TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024057219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022163812
出願日2022-10-12
発明の名称ロボット用アーム
出願人株式会社共和製作所
代理人個人
主分類B25J 19/00 20060101AFI20240417BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】 ロボット用アームのハウジングにCFRP材を採用しつつ、ハウジングの熱を効率よく外部に逃すことができ、ハウジングの保護性能を良好に保つ。
【解決手段】 ロボット用アーム12は、アーム長さ方向に一体的に連なる、CFRP材からなるハウジング20と、ハウジング20に貫通して設けられる、ハウジング20よりも熱伝導率の大きい金属材からなる伝熱パイプ30とを備える。ハウジングの外側には、伝熱パイプ30のパイプ孔を通して放熱口Hが開口する。伝熱パイプ30は、縦パイプPyと横パイプPxを有する十字パイプであることが望ましい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
アーム長さ方向に一体的に連なる、炭素繊維強化プラスチック材からなるハウジングと、
前記ハウジングに貫通して設けられる、前記ハウジングよりも熱伝導率の大きい金属材からなる伝熱パイプと、
前記伝熱パイプのパイプ孔を通して前記ハウジングの外側に開口する放熱口と、を備えることを特徴とする、ロボット用アーム。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
請求項1記載のロボット用アームであって、
前記伝熱パイプは、
前記ハウジングが水平状態に保持されるとき、前記ハウジングの上下方向に貫通する縦パイプと、
前記ハウジングが水平状態に保持されるとき、前記ハウジングをアーム長さ方向に見て左右方向に貫通する横パイプと、を備えるロボット用アーム。
【請求項3】
請求項2記載のロボット用アームであって、
前記縦パイプと前記横パイプが前記ハウジング内で互いに交差して連通する十字パイプである、ロボット用アーム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、産業用ロボットに適したアームに関し、たとえば垂直多関節ロボットや水平多関節ロボットのアームに適用されるものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の製造現場では、部品の組み付け、搬送、溶接といった作業に産業用ロボットが用いられる。産業用ロボットとしては多関節型のものが多く採用されており、このようなロボットは、アームとこれを動作させるジョイント(関節)とによりヒトの動きに近い動作を再現できるようになっている。
アームの外殻となるハウジングは、アーム長さ方向に一体的に連なっており、通常、鉄やステンレス、銅、アルミニウムなどの金属材を成型加工することにより形成される。ハウジングの所定位置にジョイントの各種部品(モータ、減速機、制御基板等)が組み込まれる。
【0003】
このような従来のロボット用アームの課題としては、金属材からなるハウジングの熱膨張および熱収縮によるアーム長さの変動がある。特にジョイント部分の負荷による発熱量が多い場合にはこの問題が顕著になる。この対策として熱膨張および熱収縮による誤差をあらかじめ演算予測し、アーム長さを補正して位置決め精度を高めることが行われているが、補正値を精確に求めることは難しく、ロボットの作業精度を十分に向上させることが困難になっている。
【0004】
これに対し、アームのハウジングに炭素繊維強化プラスチック(CFRP)材を採用する技術が知られている。CFRP材には、金属材を凌ぐ剛性があり、熱膨張率が極めて小さい特性があるため、温度変動によるアーム長さの補正が不要になる。このため、このような特性を活かすことで、金属材よりもロボットの作業精度を向上させることができる。
なお、CFRP材を用いるロボット用アームの先行技術としては、特許文献1~3が公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-115161号公報
特開2010-115732号公報
特開昭59-224337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ロボット用アームのハウジングにCFRP材を採用する場合、ハウジングの温度変動による影響を抑えられる反面、熱伝導率の小さいCFRP材の特性によりハウジングに熱がこもりやすいという問題が生じる。ハウジング内の温度が過度に上昇すると、ジョイントを構成するモータや制御基板の故障を招くおそれもある。
上記の対策として、CFRP材のハウジングに放熱口を設けて内部の熱を直接外部に逃がす構造が考えられるが、このような構造では、放熱口を通してハウジング内に異物が混入しやすくなり、また、防水性が悪化することからハウジングの保護性能が不十分になる。
【0007】
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、ハウジングにCFRP材を採用しつつ、ハウジングの熱を効率よく外部に逃すことができ、しかも、ハウジングの保護性能を良好に保つことができるロボット用アームを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題の解決にあたり、本発明者らは、ロボット用アームのハウジングの放熱構造について検討を行い、CFRP材と金属材とを組み合わせるハイブリッド構造に着目した。すなわち、温度変化による影響を受けにくいCFRP材の特性と、伝熱性に優れた金属材の特性を互いに活かすことで前述の問題を解消しうる。そして、試作品の評価・改良を重ねる中で、CFRP材のハウジングから効率よく熱を外部に逃し、かつハウジング内の密閉性を良好に保つことができる独自の放熱構造を見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0009】
[第1発明]
前記課題を解決するための本発明のロボット用アーム(12)は、
アーム長さ方向に一体的に連なる、CFRP材からなるハウジング(20)と、
前記ハウジングに貫通して設けられる、前記ハウジングよりも熱伝導率の大きい金属材からなる伝熱パイプ(30)と、
前記伝熱パイプのパイプ孔を通して前記ハウジングの外側に開口する放熱口(H)と、を備える構成とした。
【0010】
第1発明のロボット用アームによれば、ジョイントの負荷によりハウジングが加熱されると、その熱がハウジング内で伝熱パイプに伝わり、このパイプ孔を通して放熱口からハウジングの外側に放出される。これにより、CFRP材のハウジングに熱がこもりにくくなる。したがって、アームのハウジングにCFRP材を採用しつつ、ハウジングの熱を効率よく外部に逃すことができる。
また、第1発明の構成では、伝熱パイプのパイプ孔を通してハウジングの外側に放熱口が開口するため、ハウジング内の空間を外部から遮断した密閉状態に保つことができる。これにより、放熱口からのハウジング内への異物混入や、防水性の悪化を回避することができ、ハウジングの保護性能を良好に保つことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
釘抜き機
5か月前
個人
ねじ締め装置
4か月前
日東精工株式会社
搬送装置
28日前
株式会社ツノダ
挟持工具
2か月前
UTM株式会社
搬送装置
5か月前
株式会社ツノダ
挟持工具
1か月前
株式会社右川ゴム製造所
把持装置
1か月前
川崎重工業株式会社
ハンド
2か月前
個人
ロボットシステム
4か月前
株式会社不二越
ロボット
4か月前
学校法人立命館
グリッパ
1か月前
学校法人立命館
ロボットハンド
2か月前
トヨタ自動車株式会社
関節機構
4か月前
トヨタ自動車株式会社
関節機構
5か月前
個人
プーリーキー抜き治具
1か月前
個人
作業台
5か月前
東京都公立大学法人
ロボットハンド
2日前
株式会社不二越
予測システム
2か月前
CKD株式会社
電動把持装置
7日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
3か月前
小倉クラッチ株式会社
ロボットハンド
4か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
3か月前
株式会社中村製作所
トルクドライバー
2か月前
個人
スロープバリビス-ビス&-ドライバー
今日
工機ホールディングス株式会社
作業機
4か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
国立大学法人東北大学
剛性可変連結体
5か月前
株式会社共和製作所
ロボット用アーム
15日前
株式会社ダイヘン
画像生成装置
1か月前
株式会社ダイヘン
情報処理装置
1か月前
株式会社ダイヘン
画像生成装置
1か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
株式会社越智工業所
ブレーカ用カバー
4か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
3か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
3か月前
続きを見る