TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024022685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-19
出願番号2022125970
出願日2022-08-06
発明の名称あと施工アンカーの撤去装置
出願人株式会社テス
代理人個人
主分類B25B 29/00 20060101AFI20240209BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】作業性が良く安価で簡単な構造によってあと施工アンカーを容易に短時間で撤去することができるあと施工アンカーの撤去装置を提供する。
【解決手段】撤去装置7は、アンカー本体4に芯棒5を打ち込み、アンカー本体4の底部4bを拡張させて、アンカー本体4を母材1に定着させるアンカー3を撤去する装置である。挟み込み部8A,8Bは、アンカー本体4の頭部4aと芯棒5の頭部5aとの間に隙間が形成されるように、これらの間に差し込まれて芯棒5を挟み込む。てこ部14A,14Bは、挟み込み部8A,8Bが芯棒5を挟み込むための力と、芯棒5を挟み込んだ状態で芯棒5を引き抜くための力とを作業者によって作用させる。屈曲部9A,9Bは、挟み込み部8A,8Bの刃先部8a,8bと挟み込み部8A,8Bの基部8c,8dとの間で、挟み込み部8A,8Bを鈍角に屈曲させる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
アンカー本体に芯棒を打ち込み、このアンカー本体の底部を拡張させて、このアンカー本体を母材に定着させるあと施工アンカーの撤去装置であって、
前記アンカー本体の頭部と前記芯棒の頭部との間に隙間が形成されるように、これらの間に差し込まれてこの芯棒を挟み込む挟み込み部と、
前記挟み込み部が前記芯棒を挟み込むための力と、前記芯棒を挟み込んだ状態でこの芯棒を引き抜くための力とを作業者が作用させるてこ部と、
を備えるあと施工アンカーの撤去装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
アンカー本体に芯棒を打ち込み、このアンカー本体の底部を拡張させて、このアンカー本体を母材に定着させるあと施工アンカーの撤去装置であって、
前記アンカー本体の外周部に形成された切込部を前記芯棒とともに挟み込む挟み込み部と、
前記切込部及び前記芯棒を前記挟み込み部が挟み込むための力と、前記切込部及び前記芯棒を挟み込んだ状態で、前記アンカー本体を破断させてこのアンカー本体からこの芯棒を引き抜くための力とを作業者が作用させるてこ部と、
を備えるあと施工アンカーの撤去装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のあと施工アンカーの撤去装置において、
前記挟み込み部は、前記芯棒を引き抜いた後の前記アンカー本体を挟み込み、
前記てこ部は、前記挟み込み部が前記アンカー本体を挟み込むための力と、前記アンカー本体を挟み込んだ状態でこのアンカー本体を引き抜くための力とを作業者が作用させること、
を特徴とするあと施工アンカーの撤去装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のあと施工アンカーの撤去装置において、
前記挟み込み部の刃先部とこの挟み込み部の基部との間で、この挟み込み部が鈍角に屈曲する屈曲部を備えること、
を特徴とするあと施工アンカーの撤去装置。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載のあと施工アンカーの撤去装置において、
前記挟み込み部を作用点として力が作用し、前記てこ部を力点として力が加わるように、この作用点とこの力点との間で前記母材の表面と接触して、この挟み込み部を支える支点部を備えること、
を特徴とするあと施工アンカーの撤去装置。
【請求項6】
請求項5に記載のあと施工アンカーの撤去装置において、
前記支点部と前記挟み込み部との間の間隔を調整する間隔調整部を備えること、
を特徴とするあと施工アンカーの撤去装置。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載のあと施工アンカーの撤去装置において、
前記挟み込み部の挟み込み量を調整する挟み込み量調整部を備えること、
を特徴とするあと施工アンカーの撤去装置。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載のあと施工アンカーの撤去装置において、
前記挟み込み部は、前記母材の表面に対してほぼ平行な平行面と、この平行面に対して傾斜する傾斜面とを有する片刃構造の刃先部を備えること、
を特徴とするあと施工アンカーの撤去装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、アンカー本体に芯棒を打ち込み、このアンカー本体の底部を拡張させて、このアンカー本体を母材に定着させるあと施工アンカーの撤去装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
削孔したコンクリートにアンカー本体を差し込み、このアンカー本体に芯棒を打ち込みくさび状に作用させることでアンカー底部を拡幅させて、コンクリートに対して抵抗を生じさせて十分な引き抜き強度を得られる芯棒打込み式あと施工アンカーがある。従来の拡開アンカーの施工方法(以下、従来技術1という)は、コンクリート躯体などの母材に穿孔された下穴に、貫通孔を有する筒状のアンカー本体を挿入し、このアンカー本体の貫通孔に芯棒を挿入してアンカー本体を下穴に固定している(例えば、特許文献1参照)。この従来技術1では、アンカー本体の先端部が長さ方向に沿って複数のスリットによって複数の突片状の拡張部に分割されており、アンカー本体に芯棒を挿入することによって、アンカー本体の拡張部を内側から拡張させて、下穴にアンカー本体を固定している。近年、構造物の維持管理の高度化などから不必要なアンカーの完全撤去を求められるケースが増えている。
【0003】
従来技術1では、アンカー本体の撤去を考慮していないため、芯棒は主に拡張部におけるアンカー本体との強い摩擦抵抗で固定され、かつ、アンカー本体の頭部と芯棒の頭部とが密着している。このため、アンカー本体を下穴から撤去するには拡張部の摩擦抵抗を上回る引張力で芯棒を引き抜き、アンカー本体の拡幅を減じなければならない。アンカー本体の拡幅を減じずに無理にアンカー本体を引き抜いた場合、コンクリートとのせん断抵抗によりコンクリートを破損させることになる。
【0004】
アンカー本体の頭部と芯棒の頭部との間に隙間があり引っ掛かりを得られる場合には、釘抜などを用いて芯棒を引き抜くことができるが、5~15分程度の作業時間を要する。アンカー本体の頭部と芯棒の頭部との間に隙間がない場合には、高い頻度で引き抜きに失敗する。このため、ディスクサンダなどによってコンクリート面でアンカー本体及び芯棒を切断し、残存するアンカー本体及び芯棒をコンクリートによって埋めるいわゆる埋め殺しをすることになっていた。このような従来の芯棒打込み式あと施工アンカーでは、アンカー本体から芯棒を引く抜くために種々の装置が提案されている。
【0005】
従来のアンカー打込用当盤(以下、従来技術2という)は、アンカー本体の首下の隙間に差し込まれる二股状鉤部と、この二股状鉤部を取り付ける昇降板と、この昇降板を上昇させるハンドルなどを備えている(例えば、特許文献2参照)。この従来技術2は、アンカー本体が首下まで完全に入り込まなかったときに、アンカー本体の首下の隙間に二股状鉤部を差し込み、作業者がハンドルを回転操作することによって二股状鉤部が上昇して、アンカー本体を引き抜いている。
【0006】
従来のアンカー引抜具(以下、従来技術3という)は、芯棒打込み式アンカーの芯棒の頭部を保持する芯棒保持部を先端部に有する引抜部材と、この引抜部材を本体部材に沿って移動させる移動部材と、芯棒の頭部を芯棒保持部が保持する力を増強させる増締手段などを備えている(例えば、特許文献3参照)。この従来技術3は、芯棒の頭部に引抜部材の先端面を接触させた状態で、引抜部材の後端部をハンマーなどで叩き、引抜部材の芯棒保持部に芯棒の頭部を嵌め込んでいる。従来技術3は、移動部材を回転させて、アンカー本体が取り付けられている床面などに本体部材の底面を当接させた後に、六角レンチなどによって増締部材を締め付けて引抜部材の芯棒保持部を芯棒の頭部に噛み込ませている。従来技術3は、芯棒保持部によって芯棒の頭部を保持した状態で、移動部材をレンチなどによって回転させて、アンカー本体から離間する方向に引抜部材を移動させてアンカー本体から芯棒を引き抜いている。
【0007】
従来の引抜工具(以下、従来技術4という)は、アンカーの芯棒を保持する第一保持部と、この第一保持部が嵌合することによってこの第一保持部を窄ませて、この第一保持部に芯棒を把持させる把持部材と、この第一保持部が連結されて芯棒を引き抜く引抜力をこの第一保持部を介して芯棒に伝達するシャフト部と、このシャフト部の長さ方向に沿って摺動可能な可動部と、この可動部に打撃されるつば部などを備えている(例えば、特許文献4参照)。この従来技術4は、アンカー本体の上部に第一保持部を被せ、この第一保持部を把持部材に嵌合させることによってこの第一保持部に芯棒の頭部を保持させている。従来技術4は、アンカー本体の頭部と芯棒の頭部との間に第一保持部の突起片を食い込ませた状態で、作業者が可動部を摺動させてつば部にこの可動部を打撃し、芯棒を引き抜く引抜力を発生させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2015-094459号公報
【0009】
実開昭59-019276号公報
【0010】
特開2018-089709号公報
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社テス
あと施工アンカーの撤去装置
2か月前
個人
釘抜き機
5か月前
個人
ねじ締め装置
4か月前
日東精工株式会社
搬送装置
18日前
株式会社ツノダ
挟持工具
1か月前
UTM株式会社
搬送装置
5か月前
株式会社ツノダ
挟持工具
2か月前
株式会社右川ゴム製造所
把持装置
27日前
川崎重工業株式会社
ハンド
2か月前
個人
ロボットシステム
4か月前
学校法人立命館
グリッパ
1か月前
株式会社不二越
ロボット
4か月前
トヨタ自動車株式会社
関節機構
5か月前
学校法人立命館
ロボットハンド
1か月前
トヨタ自動車株式会社
関節機構
4か月前
個人
作業台
5か月前
個人
プーリーキー抜き治具
1か月前
株式会社不二越
予測システム
2か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
3か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
4か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
4か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
株式会社ダイヘン
画像生成装置
27日前
株式会社ダイヘン
情報処理装置
27日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
国立大学法人東北大学
剛性可変連結体
5か月前
株式会社中村製作所
トルクドライバー
1か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
3か月前
株式会社ダイヘン
画像生成装置
27日前
小倉クラッチ株式会社
ロボットハンド
4か月前
株式会社越智工業所
ブレーカ用カバー
4か月前
株式会社共和製作所
ロボット用アーム
5日前
西部電機株式会社
吸着装置
19日前
続きを見る