TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024018481
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022121849
出願日2022-07-29
発明の名称作業機
出願人工機ホールディングス株式会社
代理人個人
主分類B25F 5/00 20060101AFI20240201BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】好適な緩衝緩和手段を提供する。
【解決手段】電動切断機10では、伝達ギヤ51が、ケース30に固定された支持軸52に上下方向に相対移動可能に支持されている。また、伝達ギヤ51の下側には、ラバーワッシャ84を有する衝撃緩和機構80が設けられている。そして、モータ40の過負荷状態時に所定値以上の下側へのスラスト力が伝達ギヤ51に作用して、伝達ギヤ51が下側へ移動(変位)すると、ラバーワッシャ84が圧縮変形する。すなわち、ラバーワッシャ84によって、伝達ギヤ51に加わる衝撃を吸収することができる。換言すると、伝達ギヤ51が変位することでラバーワッシャ84を圧縮変形させて、モータ40の伝達経路に生じる衝撃を緩和することができる。これにより、例えば、モータ40の全体を変位させてラバーワッシャ84を圧縮変形させる構成と比べて、ラバーワッシャ84を良好に圧縮変形させることができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
モータと、
前記モータの駆動力によって作動する出力部と、
前記モータの駆動力によって回転すると共に、前記出力部に前記駆動力を伝達する伝達ギヤと、
前記伝達ギヤを収容するケースと、
前記ケースに固定され、前記伝達ギヤを回転可能に支持する支持軸と、
前記ケースに設けられた弾性体と、
を備え、
前記伝達ギヤは、前記支持軸に対して相対移動可能に構成されており、
前記伝達ギヤの前記支持軸に対する相対移動時に前記弾性体が弾性変形する作業機。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
モータ本体及び回転軸を含んで構成されたモータと、
前記モータの駆動力によって作動する出力部と、
前記回転軸の軸方向の一方側端部に設けられたモータギヤと、
前記モータギヤに噛合され、前記出力部に前記駆動力を伝達する伝達ギヤと、
前記伝達ギヤの前記軸方向の他方側に設けられた弾性体と、
を備え、
前記モータへの過負が大きくなった時に、前記伝達ギヤが前記軸方向の他方側へ移動して前記弾性体が弾性変形する作業機。
【請求項3】
回転軸を有するモータと、
前記回転軸に連結され、前記モータの駆動力によって回転する伝達ギヤと、
前記伝達ギヤの軸方向の一方側に設けられ、前記伝達ギヤによって前記モータの駆動力が伝達されて作動する出力部と、
前記モータへの過負が大きくなった時に、前記軸方向の一方側に移動する前記回転軸によって、または、前記軸方向の他方側へ変位する前記伝達ギヤによって弾性変形する弾性体と、
を備えた作業機。
【請求項4】
前記弾性体は、前記モータへの負荷が大きくなった時に、前記軸方向の他方側へ変位する前記伝達ギヤによって弾性変形し、
前記伝達ギヤの軸方向の他方側には前記弾性体を含む支持機構が設けられ、
前記支持機構は、
前記伝達ギヤを回転可能に支持すると共に、前記軸方向の他方側へのスラスト力を受けるスラストベアリングと、
前記スラストベアリングに対して前記軸方向の他方側に設けられた前記弾性体と、
を有する請求項3に記載の作業機。
【請求項5】
前記スラストベアリングは、
前記伝達ギヤの前記軸方向の他方側に隣接配置され、前記伝達ギヤの周方向に並んで配置された複数の転動体と、
前記転動体を前記軸方向の他方側から支持するリング状のベース部と、
を有している請求項4に記載の作業機。
【請求項6】
前記モータは、固定子と、前記固定子に対して前記軸方向の両側へ突出する回転軸と、を含んで構成され、
前記支持機構が、前記回転軸の径方向外側で且つ前記固定子よりも前記軸方向の一方側に配置されている請求項4又は請求項5に記載の作業機。
【請求項7】
前記回転軸を回転可能に支持する軸受が、前記固定子の前記軸方向の一方側に設けられており、
前記支持機構が、前記軸受よりも前記軸方向の一方側に配置されている請求項6に記載の作業機。
【請求項8】
前記回転軸の軸方向の一方側端部には、前記伝達ギヤと噛合されたモータギヤが設けられており、
前記支持機構が、前記モータギヤの径方向外側に配置されている請求項7に記載の作業機。
【請求項9】
前記伝達ギヤの回転を往復動に変換して前記出力部に伝達する往復動変換機構を有し、
前記出力部には、ブレードが取り付け可能に構成されている請求項1~請求項3の何れか1項に記載の作業機。
【請求項10】
前記伝達ギヤの回転を往復動に変換して前記出力部に伝達する往復動変換機構を有し、
前記出力部には、ブレードが取り付け可能に構成され、
前記ケースは、前記伝達ギヤを収容する収容部と、前記収容部を覆うカバーを有し、
前記往復動変換機構は、前記カバーに支持されている請求項1に記載の作業機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載の電動工具(作業機)では、モータの駆動軸がベアリングによって回転可能に支持されており、ベアリングは、駆動軸の軸方向に移動可能にハウジングに支持されている。また、ベアリングの外輪は、弾性体によって付勢されている。ブレードが切断加工中に被切断材に噛み込んで、駆動部がロックすると、モータが過負荷状態になる。モータの過負荷状態時には、駆動軸のピニオン及び駆動伝達ギヤに衝撃が加わり、駆動軸に生じるスラスト力が大きくなり、駆動軸が後方側へ移動すると共に、弾性体が圧縮変形する。これにより、弾性体によって、ピニオンや駆動伝達ギヤに加わる衝撃が吸収されて、モータの過負荷状態時における駆動伝達経路に生じる衝撃を緩和することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開番号2019/138726
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記電動工具では、上述のように、モータの過負荷状態時に、モータの駆動軸の全体が軸方向に移動する。すなわち、モータの過負荷状態には、モータの全体、駆動軸、モータ基板、及びモータ基板に接続される配線等が、駆動軸の軸方向に移動する。このため、例えば、これら移動部材を良好に移動させるために、ハウジング内において、これらの移動部品と、他の部品との間のクリアランス等を適切に確保する必要がある。また、例えば、弾性体による衝撃緩和機能を発揮させるためには、モータの全体を移動させるための比較的大きなスラスト力を駆動軸に発生させる必要がある。したがって、電動工具では、モータの駆動伝達経路において、好適な衝撃緩和手段を有することが好ましい。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮して、好適な緩衝緩和手段を有する作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、モータと、前記モータの駆動力によって作動する出力部と、前記モータの駆動力によって回転すると共に、前記出力部に前記駆動力を伝達する伝達ギヤと、前記伝達ギヤを収容するケースと、前記ケースに固定され、前記伝達ギヤを回転可能に支持する支持軸と、前記ケースに設けられた弾性体と、を備え、前記伝達ギヤは、前記支持軸に対して相対移動可能に構成されており、前記伝達ギヤの前記支持軸に対する相対移動時に前記弾性体が弾性変形する作業機である。
【0007】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、モータ本体及び回転軸を含んで構成されたモータと、前記モータの駆動力によって作動する出力部と、前記回転軸の軸方向の一方側端部に設けられたモータギヤと、前記モータギヤに噛合され、前記出力部に前記駆動力を伝達する伝達ギヤと、前記伝達ギヤの前記軸方向の他方側に設けられた弾性体と、を備え、前記モータへの過負が大きくなった時に、前記伝達ギヤが前記軸方向の他方側へ移動して前記弾性体が弾性変形する作業機である。
【0008】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、回転軸を有するモータと、前記回転軸に連結され、前記モータの駆動力によって回転する伝達ギヤと、前記伝達ギヤの軸方向の一方側に設けられ、前記伝達ギヤによって前記モータの駆動力が伝達されて作動する出力部と、前記モータへの過負が大きくなった時に、前記軸方向の一方側に移動する前記回転軸によって、または、前記軸方向の他方側へ変位する前記伝達ギヤによって弾性変形する弾性体と、を備えた作業機である。
【0009】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記弾性体は、前記モータへの負荷が大きくなった時に、前記軸方向の他方側へ変位する前記伝達ギヤによって弾性変形し、前記伝達ギヤの軸方向の他方側には前記弾性体を含む支持機構が設けられ、前記支持機構は、前記伝達ギヤを回転可能に支持すると共に、前記軸方向の他方側へのスラスト力を受けるスラストベアリングと、前記スラストベアリングに対して前記軸方向の他方側に設けられた前記弾性体と、を有する作業機である。
【0010】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記スラストベアリングは、前記伝達ギヤの前記軸方向の他方側に隣接配置され、前記伝達ギヤの周方向に並んで配置された複数の転動体と、前記転動体を前記軸方向の他方側から支持するリング状のベース部と、を有している作業機である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
釘抜き機
5か月前
株式会社フジキン
レンチ
6か月前
個人
ねじ締め装置
4か月前
日東精工株式会社
搬送装置
16日前
UTM株式会社
搬送装置
5か月前
株式会社ツノダ
挟持工具
1か月前
株式会社ツノダ
挟持工具
2か月前
個人
ペットボトル用蓋開け具。
5か月前
株式会社右川ゴム製造所
把持装置
25日前
川崎重工業株式会社
ハンド
2か月前
個人
ロボットシステム
4か月前
株式会社不二越
ロボット
4か月前
株式会社不二越
ロボット
6か月前
トヨタ自動車株式会社
関節機構
4か月前
トヨタ自動車株式会社
関節機構
4か月前
学校法人立命館
ロボットハンド
1か月前
学校法人立命館
グリッパ
1か月前
個人
作業台
5か月前
個人
プーリーキー抜き治具
1か月前
オムロン株式会社
ロボットハンド
6か月前
株式会社近藤製作所
ロータリージョイント
6か月前
川崎重工業株式会社
ロボット
6か月前
株式会社不二越
予測システム
2か月前
株式会社ダイヘン
画像生成装置
25日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
3か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
小倉クラッチ株式会社
ロボットハンド
4か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
4か月前
株式会社ダイヘン
画像生成装置
25日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
4か月前
株式会社ダイヘン
情報処理装置
25日前
国立大学法人東北大学
剛性可変連結体
5か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
株式会社共和製作所
ロボット用アーム
3日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
3か月前
続きを見る