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公開番号2024018635
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022122080
出願日2022-07-29
発明の名称弾性クローラ
出願人株式会社ブリヂストン
代理人個人
主分類B62D 55/253 20060101AFI20240201BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】弾性突起部のクラックの発生および進展を防止してガイド突起の高耐久化を図ることができる弾性クローラを供する。
【解決手段】無端帯状に形成される弾性材料からなるクローラ本体11の内周面にクローラ周方向に一定の間隔を空けて突出形成された複数の弾性突起部13と、弾性突起部13の表面を覆う樹脂材料からなる樹脂被覆部材14とを備え、弾性突起部13を樹脂被覆部材14が覆うことでガイド突起15が構成される弾性クローラ10において、ガイド突起15の樹脂被覆部材14は、弾性突起部13の上に被せられて弾性突起部13の根本部分13rを除く表面を覆い、弾性突起部13の少なくとも根本部分13rに弾性突起部13の側面13bに沿って補強繊維25が埋設されることを特徴とする。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
無端帯状に形成される弾性材料からなるクローラ本体(11)と、
前記クローラ本体(11)の内周面に、クローラ周方向に一定の間隔を空けて突出形成された複数の弾性突起部(13)と、
前記弾性突起部(13)の表面を覆う樹脂材料からなる樹脂被覆部材(14)と、を備え、
前記弾性突起部(13)を前記樹脂被覆部材(14)が覆うことでガイド突起(15)が構成される弾性クローラ(10)において、
前記ガイド突起(15)の前記樹脂被覆部材(14)は、前記弾性突起部(13)の上に被せられて前記弾性突起部(13)の根本部分(13r)を除く表面を覆い、
前記弾性突起部(13)の少なくとも根本部分(13r)に前記弾性突起部(13)の側面(13b)に沿って補強繊維(25)が埋設されることを特徴とする弾性クローラ。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記樹脂被覆部材(14)は、前記弾性突起部(13)の頂面を覆う頂壁部(14a)と前記頂壁部(14a)に連続して前記弾性突起部(13)の側面(13b,13c)を覆う側壁部(14b,14c)とからなり、
前記樹脂被覆部材(14)の前記頂壁部(14a)と前記側壁部(14c)が連続する角部(14ac)が内側に膨出して厚肉部(14T)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の弾性クローラ。
【請求項3】
前記樹脂被覆部材(14)の内面に、凹部(14s)と凸部(14s)の少なくとも一方が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弾性クローラ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無端帯状に形成される弾性材料からなる弾性クローラに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
弾性クローラは、駆動輪により回動させられるべく駆動輪のスプロケット等に係合するガイド突起がクローラ内周面に一定の間隔を空けて複数設けられている。
ガイド突起は、弾性材料からなる無端帯状部材の内周面に突出して形成された弾性突起部が基本構造となっている。
【0003】
ガイド突起が弾性突起部のみからなると、駆動輪のスプロケット等の当接による摩耗や破損等の損傷が予想されるため、弾性突起部の表面を樹脂被覆部材で覆うことで、損傷を抑制する先行例(例えば、特許文献1,2,3等参照)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-62826号公報
WO2020/080448 A1
特開2020-93698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1および特許文献2に開示された弾性クローラは、ガイド突起の表面を樹脂化したものであり、弾性突起部の表面に樹脂被覆部材が、全部または一部が食い込んで埋設されている。
樹脂被覆部材は、突出した弾性突起部の頂面と側面を覆うが、弾性突起部の側面に食い込んだ樹脂被覆部材の側壁部の端部の端面が弾性部材との界面を形作るので、界面での剛性段差により歪が集中してクラックが発生し易い。
【0006】
これに対して、特許文献3は、弾性突起部の上に樹脂被覆部材が被せられて弾性突起部の全表面を覆っている。
樹脂被覆部材は、弾性突起部の上に被せられて、弾性部材に埋設されていないので、弾性部材の樹脂部材との間にクラックを生じるような界面がない。
しかし、弾性突起部の全表面を覆う樹脂被覆部材の側壁部の端部が弾性突起部の付け根に位置するので、樹脂被覆部材に外力が作用したときに、弾性突起部の付け根に応力が集中して、クラックが生じ易い。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、弾性突起部を樹脂被覆部材が覆うガイド突起の弾性突起部に生じる歪を抑制して、クラックの発生および進展を防止してガイド突起の高耐久化を図ることができる弾性クローラを供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、
無端帯状に形成される弾性材料からなるクローラ本体と、
前記クローラ本体の内周面に、クローラ周方向に一定の間隔を空けて突出形成された複数の弾性突起部と、
前記弾性突起部の表面を覆う樹脂材料からなる樹脂被覆部材と、を備え、
前記弾性突起部を前記樹脂被覆部材が覆うことでガイド突起が構成される弾性クローラにおいて、
前記ガイド突起の前記樹脂被覆部材は、前記弾性突起部の上に被せられて前記弾性突起部の根本部分を除く表面を覆い、
前記弾性突起部の少なくとも根本部分に前記弾性突起部の側面に沿って補強繊維が埋設されることを特徴とする弾性クローラである。
【0009】
この構成によれば、ガイド突起の樹脂被覆部材は、弾性突起部の上に被せられて弾性突起部の表面を覆うので、樹脂被覆部材が弾性突起部に埋設されず、弾性突起部と樹脂被覆部材との間に界面がなく、界面の剛性段差によるクラックは発生しない。
【0010】
また、樹脂被覆部材は、弾性突起部の根本部分を除く表面を覆うので、樹脂被覆部材に外力が作用したときに、弾性突起部の根本部分が屈曲することで、弾性突起部の付け根に歪が集中せず、弾性突起部の付け根にクラックが発生するのを防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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