Immunol 9:1288(2008);およびLiaoら、Nat Immunol 12:551(2011))、制御性T(Treg)細胞の発達を促進し(Chengら、Immunol Rev
241:63(2011))、ナチュラルキラーおよびリンホカイン活性化キラー活性を誘導し(Liaoら、Immunity 38:13(2013))、活性化誘導細胞死(AICD)を仲介する(Lenardoら、Nature 353:858(1991))。
【0004】
IL-2は、3つの異なる受容体、インターロイキン2受容体アルファ(IL-2Rα;CD25)、インターロイキン2受容体ベータ(IL-2Rβ;CD122)、およびインターロイキン2受容体ガンマ(IL-2Rγ;CD132;一般的なガンマ鎖)と相互作用することにより作用する。同定された最初の受容体はIL-2Rαであり、これはT細胞活性化時に現れる55kDのポリペプチド(p55)であり、元々Tac(T活性化)抗原と呼ばれていた。IL-2Rαは約10
-8
MのK

でIL-2に結合し、「低親和性」IL-2受容体としても知られている。IL-2Rαのみを発現する細胞へのIL-2の結合は、検出可能な生物学的応答を引き起さない。ほとんどの場合、IL-2は、3つの異なる受容体、IL-2Rα、IL-2Rβ、およびIL-2Rγを介して作用する。休止T細胞などのほとんどの細胞は、それらがIL-2に対する親和性が低いIL-2RβおよびIL-2Rγのみを発現するため、IL-2に応答しない。刺激すると、休止T細胞は比較的親和性の高いIL-2受容体IL-2Rαを発現する。IL-2のIL-2Rαへの結合により、この受容体は順次IL-2RβおよびIL-2Rγの係合を引き起こし、T細胞活性化をもたらす。IL-2Rβに対する結合親和性が強化されたために作用が増強されたIL-2「スーパーカイン」が以前に開発された(Levinら、
Nature 484:529(2012))。
【0005】
IL-2スーパーアゴニストを含むIL-2に関する豊富な知識にもかかわらず、抗PD-1抗体との併用療法および腫瘍溶解性ウイルスまたはCAR-T細胞との併用療法を含む、癌の治療のためのより良い併用療法のための技術が、依然として必要とされている。本発明はこの必要性を満たし、癌の治療のためのIL-2スーパーアゴニストまたはアゴニストの併用療法、特に、野生型IL-2に従って番号付された置換L80F、R81D、L85V、I86VおよびI92Fを含むIL-2ムテインと抗PD-1抗体との併用を提供する。
【発明の概要】
【0006】
IL-2は免疫系に幅広い影響を及ぼし、免疫活性化と恒常性維持の両方の調節に重要な役割を果たす。免疫系刺激剤として、本発明のIL-2ムテインは、癌の治療のために抗PD-1抗体と組み合わせて使用されることが見出された。
【0007】
別の態様では、抗PD-1抗体または阻害剤と組み合わせてIL-2ムテインを投与することを含む、癌を有する対象を治療する方法が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、本方法は、本明細書に開示されるIL-2ムテインのいずれか1つを含む薬学的組成物の治療的有効量を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、アミノ酸置換、L80F、R81D、L85V、I86V、およびI92Fを有するIL-2ムテインを含む。
【0008】
したがって、いくつかの実施形態では、本発明は、(i)抗PD-1抗体または阻害剤と、(ii)以下のアミノ酸置換、L80F、R81D、L85V、I86VおよびI92Fを含むIL-2ムテインであって、その番号付けは配列番号2の野生型ヒトIL-2に従うものであるIL-2ムテインと、を含む併用治療を投与することを含む、癌を治療する方法を提供する。
【0009】
いくつかの実施形態では、抗PD-1抗体または阻害剤は、ニボルマブ、BMS-936558、MDX-1106、ONO-4538、AMP224、CT-011、およびMK-3475(ペンブロリズマブ)、セミプリマブ(REGN2810)、SHR-1210(CTR20160175およびCTR20170090)、SHR-1210(CTR20170299およびCTR20170322)、JS-001(CTR20160274)、IBI308(CTR20160735)、BGB-A317(CTR20160872)、ならびに米国特許公開第2017/0081409号で列挙されているPD-1抗体からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、抗PD-L1抗体または阻害剤は、アテゾリズマブ、アベルマブ、およびデュルバルマブからなる群から選択される。
【0010】
いくつかの実施形態では、IL-2ムテインはF42A置換をさらに含み、その番号付けは配列番号2の野生型ヒトIL-2に従う。いくつかの実施形態では、F42A置換をさらに含むIL-2ムテインは、野生型ヒトIL-2と比較してCD25に対して低下した結合親和性を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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